《VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい》03.再びログイン
「さて、もう一回ログインしたは良いけど、何しようかな……?」
再びログインした僕は、そんなことを呟きながらやることを悩んでいた。
いやまあ、普通はレベル上げからするもんだけど、僕は初心者だからやっぱり誰か上級者の人と行きたいし……。さて、どうしたものか……。
あっ、そうだ、ソーキさんに連絡して今から一緒にクエスト行けないか聞いてみよう。
えっと? ブレンド一覧の中のソーキさんを選んで……有った! このチャットを押せば良いんだな?
チャットを押すと、力畫面が出て來たので『今からレベル上げの為にクエスト行くんですけど、一緒に行きませんか?』と打って送信した。すると、すぐ返信がきて『行く行く! 今どこに居る?』とあった。
僕もすぐに『【始まりの広場】の噴水前です』と返信した。すると、またすぐに返信がきて『わかった。今そっちに行くから待ってて』とあったので、『了解です』と返信した。
僕が返信してから10分後、ソーキさんが來た。……と思ったら、ソーキさんの他に二人居ることに気づいた。
「お待たせ、リュウ」
「あの、後ろの二人は?」
「ああ、俺のギルドメンバーのヒューマンでマジシャンのタキとフェアリーでプリーストのマヤだ」
「おお! お前が初心者潰しの龍馬を倒した牛若丸か。俺がタキだ、よろしく」
「あたいがマヤだよ! よろしくね、牛若丸君!」
「僕のプレイヤー名はリュウなんですけど……」
「まあまあ、仕方ないだろ? あんな畫見たら、そう呼びたくなるのは必然だろ?」
「いや、よく分からないです……」
「まあ、それは置いといて、リュウのレベル上げだったよな?」
「あっ、はい。まだレベル1なので上げておかないといけないと思って」
「それならクエストより良い狩り場が有るから、そこへ行こうか」
「お願いします」
その後ソーキさんに連れられて著いたのが、【英雄の臺地】という場所だった。……ん? ここって確か、レベル上げにはもってこいだが異様に敵が強い事で有名な、あの【英雄の臺地】!? いやいや、僕には早いでしょ!? そう思ってソーキさんを睨み付けると、ソーキさんは満面の笑みで「大丈夫、大丈夫! リュウなら攻撃に當たらずに敵のHPを削れるよ!」と他人事のように言ってきた。
噓だろ……? この人、初心者をライオンの親が子を谷へ突き落とすかの如く死地へ送り出そうとしてやがるんだけど……!! ああ、もう!! やれば良いんでしょ!? やれば!!
心の中で自暴自棄になった僕は、死地へと足を踏みれた。……さすがは死地だ。った途端にモンスターが現れた。現れたのは、『コバルトスパイダー』と言って、倒すと大量の経験値と共に大量のコバルトをドロップする、鍛冶屋が嬉しい悲鳴をあげるモンスターだ。と、ハヤトの説明書のモンスター欄に書いてあった。
ただし、これが厄介なことに『コバルトスパイダー』は攻撃スピードが速すぎて、未だに倒したプレイヤーが居ないとのことだ。そんな奴と最初に戦うことになるなんて、今日は厄日だ……! まあ、勝てたら嬉しいことこの上ない程喜ぶけどね。
剣を構えて『コバルトスパイダー』と対峙する。すると、『コバルトスパイダー』が腕をばして攻撃してきた。スピードは、野球で言う240キロメートルくらいの速さだった。
そのくらいならバッティングセンターで試しに打ってみたら百発百中で打てたので、僕は『コバルトスパイダー』の攻撃を難なく避けつつ、距離をめて『コバルトスパイダー』の上に乗り、剣をぶっ刺した。徐々に『コバルトスパイダー』のHPが減っていき、一時間後にやっと『コバルトスパイダー』のHPが0になった。
よっしゃ!! 初討伐したったぞ!! どうだ、ソーキさん! 僕はやったんだ、やり遂げたんだ! まだ一匹しか倒してないけど! レベルを見てみると、レベル1からレベル32まで上がっていた。
どんだけ経験値富なんだよ!? さすが、レベル上げにもってこいな【英雄の臺地】だな。それに、ドロップ品のコバルトもちゃんと有る。もちろん、説明通り大量に……。
それから一度ソーキさん達の下へ戻ると、ソーキさん達が興しきっていた。
「おい、リュウ! やっぱお前凄いよ! 牛若丸ってあだ名が付く理由が、間近で見てみてよく分かったよ!」
「ソーキの言う通りだ! まさか『コバルトスパイダー』を倒すとはな! さすがは牛若丸だな!」
「あたい、ビビッと來たよ! 牛若丸の事、皆に自慢できる!」
「いやだから、僕のプレイヤー名はリュウって言ってるじゃないですか!」
「まあ、諦めなって。もう皆、リュウの事は牛若丸と認定してるから」
「そうなんですか……。じゃあ、しょうがないですね。諦めます」
もういいや、牛若丸で。プレイヤー名は変えないけど、あだ名だから別にどう呼ばれようと問題ないしね。
レベル上げは思った以上に上がってしまったので、『コバルトスパイダー』一匹倒すだけに留めておいた。これ以上上げて周りからチートとか因縁付けられても困るし、何よりハヤト達に迷が掛かるのは極力避けたい事案だからね。
その後、著いてきてくれた三人に禮を言いつつ一緒に街に戻り、ソーキさんが紹介してくれた鍛冶屋にコバルトを売った。もちろんプレイヤーがやっている鍛冶屋にだ。
そこの鍛冶屋の主人はコラソという人で、ソーキさんの現実での知り合いだそうだ。ソーキさんの知り合いということなので、安心して売ることが出來た。
しかもコラソさんが、コバルトを売ってくれたお禮に僕の裝備を作くると言ってくれたので、お言葉に甘えて作ってもらうことにした。
出來上がった裝備を全て裝備してみると、防力が上がった。それに、作ってもらった剣を持つと攻撃力も上がった。
「その裝備は數値が付いてるから、しだけステータスアップすることが出來るぜ」
「ありがとうございます」
「良いってことよ。大量にコバルトくれたお禮だ、貰ってくれや。それと、また何か鉱石なんかをゲットしたら、この鍛冶屋に持ってきてくれると有り難てえ」
「わかりました。その時は必ずここへ持ってきます」
「ああ、それと、裝備にガタが來たらここへ持ってこい。何時でも直してやるし、安くしとくぜ」
「じゃあ、その時も必ずここへ來ます」
そんなやり取りをしてコラソさんの鍛冶屋を出た。
鍛冶屋を出た僕は改めて自分のステータスを確認することにした。
―――――――――――――――――――――――
◆プレイヤー名:リュウ Lv32 職業:ソードマン
HP:2320/2320
STR(攻撃力):1940(+20)→1960
VIT(防力):1320(+20)→1340
AGI(回避力):2000(稱號:により+2000)→4000
INT(賢さ):1280
MND(神力):1520
LUK(運):5(※Max:10)
◆スキル(※Max:Lv10)
【気配察知】:Lv1
【鍛治】:Lv1
【生産】:Lv1
【テイム】:Lv1
【料理】:Lv1
【調合】:Lv1
【挑発】:Lv1
【隠】:Lv1
◆所持スキルポイント:30
※1ポイントで1レベルアップ
◆稱號
・ ・
―――――――――――――――――――――――
回避の貴公子って何? 避け続けたらこんな稱號貰えるの? そのせいで攻撃力より回避力の方が高くなってるんだけど……? 合わせて4000の回避力って、どうしよう、チートとか言って因縁付けられるかも……。
そう思ってソーキさん達に自分のステータスを見せると、ソーキさんが「大丈夫、大丈夫! リュウよりチート染みた強さの人が一人居るから! リュウならむしろ、皆から流石とかスゲーって言われるよ!」と言ってくれたので、し安心した。
「チート染みた強さの人居るんですか?」
「居るよ」
「誰なんですか?」
「えっと、確か“マクロ”っていう奴だったと思うよ?」
「お前かよ!!!」
「「「!?」」」
急に大聲を出してツッコんでしまったので、三人が驚いてしまった。
「あっ、すみません……。知り合いだったので、つい……」
「そうか知り合いか。今このゲームで一番強いのがマクロだから、知り合いなのは羨ましいな」
「あいつが……一番……ブフッ」
「どうした?」
「いや、似合わないなと思って……。現実では何時も最下位なのに。まあ、何とは言いませんけどね」
「いや、なんとなく分かったよ」
「俺も分かった気がする」
「あたいも分かった!」
「そうですか。それで、これからどうしましょう?」
「そうだなぁ……。ちゃんとしたクエストに行ってみる?」
「そうですね。行ってみたいです」
「じゃあ、クエスト注場所へ行こうか」
「はい」
ソーキさんの意見を採用して、クエストをすることになった。
クエスト注場所に著き、掲示板にられている結構な數有るクエストの中から、僕が選んで良いと言われたので選ぶことにした。
々あるなあ。……あれ? さっきの『コバルトスパイダー』の討伐のクエストが有る。でも、今はいいや。あいつと戦うと、貰える経験値が富過ぎてレベルが一気に上がりすぎるからダメだ。
ん? この隣の『ドラゴンの卵輸送の護衛』っていうやつ、報酬がドラゴンの卵で【テイム】がLv10あればテイム出來るかもしれないらしい。ドラゴンテイムするの、どんだけ難しいんだよ……。
でも、気になるからこれにしよう。そう決めた僕は、そのクエストを付に持って行き注した。
「『ドラゴンの卵輸送の護衛』か」
「難しいんですか?」
「いや? 護衛事態はリュウ一人でも出來るくらいに簡単だよ。でも、貰った卵を孵化させた後テイムするのが難しいんだよ」
「未だに誰もテイム出來た人が居ないくらいに難しいものなんだぞ?」
「そうなんですか。でも一応【テイム】スキルは10に出來ますし、運が良ければ出來るでしょう」
「いやいや、さすがのリュウでもこればかりは無理だと思うよ?」
「俺もそう思うな」
「あたいもそう思うよ」
まあそれでも、やってみないと分からないので「それでもやります」と宣言し、予め【テイム】のレベルを10にして、それからソーキさんの奨めで、今まで買っていなかった回復ポーション等を買い準備を整えた。
準備を終えた僕達は、ドラゴンの卵を輸送する業者の下へ向かった。
12ハロンのチクショー道【書籍化】
【オーバーラップ様より12/25日書籍発売します】 12/12 立ち読みも公開されているのでよかったらご覧になってみてください。 ついでに予約もして僕に馬券代恵んでください! ---- 『何を望む?』 超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。 あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。 それは人間以上の厳しい競爭社會。速くなければ生き殘れない。 生き殘るためにもがき、やがて摑んだ栄光と破滅。 だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。 これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出會ってしまった男達の熱い競馬物語。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団體・國などと一切関係がありません。 2018/7/15 番外編開始につき連載中へ狀態を変更しました。 2018/10/9 番外編完結につき狀態を完結に変更しました。 2019/11/04 今更ながらフィクションです表記を追加。 2021/07/05 書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 書籍化情報を追記
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