《神眼使いの異世界生活》第13話 模擬戦
翌日、俺とハクは仕事を探しにギルドにきた。
依頼の掲示板の前に立つ。
俺は今Fランクなので、けられる依頼はFかEだけだ。
掲示板で依頼を探していると後ろから聲がかかった。
「おはようございますソウマさん」
「ん?ああ、おはようございますアリサさん」
「急で悪いのですが、ちょっと來てもらってもよろしいですか?」
「はい?なんでしょう」
「ギルドマスターが話をしたいそうです。」
「ギルドマスターが?」
「はい。それで、3階の執務室まで來てしいとの事ですので、案します」
「わかりました。」
ソウマはアリサについて行ってギルド3階、ギルマスの執務室まで足を運んだ。
(リエル。なんだろうね)
『恐らく、昨日の魔の素材で、マスターに聞きたいことがあるのかと』
(なるほどね)
「ソウマさん。ここです。ギルドマスター。ソウマさんを連れてまいりました」
「っていいよ」
中からした聲は若い聲だった。
ソウマとアリサは中にる。
「やあ、君がソウマだね?」
中にいたのは若い青年だった。
髪は金で、瞳は緑、そして、耳長く尖っていた。
「エルフ?」
「そうだよ。これでも君よりは長く生きているからね?」
「そ、そうなんですね」
「まあね。アリサ二人分の飲みを」
「わかりました」
「さあ、ソウマ君。そこに座ってくれ」
「はあ、じゃあ失禮して」
ソウマは目の前にあるソファに座るとギルドマスターはその迎えに座った。
「まずは自己紹介からだね。僕はこのロディア王國の王都の冒険者ギルドのギルドマスターをしている、シフォルだ。元SSランク冒険者だよ」
「SSランクですか。凄いですね。俺はナルカミソウマ。Fランク冒険者だ」
「Fランクね。あの量の魔を一気に売る。それにまだ殘っていると聞いた。君は一何者だい?」
「うーん。それは言えないですね。けど、敵対するつもりは無いですよ?」
「當たり前だよ。僕は君の実力を見たいんだ」
「実力?」
すると、アリサさんが飲みを持ってきた。
「失禮します。お飲みをお持ちしました。」
「ありがとうございます」
「ギルマス。あまり前置きが長いと嫌われてしまいますよ?」
「あっはははは!そうだね。じゃあ簡潔に行こう。僕と模擬戦しないかい?」
「ストレートですね。」
「ストレート過ぎたかな?」
「いえ、全然大丈夫ですよ。いつにします?」
「じゃあ、今からだ。これから地下の訓練場に來てくれるかな?」
「わかりました。」
「アリサ案して上げて」
「わかりました。では、こちらです」
ソウマとアリサは執務室をでて、地下の訓練場に向かう。
「ギルマスはあの容姿で、ちょっとした戦闘狂なんです。だから、ソウマさんが強いんじゃないかって話したら直ぐに戦うって言い出して。それなのに何故か慎重にいくんですよ」
「それだけですかね?俺には本當に俺があの魔を倒してきたのか確かめたいってじでしたけど?」
「それもあるかもしれませんね。っと、ここです」
1階の地下への階段を降りていく。
「地下には行ったことなかったです。どのくらいの大きさなんですか?」
「ふふふ。驚きますよ。もうすぐですから」
階段を降りて訓練場への口を通ると、そこにはとても広い空間があった。
奧の方では冒険者達が剣をえている。
「で、でけぇ」
「ここの訓練場は冒険者ギルド最大の広さを誇るんです。」
「けど、どうやって?こんな広い空間を地下に作ったら崩落してしまうんじゃ」
「この訓練場を作ったのは500年前の勇者なんです。その勇者は人間には使えない時空間魔法を使い、この地下の空間を広げたそうです。」
「なるほど。時空間魔法ね」
『マスター。人間は基本的に使えませんが、魔で使える種類はいます』
(ってことはそいつから奪えば俺も使えると?)
『そういうことです』
「うしっ!」
「?どうかしましたか?」
「いえなんでもありません。」
(時空間魔法って何ができるんだ?瞬間移とか?)
『瞬間移ならもうできるじゃないですか。例えばこの訓練場のように空間を広げることや、小さい異空間を作ったりなどです』
(なるほど。じゃあ、空間と空間を繋げて別の場所に移できたりもするのか?)
『可能です』
(ほほぉう)
「待たせたねソウマ君」
「大丈夫だ。始めるか?」
「そうだね。アリサ審判を」
「わかりました。」
「ハク。アリサの所に行っとけ」
「キュ!」
ハクはソウマの頭を離れアリサの元へ飛び立つ。
「そろそろ始めるか?」
「ええ、」
ソウマは無限収納から斬羽を出す。
シフォルは剣を持っている。
「エルフなのに剣なのか?弓だと思ってた」
「エルフだからと言って全てのエルフが弓な訳では無いんだよ」
「なるほどな」
「準備はよろしいですか?」
「おう。」「ええ、」
「始め!」
アリサの聲がかかった瞬間、シフォルとソウマが消えた。
周りの冒険者は何が起こっているか分からないようだ。
何とか実力のある冒険者は目でおうことが出來てるみたいだが。
今、ソウマとシフォルは高速で、剣と斬羽をえている。
「驚いたぜ。このスピードに著いてくるとはな」
「僕も驚いたよ。ここまで強いとは」
「じゃあもうちょい上げるぜ!」
「っ!」
ソウマはさらにスピードをあげた。
そのスピードに何とかシフォルもついて行く。
「これでもか。ならし力を強めるか?」
「何を!!!」
ソウマは斬羽をもつ手に力を込める。
「ぐっ!」
「オラッ!」
「ぐはっ!」
ソウマはシフォルの腹に蹴りをれた。
シフォルは訓練場の壁に突っ込む。
「おいおい。今ぶっ飛ばされたのギルドマスターじゃねえか?!」
「噓だろ!ここのギルマスって疾風のふたつなだったよな。」
「ああ。その速さは上位の冒険者でも追い切れないと言われ何もの魔族を倒してきた英雄にも近い人だ。それをぶっ飛ばすだと?何もんだあいつ」
外野の冒険者は何やら話しているが、さすがは元SSランク冒険者だろう。その名は伊達じゃない。
『上手く逃がされましたね』
「ああ。シフォル時間稼ぎか?」
「あはは。バレていたかい。まあ、負けたくないからね。このスキルはあまり好きじゃないけど、使うか。鬼人化」
すると、シフォルのら赤いオーラがにじみ出る。
『鬼人化のスキルは使用者の基礎能力を倍以上に引き上げるスキルです。このスキルは反が強いためあまり好まれていません』
「へぇ。じゃあこっちもスキル使うか。強化、瞬腳」
ソウマは強化のスキルに固有スキルの瞬腳を重ねがけする。
「さらにさらに!速度上昇!」
そして、そこに天龍神の靴の特速度上昇を使用した。
「行くよ!」
「來い!」
シフォルは先ほどよりも圧倒的に早いスピードで迫ってくる。
それに対しソウマはさらに早いスピードでシフォルに近づいた。
「どうした!そんなもんか!」
「グッ!はあああぁぁぁ一」
「オット!もっと早く行くぞ!」
「はあああああああああああああああああああああぁぁぁ」
「おらあああああああああああああああああああぁぁぁ」
2人の剣戟は既にひと振りで衝撃を起こし、ぶつかる度に空間が揺れる。
「ま、不味くないか?」
「ああ。出口の近くにいよう」
冒険者たちはできるだけ遠くを通って出口の近くに來ていた。
剣戟はそう長く持たなかった。
シフォルのスピードがだんだんと遅くなっていったのだ。否、ソウマのスピードがさらに早くなっていく。
そしてついに……
ザクッ!
ソウマの刀がシフォルのを切り裂いた。
「ガっ!」
そこでシフォルのスキルも切れてシフォルらその場に倒れた。
「しょ、勝者 ナルカミソウマ……」
「う、噓だろ……あの疾風が負けた……」
「どんだけ強いんだよ……」
ソウマは斬羽を閉まってシフォルの元に行く。
「いやぁ。結構楽しかったな」
『それよりもマスター。早く治癒しないと出多量で死にますよ?』
「え?まじで。えっと確か回復魔法は……」
『魔法の聖でちょうど良いかと』
「そうそう。屬だったな。『我が魔力を喰らいて汝を癒さん 聖』」
ソウマが魔法を唱えるとソウマとシフォルのあいだにが生まれシフォルのにっていった。すると、ソウマが切った傷が癒えていく。
「ま、魔法まで。」
「あれ屬の中級だよな。あれだけであんなに治るもんなのか?」
「普通治んなくね?」
(リエル。どうなの?)
『普通なら治りませんね。しかし、マスターの魔法加護で強化されてしまうので仕方が無いかと』
「いつの間に俺はチートになったんだか」
「ん?」
どうやらシフォルが起きたようだ。
「よお。大丈夫か?」
「ソウマ君……そうか負けてしまったのか、」
「傷は治しておいたけど、ぃ足りてねえから安靜にしとけよ」
「治癒までしてくれたんだね。ありがとう」
「ま、俺がやっちまった傷だしな」
「あはは。けど、僕も君を切ったと思ったんだけど、無傷かい?」
「これは自然治癒のスキルで勝手に回復するんだよ」
「全く。君は本當にすごいね。よし、ソウマをギルドマスター権限で、Sランク冒険者とする」
「いいのか?」
「逆にそんな力を持った人をFにおいて置く方がおかしいよ。まあ、SSSからはほかのギルマスの推薦が降りないとなれないけど」
「そうなのか」
「アリサ。ソウマくんのギルドランクを変えてあげてくれ」
「わかりました。さすがソウマさんですね。」
「それほどでも」
「それでは、ギルドカードを作ってくるので借りてもよろしいですか?」
「はい。ハクこっちおいで」
「キュ」
ハクはアリサの元から飛び立ちソウマの頭に乗る。
「相変わらずそこだな。アリサさん。これギルドカード」
「お預かりします」
ソウマはアリサにギルドカードを渡す。
アリサはけ付けに戻って行った。
「シフォル、立てるか?」
「無理だな。肩貸してくれ」
「いいぜ……よっと、じゃあ俺らも戻るか」
「ああ。3階の執務室まで頼む」
「あいよ」
ソウマはシフォルを肩に擔ぎ3階まで運んでいった。
【書籍化・コミカライズ】小國の侯爵令嬢は敵國にて覚醒する
豊かな小國サンルアン王國の宰相の娘にして侯爵令嬢のベルティーヌ。 二週間後の結婚を控えていた幸せなある日、自國が直接関わってはいない戦爭の賠償金の一部として戦勝國に嫁ぐことになってしまう。 絶望と諦めを抱えて戦勝國へと嫁ぐ旅を経て到著したベルティーヌは、生まれてこの方経験したことのない扱いを受ける。 「私はなんのために生まれてきたのか」と放心するが「もう誰も私をこれ以上傷つけることができないくらい力をつけて強くなってやる」と思い直す。 おっとりと優雅に生きてきた侯爵令嬢は敵國で強く生まれ変わり、周囲を巻き込んで力をつけていく。 □ □ □ 小國令嬢の累計アクセス數が2022年3月12日に1千萬を超えました。 お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
8 179愚者のフライングダンジョン
〖ニート〗×〖怪物〗=人間社會の崩壊??? 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。 〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小國と大國の均衡は崩れて戦亂の時代へ逆戻りする。 〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。 襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奧へ! これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
8 95闇夜の世界と消滅者
二〇二四年十一月一日、世界の急激な変化をもって、人類は滅亡の危機に立たされた。 突如として空が暗くなり、海は黒く染まり始めた。 それと同時に出現した、謎の生命體―ヴァリアント それに対抗するかのように、人間に現れた超能力。 人々はこれを魔法と呼び、世界を守るために戦爭をした。 それから六年。いまだにヴァリアントとの戦爭は終わっていない…………。
8 176Licht・Ritter:リッチ・リッター
ここは日本、生まれてくる人間の約90%は魔法・能力をもって生まれてくる時代。 そんな日本で生活する主人公、耀 練(かがやき れん)は様々な騒動に巻き込まれ、それに立ち向かう。 彼自身にも色々謎が多いなか、一體どうなっていくのか。 魔法の世界がやがて混沌にのまれる時...全ての謎が明かされる。
8 68神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと
神は望んだ、爭いのない平和な世界を 神は望んだ、笑顔の絶えない世界を 神は思った、ではどうするべきか そして神は創った、人類の7割がアホの子の世界を
8 160ワルフラーン ~廃れし神話
かつて地上最強と呼ばれた男、アルドは、國に裏切られた事で人を信じられなくなり、國を出てってしまう。あてもなく彷徨う男が出會ったのは、かつて森で助けた魔人。再會を喜ぶより先に、彼女は言った。 「魔王になって頂けませんか」 再び対峙する事になる魔人と人間。次に勝つのは、どちらなのか。 これは、人の愚かさが招いた物語である。
8 110