《められていた僕は召喚された世界で奈落に落ちて、力を持った俺は地上に返り咲く》第46話 軍議と援軍
「さて、この城を落とせたのはいいが·····」
神夜は椅子に座りながら偉そうにしている。
「やっぱり懸念なのは人員不足だな。特にこの隊は。」
いくらこの隊が一軍に値するどころか、國を相手に簡単に勝てるからと言って、全てを管理しきるのは不可能だ。
「まあ、なんとかなるだろ。ヴァンジャンス、寢返った兵は無事使えそうか?」
「そうですね。というか最初からどっちでも良いみたいです。我々帝國民も元を辿れば王國民ですからね。トップが変わった事以外何も変わらないそうです。」
「えぇ、何かこっちにいい印象を與える方法はは無いのか?」
「あるにはあります。しかし皇帝陛下のご許可を頂かないことには·····」
「ああ、気にしなくていい。面倒なことはあいつに任せればいいから。俺が許可を出す」
「いいのでしょうか?」
「いいだろ。それでどんな方法だ?」
「その説明にはまず話さなければならないことがあります。まず隊長の仰っていたように5年分の貯蓄しかなかった理由がわかりました。」
「なんだ?」
「國王はここよりも王都に力を集結させていたようで、食糧も王都に集めていたようです。」
「なるほどな。予想以上になかった理由はそれか。」
「はい、そのためここの兵士も隨分と王都に集めていたようで、さらにこれを機に中央集権化を強化していたようで、」
「ははぁん。つまり王都以外を隨分とぞんざいに扱ってたってことか。あの國王なら自分が無事ならいいって考えそうだな。じゃあこちら側に著いたら今までの給料の倍を與えると言ってとけ」
「大丈夫でしょうか?今の帝國は沢山のものが不足しています。もちろん金銭もです。それなのにこれまでの倍だなんて」
「安心しろ。王都を陥落させれば寶殿が必ずあるし、それに王國の地には未だ見つかってない鉱山や貴重な資源が眠っている。それを使えば大丈夫だろう」
「なら構いませんか。わかりました。そのように手配します。」
「それじゃあ、これからお前達にはここに5人殘して各地に散ってもらう。ここを手にれたから戦爭に勝てるわけじゃないしな。全員フォーマンセルは組んであるはずだ。第一小隊はここでこの砦と全の管理。第2から第6は帝都でアレクとの連絡係兼護衛をしてもらう。あとは基本的アレクの指示に従ってくれ。何かあったら直ぐに俺に念話しろ。24時間いつでもどこでも付中だ」
「はっ、了解しました!」
5つの小隊20人はアレクへの手紙を持って広間を出ていった。
「次に第7から第11はシャール將軍への援軍だ。基本的にお前達の出番はないと思うが、念の為だ。次に第12から第16は同じようにニクス將軍への援軍だ。」
指示を出されたものはすぐさま広間を出て行く。
「殘りの第17から第25は北に向かってもらう。」
「北·····と言いますと王都ですか?」
「いや、さらにその上、王都の先だ。國境付近は山脈になっているとはいえ、それまでは平野で、多くの街や村がある。それに砦もだ。お前達にはそれを落としてもらう。非人道的なこと以外だったら基本的に何をしても構わない。ただし、今後の帝國のことも考えて戦略を練るように」
「はっ」
代表がそういうと同じように広間を出ていった。
「ヴァンジャンス。この砦はお前に任せて構わないな?」
「もちろんでございます。我々がいる限りここが落ちることは絶対にありません」
「當たり前だ。その力をお前達には與えている。お前はここで全からの報を逐一集めて必ず勝つ戦略を練り上げろ。」
「了解しました。·····隊長はどうするのですか?」
「ん?俺?俺は·····別口でく。何かあったら念話をくれ。」
「了解しました。」
そう言ってヴァンジャンスは広間を出ていく。
「さて。俺達はしここを離れるぞ」
「ん?良いのか?お主は一応この隊の調じゃが」
「大丈夫だ。ヴァンジャンスが居るしな。それよりもし気になっているところがある。」
「ならそこに行く。私は神夜に著いていく」
神夜の膝の上に座るステラは可げにそう言った。
「そうか。ありがとな。2人はどうする?嫌ならここにいて構わないが」
「私も行きます。私もお二人の仲間なので」
「もちろん、妾もじゃ。それでどこに行くのじゃ?」
「それはだな──」
神夜は久々登場の移用の形態変化型魔力駆機オスカーを第3形態空中駆型で取り出す。
そして目的地を言った。
「緒!」
【書籍化】これより良い物件はございません! ~東京・広尾 イマディール不動産の営業日誌~
◆第7回ネット小説大賞受賞作。寶島社文庫様より書籍発売中です◆ ◆書籍とWEB版はラストが大きく異なります◆ ──もっと自分に自信が持てたなら、あなたに好きだと伝えたい── 同棲していた社內戀愛の彼氏に振られて発作的に會社に辭表を出した美雪。そんな彼女が次に働き始めたのは日本有數の高級住宅地、広尾に店を構えるイマディールリアルエステート株式會社だった。 新天地で美雪は人と出會い、成長し、また新たな戀をする。 読者の皆さんも一緒に都心の街歩きをお楽しみ下さい! ※本作品に出る不動産の解説は、利益を保障するものではありません。 ※本作品に描寫される街並みは、一部が実際と異なる場合があります ※本作品に登場する人物・會社・団體などは全て架空であり、実在のものとの関係は一切ございません ※ノベマ!、セルバンテスにも掲載しています ※舊題「イマディール不動産へようこそ!~あなたの理想のおうち探し、お手伝いします~」
8 187【書籍化・コミカライズ】愛さないといわれましても~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる
「君を愛することはないだろう」 政略結婚の初夜、生真面目軍人ジェラルドにそう言い渡された伯爵令嬢アビゲイル。 前世は魔王のアビゲイルだが、魔王とはいえ食生活は貧しかった。 憧れの人間に転生して、これで豊かな食生活がと期待するも、継母と義姉は餓死ギリギリを狙って攻めてくる。 虐げられた生活を送っていた彼女にとって、政略とはいえこの結婚はそんな生活から脫出するための希望だった。 だからせめて、せめてこれだけは確認させてほしい。 「……ごはんは欲しいです」 黒髪青目でいかつい系の軍人旦那様は、ひもじい子には意外と優しかった。庇護欲にあふれた使用人にも大切にされ、アビゲイルの美味しい食生活がはじまる。
8 136旋風のルスト 〜逆境少女の傭兵ライフと、無頼英傑たちの西方國境戦記〜
【一二三書房WEB小説大賞金賞受賞】《新・旋風のルスト:公開中です!》 <あらすじ>────────────────── 『私は家畜にはならない。たとえ飢えて痩せ衰えても、自らの意思で荒野を歩む狼の生き方を摑み取る!』 ■17歳の銀髪・碧眼の美少女ルストは重い病の母の治療費のために傭兵として懸命に働いていた。屈強な男たちと肩を並べて戦うが、女性としても小柄であり、実績も無く、名前も売れていないルストは傭兵として仕事を得るのも困難を極めていた。 だが、諦めない前向きな心を持つルストは、ついに未來へとつながる大きなチャンスを摑む。 『小隊長を任されたエルスト・ターナーです。よろしくお願い致します!』 ■そんなルストは、女の子故に腕っぷしや武力では屈強な男たちには敵わない。だが優れた洞察力と包容力と指導力、そして精霊科學『精術』を武器に困難な事態を次々に打ち破り、人々のために確かな明日へと繋がる未來を切り開いていく。 『みなさん! これは困難ではありません! 千載一遇のチャンスです!』 ■気高さに溢れた美少女傭兵が、精霊科學の殘る悠久の大地フェンデリオル國で砂漠の大帝國と戦い、人々を幸せへと導く! 孤獨な道を歩んでいた一人の少女が、傭兵となり救國の英雄となり、幸せの絆を取り戻すロマン溢れるサクセスストーリー! <⇩お知らせ>────────────────── 【一二三書房WEB小説大賞金賞受賞いたしました、ありがとうございます! これに伴い書籍化されます!】 【新・旋風のルスト ―英傑令嬢の特級傭兵ライフと精鋭傭兵たちの國際諜報戦記―】 2月26日開始しました! ──────────────── ただいま、ノベプラ・カクヨム・ノベリズムでも掲載中です
8 112【書籍化】碧玉の男裝香療師は、ふしぎな癒やし術で宮廷醫官になりました。(web版)
【カドカワBOOKS様より2022.11.10発売】 ※毎週、火、金更新 ▼書籍版は、登場人物やストーリーが増え、また時系列にも多少の差異があります。 どちらを読んでも楽しめるかと思いますが、二章以降は、書籍版のストーリーを踏襲したものになりますので、ご注意くださいませ。 下民の少女「月英」には秘密があった。秘密がバレたら粛正されてしまう。 だから彼女はひっそりと邑の片隅で、生きるために男裝をして姿を偽り、目立たぬように暮らしていた。 しかし、彼女の持つ「特別な術」に興味を持った皇太子に、無理矢理宮廷醫官に任じられてしまう! 自分以外全て男の中で、月英は姿も秘密も隠しながら任官された「三ヶ月」を生き抜く。 下民だからと侮られ、醫術の仕えない醫官としてのけ者にされ、それでも彼女の頑張りは少しずつ周囲を巻き込んで変えていく。 しかし、やっと居場所が出來たと思ったのも束の間――皇太子に秘密がバレてしまい!? あまつさえ、女だと気付かれる始末。 しかし色戀細胞死滅主人公は手強い。 皇太子のアピールも虛しく、主人公は今日も自分の野望の為に、不思議な術で周囲を巻き込む。
8 165シグナル・オブ・デッド
エアガンとゾンビが大好きな高校生男子、湊音。今日はゾンビ好き仲間の斗哉・魁人と共にあのゾンビ洋畫の最新版を見に映畫館に來ていた。映畫の上映が終わり、次は何をしようかと模索する湊音。その時、湊音達の攜帯に悪夢が降り注ぐ………
8 54破滅の未來を知ってしまった悪役令嬢は必死に回避しようと奮闘するが、なんか破滅が先制攻撃してくる……
突如襲い掛かる衝撃に私は前世の記憶を思い出して、今いる世界が『戀愛は破滅の後で』というゲームの世界であることを知る。 しかもそのゲームは悪役令嬢を500人破滅に追いやらないと攻略対象と結ばれないという乙女ゲームとは名ばかりのバカゲーだった。 悪役令嬢とはいったい……。 そんなゲームのラスボス的悪役令嬢のヘンリーである私は、前世の記憶を頼りに破滅を全力で回避しようと奮闘する。 が、原作ゲームをプレイしたことがないのでゲーム知識に頼って破滅回避することはできない。 でもまあ、破滅イベントまで時間はたっぷりあるんだからしっかり準備しておけば大丈夫。 そう思っていた矢先に起こった事件。その犯人に仕立て上げられてしまった。 しかも濡れ衣を晴らさなければ破滅の運命が待ち構えている。 ちょっと待ってっ! ゲームの破滅イベントが起こる前に破滅イベントが起こったんですけどっ。 ヘンリーは次々に襲い掛かる破滅イベントを乗り越えて、幸せな未來をつかみ取ることができるのか。 これは破滅回避に奮闘する悪役令嬢の物語。
8 83