《VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい》45.ホラーイベント
數日が経ち、今日はTPOの夏ならではのホラーイベントが開催される日だ。
前日にイベントに參加することが決まった時から、桃香はこの世の終わりのような絶した顔をしている。
決まった瞬間の桃香は、まるで鯉のように口をパクパクさせ、言葉にできない程にショックをけたようだった。
そんな桃香を、僕は必死に宥(なだ)めた。
その甲斐あって落ち著いたは落ち著いたけど、表は暗いまま固定されてしまった。
暗い表を解除できぬまま、ログインした。
◆◇◆◇◆
ログインした僕達は、ホラーイベント開催エリアへ向かった。
そのエリアには、廃墟のビルが建ち並んでいたり、し遠いところには如何にもな雰囲気の屋敷があったり、使われていないじの學校があったりと怖がらせるための場所が一つのエリアに集結していた。
そんなエリアに著くと、大勢のプレイヤーが參加しようと集まっていた。
そして開始時間になると、例の音聲が流れ始めた。
『やっほ~、プレイヤーの皆さん! 今日から始まるホラーイベントの説明をするよ~!』
相変わらず軽い喋りだ。
『うぉぉぉぉぉっ!!』
そして相変わらずノリが良いプレイヤー。
『まずこのイベントの主旨は……スタンプラリー! ここから見える3ヶ所の怖がらせポイントのどこかに、スタンプがあるからそれを見つけてこの紙に押してね~』
そう言った後、スタンプを押すための紙が出現した。
『今回のイベントでは、ギルド関係なしなので個人で回るもよし、グループで回るもよし、カップルで回るもよし! そして、どの順番でどう回るか、それもプレイヤー次第! スタンプ集められるように頑張ってね~。そしてそして、それぞれの怖がらせポイントでは様々な怖い験が待っているので、覚悟してね。因みに、スタンプを逸早く集めた人には、前回同様オリハルコンの防一式をプレゼント! それじゃあ、イベントスタート!』
音聲が終了すると、プレイヤー達が再び『うぉぉぉぉぉっ!!』とび、我先にと走っていった。
オリハルコンかぁ。もう持ってるから要らないかな。
それに、また目立ってイベントの難易度上げると他のプレイヤーからどんな視線を浴びるかわからないし……。
でも、さっきからずっと僕の腕にしがみついているモモのためにも、早く回った方がいいのは確かだ。
ん~。どうしたものか……。
「リュウさん、せっかくですから二人で回ってください」
「えっ? なんで?」
「いいからいいから。俺達のことは気にせず二人で回って」
「モモも、二人の方が良いわよね?」
ヒカリがそう聞くと、モモはコクリと頷いた。
「ハイじゃあ決まりですね。じゃあ僕達、先にいくので」
「また後で!」
「ごきげんよう」
なんか最後のイラッときたけど気にしないでおこう。
風のように去っていった三人に取り殘された僕とモモ。
取り敢えずモモに話し掛けてみる。
「……大丈夫?」
「だ、だだ、大丈夫……じゃないかもです」
「じゃあやめとく? 僕はどっちでもいいから」
「いえ、二度もリュウさんの足を引っ張る訳にはいきません。い、行きましょう」
僕の腕にしがみつきながらそう言ったモモは、は震えてるし、顔が悪い。
本當に大丈夫なのかと心配ではあるけど、本人が行くと言ったので、これ以上は言わない。
「ほ、ほら、リュウさん。い、行きましょう?」
「あ、うん」
……本當に大丈夫だろうか。
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