《金髪、青目の人エルフに転生!》第百九話 メリークリスマス!

「メリークリスマス!」

「メリークリスマス!」

この世界にもクリスマスがあった。ソニア様が広めたとか。

んで、実はエルフ國王だったサウルのお父さんの先祖がお祭り好きだったため、取りれられたとか。

そう、サウルのお父さんは國王です! 國王って表現もどうかな、ってじなんだけど、とにかくエルフの森の王様。はい、結構大変です。こんなところに居ていいのか、王子! でも、実は勇者の子孫の方が権力持ってます。

お父さんの言っていた『お祭り好きのエルフ』って言うのは、エルフがお祭り好きなんじゃなくて、お祭りが好きなエルフ、って意味だったんだ。つまり、お祭りが好きなエルフが國王だからな、ってこと。

っと、話がそれた。クリスマスだった。

今はホールで騒いでいる。私も赤と緑の裝をにまとっています。

真っ赤なドレスを著て、緑のマントを著てる。なんかおかしいけど、いいんだろうか?

と、それはさておき、私はみんなにクリスマスプレゼントを用意する羽目になった。どうしよう、と思って、クッキーを焼いた。そりゃあもう、大量に。もうすぐ出す事になるだろう。

リーダーのみんなには、特別に用意した。それは後で。

「ソフィア様、雪、降りますかね」

「ジェイド。雪は降らない」

だって、気候管理されてるもん。それはつまり、雪を降らせろ、ってことでしょ?

私は吹雪スノウストームを空に向かって放っておいた。そのうち降るように設定して。

さて、私たちだけど、実際、結構暇になって來たので、一年待ってもらう必要がなさそうになって來た。が、約束は約束。今はただの主従関係になってる。

うん、本當に悪いと思うけどさ。今まで通りだって、いいでしょ。

「いやぁ、仲が良い事。ソフィア、ジェイドさん」

「そ、そんなんじゃない!」

「何言ってるんですか!」

「えぇ?! 今日はずいぶん反応するね」

クララの冗談にあまりに派手に反応した私たちは、さすがに驚かれてしまった様子。

確かに、今までは結構スルーしてたかも。そうかなぁ? なんて言って。

そうか。それは私だけだったのかも。ジェイドはどうだったのかわかんない。

「で? ソフィア、早くしないと出すタイミングが」

「あ、ルアンナ、ありがとう! 行ってくる!」

「転んじゃダメだよ、そんな服著てるんだから、気をつけなさい!」

「分かってるよ、クララ」

大量のクッキーは、昨日一日使って頑張って焼いた。魔法駆使して。結構本気で作った。

倒すのは一瞬な私が、クッキー作りに苦戦するとは……。なんてこった。

おかしいなぁ。そんなにクッキー難しか……、量だよ、量。量が異常なんだ。

練習用の広場で魔法駆使してやった。焼くのが大変なんだ。量が多いから、一度に多く焼くし。で、溫度管理をきちっと行い、場所によって違う、なんてことがならないようにしないといけない。面倒。

でもまあ、何とかなった。すごい時間かかったけどね。楽しんでもらえるならいいよ。

取り合いにならなければいいんだけどなぁ。どうだろう。數に限りがありそうだ。

まあ、そんなことにはならない事を願う。これだけ時間かけて作ったんだし。

「さて、クララ。リーダーを集めてくれない?」

「ん? いいよ。ここでいいの?」

「うん。あ、いや、舞臺へ」

「じゃあ、皆さん。いつも頑張っているリーダーの九人に、プレゼントを渡したいと思いまーす!」

『おおー!』

いっそのことイベントにしてしまえ。渡しやすい。そりゃあもう、非常に。

貰う方は知らん。大、國の代表だからこれくらいやってもいいとは思うよ。

って言うか、王だしね、私。最高権限持ってるからさ。諦めてくれ。

「まず、クララ!」

「え? 私?」

「クララには、このイアリングを」

クララにあげたイアリングは、私の魔法で作った魔石を使っている。攻撃力が上がるように作った。

控えめなデザインは、クララにあうように結構考えて作った。つまり手作り!

「はい、じゃあ、ルアンナ」

「うれしいね、なんだろう」

「ルアンナは、ブーツだよ」

ルアンナに渡したブーツも、ただのブーツではない。私が魔力込めて作ったんだもん。速くけるようになるブーツ。もともと速いルアンナに渡したら、どうなるんだろう?

黒くて、ちょっと長めのブーツ。裝にあうようにしてある。気にって貰えたみたい。

「ナタリア。おいで」

「な、なによ」

「ナタリアは、手袋ね」

ナタリアに渡した手袋は、弓を扱いやすくする、という特殊効果付きで。

今、ナタリアが使ってるのは、もう古いしね。新しくしてあげたかったんだ。

「アラーナは、これだよ」

「えぇと、ペンダントかな」

そう、ペンダント。クララと同じ、私の魔力で作った魔石の。魔力が上がる効果付き。

で、魔力の変形を覚えた私は、魔石を紫にした。うまくいったと思う。

「次は、フェリオス」

「なんだ?」

「フェリオスには指

これも、攻撃が上がる魔石をつけて。金屬はシルバーにした。の子は、ゴールドだから。

小さめで、邪魔にならないように。気をつけて作った。変形しないように、耐久力もね。

「レオンは、これ」

「馬、だね。ありがとう」

この馬も、今レオンが使ってる馬(犬)の大きさに合わせて作った。そして、その馬の能力を引き上げると言う効果が付いている。槍騎兵にとって、馬は大切だからね。

「ヴェリはこれだよ」

「あ、籠手だね。うん、この鎧に合わせて、か」

鎧に合わせて。でも、ちょっと目立つように、淡いのついたシルバーの籠手。防が上がる効果付き。そこの、ではなく、全的に、ね。

「ニコライはこれ」

「これって、もしかして……」

「そ。ナタリアとお揃いだよ」

ニコライには、ナタリアとお揃いの手袋を。弓が撃ちやすい効果付きだね。でも、をちょっと変えてある。気が付くかな?

「最後、サウルはこれだよ」

「……? 守り、かな?」

そう。魔力が上がる守り。結構頑張って作ったんだよ? 布から作ったんだもん。

布を作るところから魔力を込めてあるから、結構効果はあるはず。

「さて、みんなけ取ったよね。さ、みんな! 今日は楽しもうね!」

と、此処で。わあ、と歓聲が上がる。外を、チラチラと、白い雪が舞っていた。よし、タイミングバッチリ。ジェイドがパチッとウインクを撃ってくる。笑みを返してやると、満足そうに外を眺めに行った。

當然、この騒ぎは深夜まで続いた。寢た後にプレゼント、なんて不可能だ。先に渡せてよかった……。

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