《Creation World Online》第43話

「ひゃっほう!完全復活ですよ!」

ある晴れた日の平原で、青のローブにを包んだが杖を振り回しながら楽しそうに走り回っていた。

「おい、あんまりはしゃぐと転ぶぞ。アンリ」

俺がそう言うと青ローブの_アンリがこちらを振り向いてニヤッと笑う。

「心配ですねえ、そんな簡単に転け…うわっ!」

「転けてんじゃねえか!大丈夫かよ…」

はしゃぎ過ぎて足元の石に躓つまずいたアンリを起こすために駆け寄る。

「痛い痛い、ねえ見てシュウ君りむいちゃいましたよ、ほら」

「見せんな見せんな、グロい」

「グロい!よく言いますね!にあんなグロいもんぶら下げといて!」

こ、こいつ…

どうやって泣かせてやろうかと考えていると、俺の肩にポンと軽く手を乗せられる。

そちらを振り向けば、無表が立っていた。

「私もアンリの意見に同意。シュウの結構グロい」

「お前達…言はそれでいいんだな?」

そう言って鉄剣を生すると、アンリと無表_ナクはアワアワと慌て出す。いや、ナクは焦ってる様子が見けられないのだが。

そんな2人の様子を見て毒気を抜かれた俺は、手に持っていた鉄剣を放り投げる。

すると、鉄剣は空中で砕け、の粒子へと変化する。

2人は安堵の表を浮かべると、すぐにアンリがナクの肩に手を置く。

「で、昨日は聞けなかったのですが、シュウ君に何をしたんですか?」

「とてもアンリには出來ないこと」

そう言ってナクは自分ので何かを挾むような作をした後、挑発するように小さく舌を出す。

おい、笑顔なのにキレてるのがわかるぞ。

ニコリと笑顔を浮かべたままガッシリと俺は腕をホールドされる。

「ア、アンリさんや?何をしてるのかね?」

「さ、シュウ君。宿屋に行きましょうか。貧の底力見せてやんよ!」

「キャラ変わってる!キャラ変わってるから!待て!引っ張るな!」

ズリズリとアンリに引き摺ずられて行く俺。

ステータスでは明らかに俺の方がSTR値は高いのに何故引き摺られるのだろうか、裏ステータス的なものでもあるんだろうか。

結局、晝前に宿に戻った俺はアンリにコッテリ搾られた。何をとは言わないが。

ただ、1つだけ言えるのは一生懸命頑張っているアンリに興していつも以上に頑張ったって所だけだろうか。

翌日、目を覚ますと一件のメッセージが屆いていた。

送り主はキョウラク。

容は俺たちの処分が決まったのでその事に関する話があるとか。

正直めんどいからサボりたい。このまま二度寢したい。

「あー、行きたくない。もうし寢てたい」

「だったら寢ればいいじゃないですか」

隣を見ればアンリが服も著ずに寢転がっており、俺が起き上がった事によって捲れた掛け布団の隙間からチラチラと々見えていた。

「そう、もっと寢よ。眠れないなら昨日の続き…」

「お前はほんとそればかりだな」

テヘッと無表で舌を出すナクの姿はかなりシュールだった。

こちらも服は著ておらず、そのは今朝も大きかった。ええ山じゃ。

にしても、俺も出世したものだ。

朝からを侍らせることができるなんてな。

「シュウ君が悪い顔してます」

「これはえっちなこと考えてる顔」

「いや、これっぽっちも考えてないです」

俺がそう言うと2人は顔を見合わせて布団を剝ぐ!

そこには朝に照らされてそそり立っている俺のバベルがあった。おはよう、マイサン。

「ん?あれ?おっかしーなー、えっちなこと考えてないんですよね?」

「じゃあどうしてこんななの?」

「あ、いや、その。ほんと!俺が悪かったんで!やめっ!アッーーーーーーーー!」

はい、朝から搾られました。

俺の負けです。く、悔しくなんかないんだから!

そのおか眠気は完全に吹き飛んだのでよかった…のか?

「ちょっと!まだ來ないの!」

「まあまあ、シラクモ落ち著こうよ」

俺の左側からそんな話聲が聞こえる。

シラクモとサイカの話聲だ。

「だいたい、呼び出しといてどういうつもりなのかしら?」

イライラした様子でシラクモがそう言う。実際、呼び出されて30分も待っているので當然といえば當然なのだが。

すると、部屋の扉を開いて天議會のメンバーがゾロゾロとってくる。

「へー、重役出勤じゃないの」

「ああ、我々は重役だからな。というのは冗談で、悪かったな。々とゴタゴタがあったせいで遅れた」

そう言ってレノンが謝ると他のメンバーも席に著く。

その様子を見てシラクモは「ふん」と鼻を鳴らすと何も喋らなくなる。

「さて、今回呼んだのはこのためだ。エリー」

「は、はいです!」

そう言ってエリーは俺たちの前に革袋を置いていく。

多分報酬なのだろう。

袋を開くと中には50萬Lもっていた。

「ちょっと!私達は何もしてないわよ!なんで報酬なんか…」

「そうですよ!このお金は全てシュウとキョウジがけ取るべきだ!」

キョウラクとシラクモがそう言う。

くれると言っているのに俺たちに渡そうとするなんて、こいつら損な格してるな。

「ああ、それは討伐報酬ではない。本來ならプレイヤー達をある程度強化してこの界層は解放したかったのだが…そこのシュウとキョウジがやらかしてくれたおかげで早まってな」

そう言ってこっちを指差すレノン。

「じゃあこのお金は?」

「それはプレイヤー達を鍛えてもらうための餌だ。頼めるかね」

なるほど、おそらくレイド機能が開放された事が原因だな。

ある程度プレイヤー達を強化して、レイドを組み、討伐する。

ボス戦で1パーティー攻略っての多分その厳しくなるんだろう。

「わかった、俺は引きけよう」

「シュウがけるなら俺もけるぜ」

おっ、キョウジも引きけるのか。

他のメンバーはしばらく迷っていたようだが、結局全員引きけることになったのであった。

「ふむ、引きけてくれるか。それなら今日限りで攻略者パーティーは解散とする。解散とはいえ君達は引き続き我々天議會が雇用させてもらう」

それで話が終了したようで、各自解散となった。

宿に戻ると、アンリとナクが俺の手にれた報酬に驚いていたな。

50萬の、20萬はナクの報酬だと聞いていたので20萬をナクに渡す。

「ふふっ、これで何か買う」

「いいな〜、ナクさんばっかり!」

「仕方ないな。お前にも分けてやるよ」

慈悲の心で俺はアンリに300L分けてやる。

「子供の小遣いですか!遠足じゃないんですよ!」

「ばーか、生活必需品も、娯楽品も俺に強請ねだってんだろ」

それなのに金がしいだって?笑止!

俺がそう言うとアンリは「バカー!」と捨て臺詞を殘して部屋を出て行ってしまった。

まったく困ったやつだ。

ちなみにその10分後にアンリが帰ってきたのだが、扉に鍵をかけてやると泣いて謝っていたが、それから3分は放置してやった。

部屋にってきたアンリの顔は涙と鼻水でぐっちゃぐちゃになっており、正直やりすぎたと反省した。          

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください