《能無し刻印使いの最強魔〜とある魔師は來世の世界を哀れみ生きる〜》EP.85 エルフは挑む
お気にり300といいね1200ありがとうございます!
なんか最近どんどん加速していっているような.........
彼は走る。人混みをかき分け、必死に走る。頭に過った嫌な予に、そんなことは無いと自信を否定しながら、それでも祈るように走る。だがそんなフィオーネに、やっと追い付いたミナが彼の手を引っ張った。
「フィオーネさんっ!ダメですっ!危険ですよっ!」
「離してくださいっ!あっちは、あっちはわたくしの家の方なんですっ!!」
振りほどこうとするフィオーネの手を、斷固としてミナが離さない。そうしているうちに、追いかけてきたリアが肩で息をしながらたどり著く。
「はぁ.......はぁ.........はぁ。あ、あんたら、急に飛び出してなにやってんのよ.......!」
「早くしないと、お母様とお父様がっ.........!」
焦燥をわにするフィオーネに、息が落ち著いたリアはため息をつく。過度に呼吸を繰り返したり、ため息をついたりとリアの肺も大忙しだが、それも仕方ない。
「分かったわよ、そんなに行きたいならあたしも行くわ」
「っ!?、リアさんっ!?」
「大丈夫、それにあんたも來るのよ?ミナ」
「え、ええっ?私もですかっ!?」
「まさかここまで來て引き返そうなんて言わないわよね?ていうかどうせクルシュのことだからエリルはどこかに向かわせてるでしょうし、帰っても多分居ないわよ?」
「っ!..........分かり、ました」
渋々了承したミナを含めて、再び3人は走り出した。
フィオーネが先導して數分が経った頃、彼達の目にひとつの景が飛び込んできた。そこはラグ・ドーラ邸、で・あ・っ・た・も・の・。今や天から放たれた矢によって辺り一面にクレーターができ、屋敷も全壊に近い狀態まで破損していた。更にはどこかに引火したのか火の手が回ってきている。
「そんな...........」
ポツリと零したフィオーネは、その場に膝から崩れ落ちる。だがそんなことも束の間、直後何かが上空から落下してきた。それはフィオーネたちの近くに落ちると、土煙を巻く。
「な、何よ.......!?」
「なにか落ちてきましたよねっ!?」
後方の2人が慌てふためく中、フィオーネはその土煙の中を見た。ゆっくりと晴れていく土煙の中に、彼の見知った顔があった。
「っ!.........お姉様!」
フィオーネはそうびながら落下してきた地點へと駆け寄った。エルフにしては珍しいライトブルーの髪、そしてエメラルドのような翠眼を持つ長の、公爵家ラグ・ドーラの長にしてフィオーネの実姉、王國直屬宮廷魔道士、サレーネ・ラグ・ドーラがあちこちに裂傷や火傷を負い、仰向けに倒れていた。
駆け寄ったフィオーネが支えるようにしてサレーネをし浮かせる。
「お姉様!お姉様ぁ!」
「........フィオー、ネ?」
「はい、わたくしです!フィオーネですっ!」
「にげ........なさいっ!..........お父様とお母様は無事.........だから!」
両親が無事という事実にしホッとしたが、しかし逃げろという言葉に意味がわからなかった。
「お、やっと見つけたと思ったら、なんかまた居るし」
聲のした方向へ向くと、そこには男が浮遊していた。
「「フィオーネ(さん)っ!」」
遅れて駆けつけたリアとミナは、近くで倒れているフィオーネに似たを見た後、互いに頷き合わせるとミナはサレーネの治療に、リアはそれを守るようにして上空の男を見た。
「うわ、またなんか増えたし........」
「お姉様を.........こんなのにしたのは、あなたですの?」
「ん?ああ、あれアンタの姉だったのか。いやー、なかなかにてこずったよ?エルフを侮ってたね」
その言葉に、フィオーネは鋭い眼で男を睨みつけた。だが、男はなお余裕そうに続ける。
「おいおいおい、まさか俺とやろうっての?無駄だよ、無駄。お前達が神に勝てるわけないじゃん?」
「さぁ、どうかしら?」
その言葉に返答したのは、リアだった。
「殘念だけど、あたし達はあんたより強いやつ知ってるの。今更神なんか怖くないわ」
「..........へぇ?」
その返答に、男は面白そうに、だがし怒りを含めた目でフィオーネとリアを見た。そして、フッと笑みを零す。
「いいぜ、そこまで言うなら見せてみろよ。俺は鏡映神エルモラ、覚えとけ」
やがて戦闘が始まる。そしてそんな傍らで、ミナは重癥のサレーネを癒していた。
「あなた達は...........ケホッ!ケホッ!」
投げかけようとしたサレーネの言葉を遮るように、咳をすれば吐する。
「ダメですっ、まだ喋っちゃいけませんよ。臓破裂に、ああ、筋まで斷裂して........それに魔力回路もすごく歪んでますね」
ミナは『視の眼』でサレーネの狀況を確認すると、止をやめて魔法を発する。
「傷なる者よ、我が祈り屆けし、ここに癒しを。『麗の聖域ラオ・シアカーセ』」
白い魔法陣が地面を回転し、半円狀に彼たちを包み込むような形で薄いが展開される。するとサレーネのが僅かに発し出し、やがて傷がふさがって行った。
「まだり傷とかを塞いだだけですから、安靜に。し楽になったでしょうけど、喋るのはこれから始める臓破裂の治療が終わってからにしてくださいね」
ミナは、サレーネに聖母のような笑みで笑いかけ、治療を始めるのだった。
2人は神に挑む。
というわけで作者さんです。最近すごくいいねとかが加速してとても嬉しいです。本當にありがとうございます。
ところで話は変わるのですがいつも大2500〜3000字くらいで書いているんですよ、短いですかね?もし短いのであればもうし長くしようと思います。
次はし長めに描きます。頑張ります。
あ、上記の意見などはコメントください。
コメ稼ぎ乙とかは言わないでください..........
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