《スキルイータ》第三十七話
/*** リーリア・ファン・デル・ヘイデン Side ***/
ご主人様に、スキルと名前を貰って、はじめての仕事だ。
人族をって、アンクラムの街に潛すると言うことだ。
潛自は、それほど難しいものではないが、”戦闘訓練だけはしていきなさい”と、カイ兄に言われた。
そうそう、カイ兄さんから、”さん”は外してと言われましたので、カイ兄。ウミ姉。ライ兄。と、呼ばせていただくことになりました。
確かに、私ができる事は、簡単な護だけで、あとはご主人様に喜んでいただけるような事しか學んできていない。
私のテクニックすごいですよ!きっと試して頂けたら、ご主人様も私にメロメロになってくれると思っています。でも、ご主人様に近づくには、障害が多すぎます。名前を貰って、眷屬にしていただいた事で、兄さんや姉さんの次にはなれますが、メイドの仕事は別だと言われてしまいました。
ドリュアスの姉さまたちが、ご主人様のお世話をしております。執事作業に関しましては、エント兄さまたちが行っていますので、私がり込む隙間がありません。
話がそれでしまいましたが、ご主人様からの仕事を行うために、今、ダンジョンに來ています。ご主人様が所持されている、ダンジョンです。
『リーリア。行くよ』
「はい!」
まだ念話がうまく使えません。カイ兄には、なれるまで普通に話していいよと、言われていますが、早くスキルを使いこなすようにしないと、ご主人様にご迷をかける事になってしまいます。
低階層からと思ったのですが、連れて行かれたのは、31階層です。
なぜ?と思いましたが、進化した私では、このくらいでないと相手にならないと言われてしまいました。ついこの間まで、ゴブリンアーチャーや、ボアやディアは、屬が付いているは無理な狀況でした。
試しに、ブルー・ボアが居たので対応しましたが、レベル4巖弾で倒せてしまいました。カイ兄からは、小石が沢山、連続で飛んでいくようなじだと言われて、その通りにイメージした結果です。
スキル発した瞬間、え?と思いましたが、魔力がし抜かれるじから、スキルが発したのだろうけど、以前と比べてスムーズにスキル発ができる。それほど、使って居たわけでは無いのですが、違いがわかります。
ご主人様はすごいです。
『リーリア。次は、炎弾を使いなさい』
「はい。カイ兄」
『イメージはわかりますか?』
「はい。料理に使っているような火が飛んで行くイメージです」
『そうです。向こうに、イエロー・ディアが數匹居ます。わかりますよね?』
「はい!」
”我が命じる、炎の弾を、4生し、あの者を撃て”
詠唱が完了する。炎の弾が、私の前、4つ浮かぶ。
”炎弾!”
スキル名を唱える。炎の弾を投げつけるイメージをつける。炎がすごい勢いで飛んでいく、イエロー・ディアに著弾する。
炎が、ディアを飲み込む。
え?炎弾?すごい。
『リーリア。移しますよ』
「え?あっはい。素材は?」
『無いですよ。魔核も出なかったみたいですね』
ディアが居た場所を見ましたが、焦げ跡が有るだけでした。吸収もできなかったです。
「ごめんなさい」
『何を謝るのですか?』
「だって、素材も殘らなかったですし・・炎弾を無駄にしてしまいました」
『あぁ大丈夫ですよ。炎弾くらいなら、100枚以上ありますからね。それよりも、リーリアに合った攻撃手段を見つけるのが大切です』
「はい!」
『樹木スキルでは、攻撃は難しいですよね?』
「どうでしょう。草木を一気に長させる事ができますから、草木があれば、相手を拘束するくらいはできると思います。よくそうやって、捕らえていました」
『そうなのですか?それなら、草で相手を足止めして、化スキルで締め上げるとかできそうですか?』
「できるとは思いますが、草木がないと使えないですよ?」
『そうですね。それなら、やはり、巖・炎とやったから、水と氷と風と雷を使ってみましょう』
「はい!」
『それから、詠唱のときに、”我”の後に、主様から頂いた名前を付けてみて』
「はい!!」
丁度、ホーンラビットがいました。風で首を落とすように言われました。
”我リーリア・ファン・デル・ヘイデンが命じる。風の刃を、あの者首を刈れ”
”風刃ウインドカッター”
名前をつける事で、イメージがはっきりと伝わるじがしました。カイ兄に、わがままを言って、今度は、名前を付けないで、スキル風弾を発します。やはり間違いないようです。名前をつける事で、イメージどおりになります。
『いいじですね。丁度、ホーンラビットの群れのようです。連続で、違うスキルを使ってみて』
カイ兄のスパルタです。
同じように詠唱するスキルでも相が有るのでしょうか?風・水・雷・氷・巖のスキルの方が、イメージどおりになります。炎は、苦手意識があるのか、ブレが生じます。
『リーリア。どうですか?』
正直に答えます。
「巖か雷がイメージが通りに使えます」
『そうですか、わかりました。あぁリーリア。吸収はしていいですからね?』
「え?よろしいのですか?」
『うん。そのために、來ているのだからね』
「あっはい!」
ホーンラビットの魔力は、し甘いじがする。
他のドリュアスに言っても信じてもらえないのだが、私がハーフな事に影響しているのでしょうか?味覚がじられます。そして、私は食べる事で、長する事ができます。ですので、通常時は、人化していたほうが都合がいいのです。
『リーリアは、人化の方が楽なのですよね?』
「はい。ダメですか?」
『いえ、違います。それなら、メイド服もいいのですが、主様にお願いして、きやすい服裝にして、武や防を用意してもらいましょう』
「え?よろしいのですか?」
『もちろんですよ。主様をしっかりお守りできるようにならないとね。僕やウミやライが一緒に行けない場所でも、リーリアなら一緒に行くことができるでしょう』
「はい!」
この後、數回戦闘をして、スキルの確認をさせてもらった。
ご主人様のご命令があった作のスキルも試してみた。りながらでないと発しないので、草木をって、拘束してから、作スキルを発する。検証は、また後でと言われましたが、一度に8までなられる事がわかりました。
不思議なじがしてなれるまでにし時間が掛かってしまいましたが、作する者の意思を乗っ取るじでかすので、魔力が強かったり、意思が強いと、作する事ができませんでした。カイ兄に発してみましたが、見事に弾かれました。
ご主人様の想像通り、隷屬化してから、作すると楽にできます。自分が複數居るようなじになります。私は、私なのですが、作している方も、私として認識できます。ただ、意識の中で、”リーリア・ファン・デル・ヘイデン”は1人なので、マスターだと認識できるのは、1人なのです。
ライ兄に聞いたら、全部自分だから、自分の命令は聞くし、自分としてくから大丈夫だと言われました。
正直・・・ライ兄に聞いたのは失敗でした。それから、ご主人様が付けてくれた、念話が大活躍です。マスターである、自分に念話する事ができるのです。特に、ボアやディアをっている時には、言葉が話せません。念話で報を伝えるしかありません。
一旦、ご主人様の所に戻る事になりました。
作スキルに関してのご報告をしなければなりません。その後、ご主人様のお許しがでたら、スキル雷弾を固定化してもらう事になります。
そうそう、ダンジョンにって戦闘を行った後は、汚れていなくても、著ているを全部著替えて、お風呂にる事が義務付けられています。ご主人様からのご命令なのです。そして、私たちは、ご主人様の控えの間を使っていいことになっているのです。
お風呂も、カイ兄に連れて行かれた所は、普段ドリュアスやエントたちが使っている所ではなく、ご主人様が使っている場所です。
いずれ、ご主人様と一緒にお風呂にる事ができる・・・夢が広がります。
汗を流して、汚れを落として、新しいメイド服に著替えて、ご主人様の所に急ぎます。
/*** カズト・ツクモ Side ***/
カイから念話で、リーリアにスキルを付けてしいということだ。ダンジョンで基礎的な事を試したのだが、攻撃系のスキルが1つしいという事だ。レベル5のスキル雷弾が、リーリアと相がいいようだ。
あと、武と防も與えてほしいという事だ。
リーリアは、戻ってきて、風呂にっているらしい。
「ヌン」
「はい」
「悪いけど、雷弾と、スキルスロットが有ると言った剣を數種類持ってきてくれ、あと、スーンをこっちにこさせてくれ」
「かしこまりました。スーン様に、スキルカードと剣をお渡しすればよろしいですか?」
「いや、ヌンが持ってきてくれ」
「はい。かしこまりました」
控えていた、エントのヌンに命令する。
お願いじゃなくて、命令の方が喜ぶので、なるべく、命令するようにしている。
獣人族には悪いけど、スキルスロットが付いている武は、こちらで確保させてもらっている。
スーンが部屋に戻ってきた
「大主。前に」
「悪いな」
「いえ。用と伺いました」
「あぁリーリアに防を渡したいけど、どうしたらいい?目的が、アンクラムの街への潛だとしたら、ヌラたちの布では問題があるよな?」
「!!そうですね。申し訳ありません、失念しておりました」
「いいよ。それで、潛の方法は、クズどもの作する事になるのだけど、リーリア自も、アンクラムの街にる必要があるよな?」
「そうですね。それは、作の実験次第だとは思います」
「そうだよな・・・」
『主様』『カズ兄!』
カイとライが戻ってきた。
後ろから、リーリアもってきた。
し遅れて、ヌンも部屋にってきた、後ろには、エントを引き連れている。武をいろいろ持ってきてくれている。
まずは、カイとリーリアから、作スキルについての報告を聞く。想定していたよりも、使い勝手が良さそうだ。
距離的には、やはり問題がありそうだ。それほど遠く離れる事ができそうになり。試してみないとわからないと言っているが、ノイズの合から、2~3kmが限界だろう。
隷屬化と合わせて使えば、問題はなそうだ。作スキルが優秀な所は、意識を殘したままにできる所だろう。”オートモード”とでも呼べばいいのだろうか、元の人格が表に出てきても、作者は監視を続ける事ができる。魔相手の時には、それほど意味は無いが、人族相手の時には、有意義だろう。距離の問題も、リーリアが、影移や隠スキルを使えば、もっと安全になるかも知れない。
作されている方のステータスには、作されている報が乗っていないのもいい。隷屬化のように、ステータスを見れば解ってしまうのでは、使い所を考えてしまう。
前に、ビーナが作スキルを使った時と印象が違うのは、リーリアがハーフだからなのかも知れない。今後の課題としておこう。忘れなければ・・・。
リーリアには、人族を作しながら、アンクラムに行ってもらう。
護衛をどうしようかと思ったのだが、スーンが手配するようだ。馬車は、戦闘で拿捕したがある。兎族に修復を頼んである。
司祭を守って帰ってきたとすればいい。リーリアは、見た目的に、護衛にはいから、影移などで見つからないようにするのを、第一の方法と考えるが、もしできそうにないときには、司祭の””として突破すればいいだろう。気分的には最悪な気分だが・・・。
アンクラムの街にるときに、審査が有るだろうけど、司祭が居れば、突破できるだろう。護衛の兵士たちは、心が壊れてしまっている奴らも居るけど、そのまま連れて帰るのがいいだろう。
基本方針が決まったので、リーリアには、潛して、人族のアンクラムの報を仕れてきてもらう事にする。
念話が通じる距離に、エントかドリュアスを配置して、サポートを行う。
防は、ブルーフォレストの淺い部分で取れる素材や、ダンジョンの低階層での素材を使って作る事にした。
ただし、下著やインナーは自重しないで、ヌラたちが作った防力に特化した布を使う事にした。著心地は落ちてしまうが、リーリアが傷つくよりは良いだろう。
武も、リーリアが使ってみて、良さそうなを探す事になった。
エントたちが協力する事になった。フィリーネに、イサークたちがダンジョンにるのなら、リーリアを連れて行ってもらうようにお願いした。リーリアには、ナーシャから人族の話を聞くように言ってある。報酬餌として、パンケーキとクッキーを用意する事も忘れない。
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數日後に、リーリアは人族を隷屬化して、全員を作してアンクラムに向かう事になる。
イサークたちも、その馬車に便乗する事になった。アンクラム近くで、別れるが、それまでの間、イサークたちが、リーリアに武での戦いを教えてくれる事になった。リーリアが選んだ武は、グレイブとショートスピアーだ。広い場所では、グレイブを使って、狹い場所ではショートスピアーを使う戦だが、長が低いリーリアが使うと、シュールな狀態になる。本人も気にっているので、カズトも許可を出した。
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
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