《VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい》32.叔母さんのお店にて

再びクエスト注場所へ來た僕達が次のクエストを探していると、運営からお知らせが屆いた。

容は、『晝の12時ちょうどより、大型アップデートを行うため長期メンテナンスにります。現在プレイしているプレイヤーの方は速やかにログアウトしてください。』というのだった。

「大型アップデート?」

「そうでした! 今日から3日間メンテナンスが行われるんでした!」

3日間もメンテナンスするって、なにするんだろう?

「今回の大型アップデートで、クエストだけでは足りないので、ダンジョンが追加されるんですよ。他にも、夏なのでホラー関係のイベントとかクエストとかが追加されるんですよ」

へぇ、そんなのが追加されるのか。楽しみではあるけど、今はログアウトしなくちゃいけないので、急いでギルドホームに戻ってログアウトした。

ログアウトした僕達は、晝ごはんを食べるため出かけることにした。

行き先はもちろん叔母さんのお店だ。ばあちゃん達は家て済ますそうなので、僕達だけでお店に行くことにした。

お店に著くと、龍二くんが防袋や竹刀袋を背負って叔母さんと出てきたところだった。

「龍二くん」

「あ、りゅうにいちゃん!」

「今から道場?」

「そうだよ!」

「そっか、頑張ってね」

「うん!」

話を終えると、叔母さんに連れられて道場へ向かっていった。

「龍さん、今の子は?」

「僕の従弟だよ」

「「「従弟!?」」」

そんなに驚くことかな? まぁそれはそれとして、お店にると叔父さんがてんてこ舞いになっていた。

お客さんが多いのに叔母さんが居なくなったため、手が回らない様子だ。

叔父さんが僕に気づき、こう言った。

「龍君、ちょうど良いところに! 廚房手伝ってくれないかな? ゲームの菜々子のお店で廚房手伝ったんだろう? 頼むよ」

「わ、わかりました」

はぁ……食べに來たのに、料理をすることになるとは思わなかった……。

叔父さんのお願いをれた僕はエプロンを借りて廚房へり、注文された料理をお腹を空かせながら作った。

速人達は接客を任されて僕と同様にお腹を空かせながら手伝いをすることになった。

そして結局、叔母さんが龍二くんを連れて帰ってくるまで廚房の手伝いをした。

叔母さんが龍二くんを連れて帰ってきたのは17時だった。

その間ずっと料理をし続けていたので、手際が良くなりすぎて最終的にはお客さんが言っている注文と並行して料理を作るという、ウェイトレスさんの仕事が無くなる所業が出來るようになってしまった。

それを見た叔母さんは、驚きと申し訳なさの混じったような顔をした。

「龍くん、それにみんなも。ごめんね、手伝わせて。夫がバリバリ働かないから……」

「いや、ちょっとそれは扱き使うにも程があると思います……」

「いいのよ、お店を回すためにはそうするのが一番なんだから」

當然のことのように嬉々としてそんなことを言う叔母さん。

怖いよ、叔父さんに対してドライというか扱いが酷すぎるよ……まるで奴隷だよ……。

というか、晝ごはん食べずに料理作ってたから余計にお腹空いた……。

そんなことを思っていると、お腹が鳴り響いた。

「そんなことより、早くご飯食べましょうよ……。お晝ご飯食べなかったからペコペコです」

「俺も……」

「私もお腹空いたわ」

「私もです」

「じゃあ、お禮ってことでお金無しで食べていいわよ。今日はゲームでも手伝ってくれたものね」

そんな気前の良いことを言う叔母さん。

まぁ、凄く人気なお店だからしぐらいお金を貰わなくても儲かってるから問題ないんだろうけど……。

そんなことを思っていると、みんなが席についたので僕も座った。

今回は叔母さん家族と一緒に食べるので、メニューはお任せだ。

料理ができるのを待っている間にばあちゃん達に「晝ごはんが手伝いで食べれなかったので、夕飯はここで食べることにします」と連絡をれておいた。

すると、夕飯を作る前だったようで、こちらに來ると言った。僕は、そのことを急いで叔母さんに伝えた。

しばらくするとばあちゃん達が到著し、その時にはちょうど夕飯ができていた。

食事中は、じいちゃんとお酒を飲んだ叔父さんがへべれけになった上に、泣き始めてしまいやかましいことこの上なかった。

そんな叔父さんを叔母さんが手刀を下ろして気絶させ、擔いで部屋に連れていった。

ああいうのって現実でできる人居たんだ……。

叔父さんが居なくなった後、僕は龍二くんに道場でどこまで習ったのかを聞いてみた。

すると、龍二くんは嬉しそうにこう答えた。

「いまね、出小手とか出端な面とかやってるよ!」

それって4歳児では難しい気がするけど、今度お義兄さんに龍二くんの様子を聞いてみるか。

「そっか。じゃあ、他にはなにかやってる?」

「うんとね、かかりげいこやってるよ!」

それも4歳児には難しいと思うんだけど……龍二くんは全く疲れてる様子がないんだよね。どうなってるんだろう?

「かかり稽古やって、疲れない?」

「つかれないよ!」

満面の笑みでそう答える龍二くん。

子どもの力って底無し沼みたいに多いよね……。元気なことは良いことだけど、子どもは自分じゃ調が悪いのかそうでないのかの區別がつかないから危ないんだよね。

そんなやり取りをして夕飯を食べた僕達は、食べ終えると叔母さん達とお別れをして家に帰った。

そして、帰ってから寢るまでの時間、速人達は勉強を始め、僕はまたみんなの質問に答えるというのをすることになった。

それが終わると、みんなそれぞれの部屋に行き眠りについた。

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