《生産職を極めた勇者が帰還してイージーモードで楽しみます》契約④【秋道楓】
なんや予想以上におもろい事になりそやなぁ。
ウチは目の前の商品を見てそう思った。
そもそもウチが仕事容も分からんなんちゅう無茶な仕事をけたんは瀬戸家に貸しを作れるからや。ウチが扱ってる類っちゅうんはメディアとの繋がりがあればそれだけでデッカいアドバンテージになるんや。売れる服っちゅうんは流行りの蕓能人が著とるやつが多いからや。
しかも瀬戸家ゆうたらメディアじゃ重鎮中の重鎮や。
せやから今回の仕事はできるだけ赤字を出さんと瀬戸に恩売ろうっちゅう算段やった。せやけど目の前にあるモン見たら考え変わったわ。
ウチは普通の服屋の他に上流階級用の服も扱っとる。そういう服はアクセサリーと合わせるんは結構多いんや。せやからウチは高級なネックレスやらも見たことある。
ほんで今目の前にあるモンは最高級品や。出來るだけ赤字出さんとこなす仕事から銭になる仕事に変わったわ。
「んじゃあ次はあんただな。えっと秋道さんだったか」
「せや、秋道楓や。よろしゅう頼んます」
これまでの會話で特に敬語とか気にせん人みたいやから會えて親しげに話しかける。
「あー、あんたは服が擔當だったか」
「せやな。本業も服屋やっとるんです」
「別に敬語にしなくてもいいぞ。なんか話辛そうだ」
「ほんまか?助かるわ〜。ウチ敬語とか苦手やねん。長々と話すような仲やないし、ウチも実見せてもらえるやろか?」
「ああ。、、、服はどうした?」
逆巻はんが控えとったホテルの従業員に聞く。
「服の方はご覧になりやすいように隣の部屋にご用意させていただいております。こちらへどうぞ」
案に従って隣の部屋に移すると何著も服が飾られとった。
「ほぅ。これは凄いなぁ。これも逆巻はんが創ったんか?」
「ああ、々手を出してるからな。鍛治から彫刻までなんでもやる。料理だけは出來んがな」
「なんや。料理は苦手なんかいな」
軽口を返しながら服を観察していく。服っちゅうのは土地の特徴っちゅうもんが出る。宗教やったり、気候やったりが服に大きく影響すんねん。
ここに並べられとる服はそれが特にない。1つ1つにはあるかも知れへんけどそれぞれ変わったデザインをしとる。アラビアンな服もあれば昔の貴族が來とったような服もある。
一目では分からんけど生地も糸も上等なモンを使うとるのがわかるわ。
「逆巻はん。これを売るんは普通に店に並べとくんはあかんわ」
「何でだ?」
「これは全部一點やろ?今は大量生産の時代やさかい、既製品が大半やねん。あんさんが著とるもんもそうや。そんなかで一點を売るゆうたらブランド化するしかあらへんな」
「ブランド化?」
「せや。何かしらで名前売ってあんさんが作るモンってだけで価値があるようにするんや。せやないと誰も見いひんからな」
今の時代にこういうものを売るんは難しい。普通の人はパーティーなんかの時しか著んし、買う人も限られる。せやからターゲットを普段から高級品を買うとる富裕層にする。そういう連中はどこのブランドかっていうのも気にするもんや。
そこまで考えとると瀬戸家の嫁さんが話にってくる。
「ブランド名は決まってます。『リバース』でいきます。その中で咲は貴金屬部門を楓さんは服部門を擔當する事になりますから両方面で名前を売る事になります。
それから私の娘が逆巻さんのことをとても気にってますので手作りの服とアクセサリーと聞けば好んでにつけると思います」
「それは凄いなぁ。歌姫が宣伝してくれるっちゅうのはありがたい話やで今日本で1番注目されとる人やしな。なんや事件でテレビ出演止まっとったのが復帰するんやろ?ブランド名も宣伝してくれればバッチリやな」
これで銭になるんはほぼ確実や。歌姫が著るブランド言うたらそれだけで注目されるわ。
問題は逆巻はんが気まぐれにしか作らんことやけど、職人が気まぐれにしか作らん一品ものや言うて希高めて1つ1つを高く売る事にしよか。
「ほんで逆巻はん。ウチらの取り分はどのくらいなんや?」
「ん〜、相場はどんなモンなんだ?」
「その『リバース』っちゅうブランドの従業員ってことにするんやったら時間當たりの給料決めたらええわ。それならインターネットで大の額が出るやろ」
ウチは無難な提案をする。ここでがっつくモンやないからな。
「あー、ならこうしないか?服も貴金屬も売った額を7:3いや、6:4にする。つまりあんたらは高く売れば売るほど給料は増えるってことだ」
「おもろいやんけ。せやけど材料の仕れもないんやろ?6:4はウチらが貰いすぎとちゃうか?」
「口止め料も込みだ。俺のことを他所様にらしてくれるなよってことだ」
かぁ〜!逆巻はんは人を乗せるんがうまいなぁ。これまでなんかのグループのリーダーでもやっとったんかいな。
「わかったわ。それで引きけさせてもらうわ」
「出來たの引き渡しと売れた額の報酬のやり取りはそれぞれの攜帯で連絡を取ることにする」
その後、正式に契約結んで別れた。
期待しとらんかったけどとんでもない儲け話になったわ。しかもウチの取り分はウチが売った額次第やなんて商売人として試されとるみたいや。
とにかく楽しくなってきたわ!
剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく當たるので、絶縁して辺境で魔剣士として出直すことにした。(WEB版)【書籍化&コミカライズ化】【本編・外伝完結済】
※書籍版全五巻発売中(完結しました) シリーズ累計15萬部ありがとうございます! ※コミカライズの原作はMノベルス様から発売されている書籍版となっております。WEB版とは展開が違いますのでお間違えないように。 ※コミカライズ、マンガがうがう様、がうがうモンスター様、ニコニコ靜畫で配信開始いたしました。 ※コミカライズ第3巻モンスターコミックス様より発売中です。 ※本編・外伝完結しました。 ※WEB版と書籍版はけっこう內容が違いますのでよろしくお願いします。 同じ年で一緒に育って、一緒に冒険者になった、戀人で幼馴染であるアルフィーネからのパワハラがつらい。 絶世の美女であり、剣聖の稱號を持つ彼女は剣の女神と言われるほどの有名人であり、その功績が認められ王國から騎士として認められ貴族になったできる女であった。 一方、俺はそのできる女アルフィーネの付屬物として扱われ、彼女から浴びせられる罵詈雑言、パワハラ発言の數々で冒険者として、男として、人としての尊厳を失い、戀人とは名ばかりの世話係の地位に甘んじて日々を過ごしていた。 けれど、そんな日々も変化が訪れる。 王國の騎士として忙しくなったアルフィーネが冒険に出られなくなることが多くなり、俺は一人で依頼を受けることが増え、失っていた尊厳を取り戻していったのだ。 それでやっと自分の置かれている狀況が異常であると自覚できた。 そして、俺は自分を取り戻すため、パワハラを繰り返す彼女を捨てる決意をした。 それまでにもらった裝備一式のほか、冒険者になった時にお互いに贈った剣を彼女に突き返すと別れを告げ、足早にその場を立ち去った 俺の人生これからは辺境で名も容姿も変え自由気ままに生きよう。 そう決意した途端、何もかも上手くいくようになり、気づけば俺は周囲の人々から賞賛を浴びて、辺境一の大冒険者になっていた。 しかも、辺境伯の令嬢で冒険者をしていた女の人からの求婚もされる始末。 ※カクヨム様、ハーメルン様にも転載してます。 ※舊題 剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく當たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。
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