神夜とステラは貴族街を歩いていた。

実を言うと貴族街に冒険者がいることは珍しくない。

屋敷の護衛などの依頼がギルドに出されていてそれをけている者もいるのだ。

しかし、それは屋敷の前にいることが多い。歩き回っているものはほぼ居ないのだ。

そんな中神夜達は誰の視界にも映らずに貴族街を堂々と歩いていた。

しかも屋臺などで買った食べを片手に持ちながら。

それは違和を出さない為に2人で明化の魔法を掛けているからだ。

「しっかし、アルステッド辺境伯ってのはどこにいるんだろうな？」

「私が知るわけない。神夜は知らないの？」

「聞くの忘れてた。まあ、検索すればいっか。」

『《世界地図ワールドマップ》起。検索容、ソルニア王國アルステッド辺境伯』

神夜が検索をかけると脳アルステッド辺境伯の居場所が分かった。

「･･･よし、ここから近いな。じゃあ行くか」

「はーい」

結局そこからし歩いた頃にアルステッド辺境伯屋敷はあった。

2人の門番がいる間をすんなりと通り抜ける2人。

もちろん明化しているので見えていない。

そのまま屋敷の中を堂々と進んでいく。

「さて、気配知したじこの部屋にいるんだが」

「気配がふたつあるね。」

「『視』」

神夜が《視》のスキルを使うと中の様子を、見ることができる。

「なるほど、執事と當主みたいだな。まあ、問題ないだろ。ステラ、手を繋いでくれ」

「分かった」

ステラが神夜の手を繋ぐのを確認すると扉のすぐ向こう側に転移する。

そして明化を解除して聲をかけた。

「さて、あんたがアルステッド辺境伯でいいか？」

「っ！誰だ！」

「おっと、そんなに警戒しないでしい。こっちは危害を加えるつもりは無い。だからとりあえず、そこの執事は手に隠し持ってる暗を持つのをやめてくれるか？」

「そんなことを言っても信じられるとでも？」

「信じてもらわないと困る。俺は第1王子の頼みで手紙をわたしにきたんだ。ほれ、これが手紙だ」

神夜とステラはの前にある機の上に手紙を置いて離れる。

神夜とステラが離れたのを確認して執事がそれを取って紋を調べた。

「間違いありません。第1王子のアレク殿下からでございます」

「そうか。」

辺境伯は執事から手紙をけ取りそれに目を通す。時々神夜の事を見るのは神夜のことについて何か書かれているのだろう。

そして最初に口を開いたのは神夜だった。

「で？俺らのことは信用してくれたか？」

「･･･ああ、まだ信じきれないが、理解したと言っておこう。アレク殿下からも信用するに値する友だと書いてある。そして殿下がき出そうとしていることも。」

「俺の事について他には？」

「いや、ルーク殿下とミーナ王の信頼出來る友であり、今回の反の鍵となる超重要人だと書かれている。」

「そうか。じゃあ、このことについて協力してくれると言うことでいいんだな？」

「もちろんだ。他の信頼出來る貴族達には私から手紙を渡しておこう。」

「助かる。それといつ頃準備出來る？」

「そうだな。これから直ぐに行を起こしたとしても、私の領地に帰るのに１ヶ月。王都で準備するにもかにする必要があるため余裕を持って１ヶ月は必要だな。お二人を城からお連れするのに逃亡準備に2週間と言ったところだな。」

「ふむ。ス･･･ティア、転移魔法陣の作にはどれくらいの時間がかかる？」

「･･･通常の人間なら１ヶ月くらいかしら」

「1ヶ月か･･･仕方がない。それはこっちで準備するか。アルステッド辺境伯･･･」

「テュールでいい」

「お、そうか。テュールさん、まずアレク達の出には2週間もいらない。俺が転移魔法であんたの領地に直接連れていく。次にほかの貴族への手紙を出すのをしおくらせてしい。しばらくしたらもう一度來るからその時渡すと一緒に渡してしいんだ･･･いや、候補者を1箇所に集めることは可能か？」

「そうだな。かにする必要があるから1週間ってところか。」

「なら一週間後にその場所に行くから信用出來る貴族だけを呼んでおいてくれ。そこであるものを渡す。」

「分かった。それじゃあ、場所が決まったら手紙を渡したい。いつもどこの宿を取っている？」

「それなら《麗しの金木犀》って宿に渡しておいてくれ。宿には話を通しておく。」

「あそこに泊まっているのか。なかなかに稼ぎはいいようだな」

「あそこなら口も堅いはずだからな。」

「無視か･･･まあ、いい。それよりもお前の名前はなんと言う？」

「ああ、言ってなかったな。･･･ええぇっと〜じゃあノワールとでも名乗っておこうか」

「本當は違うんだな？」

「気にするな。それじゃあ一週間後は頼んだぞ」

「いいだろう。そっちも頼むぞ」

「任せとけ。じゃあな」

ステラと神夜はその場から転移した。

殘されたテュール･アルステッド辺境伯とその執事レクトはノワール達が居なくなったと同時にため息をつく。

「彼は何者なのでしょう。」

「ってきた時になんの気配もじなかった。恐らく帰った時と同じく転移を使ったのだろう。全く、転移魔法など魔力消費が多くて日に2回も使える代では無かろうに。余程の実力者だと思えるな。」

「ええ、それに後ろにいたも全く隙がありませんでした。」

「アレク殿下達は何を仲間にしたんだ･･････はぁ、それよりも直ぐに信用出來る貴族達をあげる作業に移るぞ。それと、一週間後の話し合いが終わったら王都をでる。屋敷の者達にもそのように伝えけおけ。それと馬車の準備と食料の準備を、我が領地に使者を送って至急戦の準備をせよと」

「かしこまりました。」

レクトは直ぐに支度を始めるために部屋を出ていった。

再び殘されたテュールは重を失ったかのように椅子に座る。

「殿下･･･やっとく決心をしましたか。これから忙しくなりますな。我が忠誠、全て殿下に捧げましょう。」

テュールの部屋から転移して屋敷を出た神夜とステラは未だに屋敷のすぐ近くにいた。

「やっぱり監視されてたな。結界っておいてよかったぜ。ステラもありがとな」

「ティアって何よ。急に違う名前で呼ばれたからびっくりしちゃったじゃない。」

「いやぁ、ほんとに悪かったって。俺も全く考えてなかったんだから。けど、冒険者としても活しているから、バレるのは面倒だろ？」

「まあ、顔見えてただろうから、多はバレやすくなってるだろうからね」

「まあ、そうだな。詮索はされないようにするが、戦爭の時は冒険者としての參加はやめとくか」

「その方がいいと思う。さて、そろそろ帰りましょうか？」

「そうだな。ハルちゃんにも知らせとかなきゃ行けないし。」

「そうだね。お風呂りたい」

「そうだな。じゃあ帰るか」

「はーい」

神夜とステラはとりあえず今日のやることは終わらせて帰ったのだった。