《外れスキルのおで最強へ 〜戦闘スキル皆無!?どうやって魔王を倒せと!?〜》第6話 【無敵(仮)】の効果
「貴様を召喚した理由を話す前に、まずは【無敵(仮)】について説明をしよう。」
聡が張する中、トイフェルはそう切り出す。
「はい。」
「【無敵(仮)】は誰からの攻撃でも、全て無効化するというものだ。しかし、強力なスキルだけあって、1つだけ條件がある。」
「條件ですか?」
「あぁ。その條件とは、自分以外の半徑5メートル以に居る特定の人を選ぶというものだ。その人の攻撃だけは【無敵(仮)】の効果をすり抜けて、通ってしまう。そしてその攻撃によるダメージは、誰であろうと回復する事が出來なくなる。例え、【超再生(條件付き)】であろうとな。」
條件の厳しさに、聡は若干引き気味で言う。
「そ、それは代償としては大きすぎませんか?」
「確かにそうだな。それに対象として選択した者が死ぬと、攻撃無効化の効力が無くなってしまうのだ。そしてクールタイムとして、50年間の使用不可と大幅なHPダウンになってしまう。」
更にデメリットを言うトイフェルに、引き攣った顔をしながら、聡は自分の思った事を述べる。
「…し、しかし、ここに閉じ込められる前の魔王様には、それを使う必要も無く相手の攻撃は無効化出來たから、使用をしていなかったという事ですか?」
「そういう事になる。一応魔王軍にもそれなりの鋭は揃っていたからな。奴らが一度に余の前に集結し、全員の力を合わせて、呑気に時間のかかる全力の攻撃を放つ事など無かったからな。」
レベル910の勇者でも貫通出來ないほど、防力だけは無駄に高い自のステータスに、トイフェルは『やれやれ』と頭を振りながらため息をつく。
「そして、異世界人の召喚を行った理由は、余がこの部屋に人を喚べる方法がそれしか無かったからだ。」
「確かにそうですね。結界で外に出れませんし、誰もってこれないですよね。」
「あぁ。そうして、たまたま【アイテムボックス】にっていた異世界召喚を行うための魔法陣を使い、結果としてサトシ・・・が現れたのだ。」
トイフェルは、今までで1番優しい顔つきで聡を見る。
【アイテムボックス】については、概ねファンタジー系の小説によくあるあれを思い浮かべて問題は無さそうだ。
「異世界召喚の魔法陣には、一定程度呼ぶ相手の指定が出來るんだ。」
「そ、そうなのですか?ではどういった條件を?」
一定程度の指定が出來るのならば、自を正面から倒せるような相手を換べばいい筈なのに、それをしなかったトイフェルに疑問をじる聡。
「サトシが疑問にじている事は分かる。どうして攻撃に特化した者を換ばなかったのか?だろ?」
「は、はい。」
「理由は、使った魔法陣には限界があり、魔力の濃度が極端に薄い世界からしか、対象を引っ張ってこれないという點にある。」
「魔力濃度が極端に薄い世界…。」
『確かに』と魔力のまの字すらじなかった地球を思い浮かべ、何処と無く納得する聡。
「魔力の薄い世界では、どうもステータスが存在しないらしく、レベルが高い者を換べなかったのだ。」
「なるほど。魔王様を正面から倒せるような実力を持つ者は、存在しえないという事ですか。ステータスはレベルによって、大きく上限すると予測の出來ますし。」
「そうなってくると、【無敵(仮)】の選択対象にした上で、地道にでも余を倒し切れるまで攻撃が出來る者を喚ばねばならなかった。すなわち長生き出來る者だな。そうして指定した結果として、スキル【不老不死】に適があったサトシが選ばれたという訳だ。因みに魔法陣は、1度きりで壊れてしまう仕様だ。だから替えはきかないのだ。」
「そういう事ですか…。理解出來ました。」
聡は目を閉じ、今まででの話を全て整理する。
「つまり、俺はトイフェルを確実に倒すため、異世界から喚ばれた、この世界の救世主って訳か。はははは!!そんな柄じゃねぇっつーの。」
何が可笑しいのか、聡は顔に手を當てて大笑いをしている。
「さ、サトシ?口調が…。」
あまりの変貌ぶりに、トイフェルは戸うしかない。
いきなり異世界に召喚し、永遠に死ねないにした挙句、他の世界のために、長い時間その自由を拘束しようというのだ。
これでブチ切れない奴はいないだろう。
そう判斷したトイフェルは頭を下げて頼み込む。
「本當に申し訳ない!!サトシ。どうか世界を救うため、力を貸してはくれないか?」
しかし聡は意味が分からなそうにしている。
「え?何で頭下げてんの?」
「そ、それは…。」
言い淀むトイフェル。その様子から、こちらの機嫌を伺っているとじた聡は、試しに聞いてみる。
「あ、若しかして俺が怒っているとでも思った?」
「違うのか?」
案の定自分がキレていると勘違いしていたトイフェルに、片目をつぶり、肩を竦めながら軽く答える聡。
「まぁ、巫山戯た理由で喚んだならキレてたけど、世界を救うため自らの命を差し出すような奴の頼みだ。聞かない訳が無いでしょ。」
その言葉に、トイフェルは大きく目を見開き、その後深々と頭を再び下げる。
「サトシ、助力謝する。」
「まあ、トイフェルの覚悟に化されたって事だよ。あはは。」
どうやら本當に聡は怒っていないようであった。彼は確かに平凡なステータスであったが、1つだけ他者よりも飛び抜けて優れた部分があったようだ。
それは覚悟を決めたら最後、その後は一切じず、また楽観的に考える事が出來るという點であろう。
こうして、聡とトイフェルの話し合いは、終わったかのように見えた。
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