《ランダムビジョンオンライン》その頃……

<ヒカリ視點>

「行ってしまわれましたね……」

ラン様が桜狐さくらこさんを探しに行ってから數時間後……宿で合流した私たちでしたが、ラン様は桜狐さくらこさんをつれて別の宿へと向かってしまわれました。

「なに、明日には合流するのじゃ。……し寂しいがの」

ハクがラン様の後姿を眺めながらつぶやいた。

「桜狐さくらこちゃんが初めての従者サーヴァントになるのかな?」

「多分そうなるでしょ。そのための2人きりだと思うよ?」

クーとキッカはにししと笑いながら、笑顔で見送っている。

「さてと、私たちは私たちで休みましょうか」

ラン様の後姿が見えなくなったのを確認してから、私は三人に聲をかける。

「そうじゃな、久しぶりに語らいでもするかの?」

「「さんせ~い」」

私の呼びかけにハクが応え、クーとキッカが賛同した。

「では行きましょう」

私はそれを確認し、宿の中へとって行った。

・・・

・・

「ふむ、うまかったのじゃ」

「えぇ、懐かしい味でした……」

「「私たちの方がうまく作れたし~」」

食事を終えて部屋へと戻ってきた私たちは、三者三様の想をらす。

「確かに、クーとキッカの宿で食べた夕食の方がおいしかったですね」

クーとキッカの言葉に、私は2人に出會った時のことを思い出す。

「そうなのかえ? これは今後が楽しみじゃな……」

そういえば、ハクが仲間になったのはその後でしたね。

なんだかもっと前から一緒だった気がします。

「そんなに時間は経っていないはずなのに、隨分前から一緒にいた気がしますね……」

私はふと思ったことを口に出す。

「確かにの……」

「「私もそんな気がしてる!」」

どうやらそう思っていたのは私だけではなかったようです。

し安心しました。

「皆さんはどう思いますか? 桜狐さくらこさんは従者サーヴァントになってくれるでしょうか?」

私はラン様のことを思いながら、三人に問いかけます。

「我は大丈夫だと思うぞ。むしろなってもらわんと困るでな……」

ハクは難しい顔で応える。

「私も大丈夫だと思うよ~」

「むしろならないほうがおかしい? みたいな?」

クーとキッカはいつも通り明るく応えた。

「ラン様は半神です。これからもっと従者サーヴァントを増やしていくと思われますが、みなさんはどう思っていますか? 正直私はし複雑です……」

それが必然だということはわかっているのですが、桜狐さくらこさんのように全員と気の置けない関係になれるか不安でした。

「大丈夫であろうよ。我が主は我らのことをないがしろにはせんよ」

「「心配しすぎじゃない?」」

確かにそうかもしれません。

ラン様を信じずに誰を信じるというのでしょうか?

「そう……ですね。し考え過ぎてしまっていたようです」

契約してから初めてのラン様がいない夜なので、しナーバスになっていたみたいですね。

「先のことは、新しい従者サーヴァントが見つかった時に考えればいいじゃろうて。……な?」

「「右に同じ~」」

なんだかんだで、結局はラン様に選ばれる方なのですから、私たちにれられないはずがないですね。

「それもそうですね。では、今日はそろそろ寢ましょうか?」

「うむ」

「「おやすみなさ~い」」

私たちはそれぞれのベッドで橫になった。

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