「四歳ですよ！」

「普通の四歳は、そんなに堂々としていないんだけどね。まあいいさ、それで彼らに會ってみるかい？牢に放り込んであるんだけど、まだ威勢が良いよ。どうする？」

「問題の戦士団の前に、クラリオン戦士団の方と話がしたいんですけど、どうですかね？」

「彼次第だけど、僕は問題ないよ。し待っててくれる？、聞いてくるから」

そう言うと隊長は席を立ち”彼”とやらを呼びに行った。

前に會った戦士団にもの人は居たから、そんなに驚かないけど、実力主義だろう戦士団の幹部に上がる人って、ちょっと想像できないな。

一人ぽつんと殘された詰め所は、やはり広いなと思う、窓に當たる開口部から見えるのは、訓練にあたる兵の皆だった。

し自分で思っていたのとは違うななどとじたのも、ここの空気は穏かなもので、想像していた魔境との境目、最後の砦、そういった雰囲気では無かったからかだ。

常に魔が襲って來て戦場のような、もっと殺伐とした所をイメージしていたけれども、全くそのような空気はじられない、ここだけ見たら誰もそんな風には思わないと思う、その後も「エドワード君」戻って來た隊長さんにそう聲を掛けられるまで、訓練風景を見學させて貰った。

「彼が戦士団の親をしているファリア殿だ。こちらがエドワード君、クライン殿のお孫さんで、彼らを引き取りたいって行ってるんだけど・・・エドワード君僕はし外すから、ファリア殿と話を決めてくれるかな？」

「分かりました。いろいろと有難うございました」

じゃあね～とでも言うように、手を振りながら詰め所から出て行く隊長さんは、本當に顔と中が違う人なのでは？、どこかの怪盜に特殊メイクしてもらったのでは無いだろうか？と疑問を持ってしまうレベルの違いだ。

「エドワードです。忙しい所をすいません」

「ファリアよ、ハワード隊長から聞いて居るけど本當にしっかりしている子ね。それで君は何故あのバカ共を引き取ると言っているのか聞かせて貰える？あいつらのようなのを生かして置くのは、団の気の緩みに繋がるから、私は早々に処分するべきだと思っているのだけど」

仕事に厳しい人って言うじがするだな。ロングヘアーを低めのお団子にまとめて、これでメガネを掛けて貰って本を持たせたら決まるんだろうな～、外での仕事のはずにも拘らず日焼けもそれほどしていない、キツイ空気をなくしたら見た目は子大生なんだけどな。

「死んで償いをさせるより生きて償いをさせた方が、クラリオンのためになるかと思いまして・・・と言うよりは、単純に僕の方の人手が足りないので、丁度良いかなと思いまして。想像して下さい、４歳の子供に使われる大人って、それなりの罰になると思いませんか？」

「面白い冗談ね。でもただ処分するよりも君に使われる方が、他の皆への見せしめには良いかも知れ無いわね」