《金髪、青目の人エルフに転生!》第四十一話 使い魔のしくみって?
なんだかあっという間にズメイはマリアの使い魔になった。でも、実際は……。
マリア=クリスティション
力 1500/3000 魔力 1250/3500 ダメージ 15%
攻撃力 600 魔法攻撃力 1000
「この魔法は、一気に多くの魔力を消費してしまう」
マリアがしゃがみこんで言った。どうやら使い魔を使うのは魔力の多いものでなくてはいけないらしい。だから召喚使う人ってないのかな。
「ねぇ。ジェイドって、どういう仕組み?」
「え? あぁ。そういうことですか。私やシナモンはなりたくてやっているし、名前もついていますから」
どうやら名前をつければ呼び出しに魔力はいらないそう。代わりに名前をつけるときに魔力を使うらしい。って、え?
「そうなの? 魔力、使った?」
「ええっ? 使ったでしょう?」
気づかなかったんだけど……。どうやら、大した量ではなかった様子。本人がやりたくてやる場合、軽減するとか、そんなものもあるようだ。ってことは、無理やりだと消費魔力が多すぎて名前なんてつけられないわけだ。
「っていうか、今私、お嬢様の命令でここに居るわけじゃないですし」
「あ、それもそうか。私、誰も呼んでない」
帰らなかっただけか? まあいいか。
「ズメイ、無理やり使い魔にしたから、名前なんて、一気にオーバー」
マリアのじでは一萬あれば足りるだろうとのことだった。
「一萬? そりゃ無理ね。でも、そう考えると召喚って大変なのね」
エベリナが言った。そりゃそうだ。軽々できるものではないんだろう。
「あぁ、でも、魔多いねぇ。滅多に人來ないから、格好の獲だもんねぇ」
リリアーナがし舌を出して困ったように言った。
それにしても、力が全く回復しない。多分、ダメージが多いと力も多く使うんだろう。
「ソフィ、大丈夫? だいぶ疲れた顔してるけど」
「リナ。やっぱまだ痛いよ。たまたま心臓は外れてたから良かったけど」
「そうねぇ。あれで相當も失っちゃったしねぇ」
そういえば、さっき見た時、ダメージ結構大きかったけど、どこ怪我してるのかな?
「あ、そうだ、ソフィ。ダメージは、すべての。の分も、るから」
だそうだ。しかも、切り傷なんかだけじゃなくって、どこか痛いっていうのもるらしい。
「そうかぁ。ソフィ、木にぶつかったんだよぉ。その時のかな」
あ、そりゃそうだよね。こんな木の多いところで吹き飛ばされたら木にもぶつかるよね。
それにしても、ここ、本當にアバドンの森の外? こんな強い魔いるのに?
そんなことを考えていると、マリアが目をつぶって魔力探知を解放させるのがわかった。
「ん……? あ! 悪い、間違った。ここ、もうアバドンの森だ」
「……?! 噓でしょ?!」
あれ、っても気づかなかったんだけど。ん? おかしいな。
「自分の魔力と相殺して……? わからなかった……?」
マリアが々な言葉を並べている。確かにそれはわかるけど……。でも、いくらなんでも気づかないって?
「あぁ、もう夜になっちゃう! でも、ここじゃ休めないよね」
私が言うと、みんな頷いた。
「ちょっともどる? それしかないんじゃない?」
エベリナが言った。確かに、そうなるかな。たしか、森の外までは出てこなかったはずだし。
そんなわけで、昨日泊まった仮住居に行くことになった。私たちが作ったやつ。
「今日は見張りできないよねぇ」
リリアーナがため息をつきながら言った。みんな疲れちゃったし。ってあれ? どうして私を見てるの?
「……? あ、シナモン?」
「! そっかぁ」
やたらとわざとらしく頷くリリアーナ。くっ……。本當に、寢てるのに悪いね……。
「ごめん、シナモン」
「えぇ?! 今から見張り? もう……。わかったよ」
なんでかな、やっぱりいる。なんというか、仮住居にったら、中で寢てるこいつを見つけたのだ。
「でも、そうかな? と思ってたから、気にしないでね」
シナモンはそう言って飛び出していった。可いやつ……。
ん? マリアがいない。あれ? いつからいないんだ?
「みんな。ペリュトン、食べてみよう」
あ、そう……。気がつかなかった。それはいいんだけど、味しいの……?
「はっきり言うと、あんま味しくないね」
ルアンナが零した。うん、味しくない。
「でも、仕方ない」
マリアが怒ったような顔をルアンナに向ける。ルアンナは慌てたように私やリリアーナに目線を移す。
そういえば、今日はいろいろあってお晝食べそこねちゃった。
「お嬢様、回復しませんねぇ」
メガネを離さないジェイドがつぶやく。いつの間にかちゃっかりジェイドのものになってたやつ。
「今日は早めに寢よう。リリ、リナ、行くぞ」
「あ、うん」
今日は珍しくマリアがよくしゃべる。実は、ズメイ手にれてご機嫌……?
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