カウンターに出された串焼きは、あんちゃんズが抜きもせず適當に常溫のまま持ち歩いて、ここに持ってきたものだ、まあこの世界に來てから異世界定番のアイテムボックスなんては、見た事も聞いた事も無いので、そのまま持って來るしかないわけなのだけど。

それでも抜きもしないで持ち歩いたなど、普通どころかマズイに決まっている、それを知っているのか知らないのか、串を手にとって口に運ぶこいつらは、俺から見たらおままごとの泥団子を実際に食べているに等しい。

「なんだこれ～」

「まっぜ～ぇ」

「うぇ～」

やはり所詮は泥団子だったって事だ、三者三様とはこういう事を言うのだと、四文字語の正しい現を見させてもらった、そこだけはこのバカたちに謝だな。

「抜きもしないでこんな所まで持ってくれば、中のが腐ってそんな味になるんだ、獲はすばやく抜きをするってのは常識なんだよ」

おっちゃんの言葉なんか多分こいつらには聞こえていないんだろうな、未だに口に殘った味に苦しんでいる、って言うよりもうこいつらに係わっているなんて、無駄な事に時間を使うのはモッタイナイ。

「まま、早くお買って帰ろ～」

しばらくは口の中の後味と格闘していそうなので、本題に移らさせてて貰いたい。

「そうね」

「おいちゃんこんにちは～」

「グラハムさんとこの、坊ぼんかい、こんにちは、悪かったね待たせてしまって」

「ハーシェさん今日は、バルホースを１ケムと５００フル下さいな」

「シーリスさんいつもありがとうございます、本當にお待たせしてしまって申し訳ありません」

「彼らもまだなり立てでしょ、仕方がありませんわ」

俺も毎度毎度買いに付いて來る訳では無いので初めてだった訳だが、毎年か隔年ぐらいでは彼らのように狩りの腕が未な者が、このように悶絶するものらしいので、屋からすると風詩の覚なのかもしれない、一般客を巻き込んだ迷な風詩もあったもんだとは思うが。

「ねえおいちゃん、脂の捨てる所ある～？」

俺の本題はこっちだ、まああるのが分かってて聞くわけだが、それでもこう聞くのが禮儀ってもんだろう。

「ああ、あるよ、裏にまとめて捨ててあるけど、あんなもんどうするんだい？」

「油を採るのに使うんだ、外で燃やすから黒い煙が出ても良いタダの油がしくて」

「また面白いを考えたね、良いよどうせ捨てるだから、いっぱい持って行きなさい」

「ありがとう、持てるだけ貰ってきま～す」

「ハーシェさん、すいません、息子が変なをねだって」

「良いじゃないですか、エド君が考えたって言う道も、あっちこっちで話題になってるみたいですよ、ウチに來る奧さん達が、ウチもしいって店先で話してましたし、今度の油もエド君だったら何かやってくれそうな気がしてるんですよ、もしかしたら捨ててた脂が売れるようになるんじゃ無いかってね」

このおっちゃん、以外にしたたかな人だったようだ、まあ、こわもての狩人や戦士達から買い付けをするんだから、ビビリじゃ仕事にならないんだろうな。

「売れるようになっても、僕にはタダでちょうだいね」

「分かったよ、もし売れるができたら、エド君にはずっとタダであげるよ」

よし質言は取った、販売まで視野にれて、時ロウソクを作って行こうじゃないか。