《FreeWorldOnline~初めてのVRはレア種族で~》11話

………

何か見られてる気がする

怖いなぁ

「ついたぁ!」

「ここってもしかして」

「服屋だね」

「買い終わったら言ってくれ、外で待ってる」

「は?」

「ヒェ」

「アズマの服を買いに來たんだよ?」

「いや、大丈夫だ俺にはジャージがある」

「ん?」

「………いやだぁ!」

ガシッ

「逃げれると思った?」

「な、何で」

「私を誰だと思ってるのかしら」

「ぐぬぬ」

「諦めなさい、裝備解除」

「え?」

うわぁジャージが外された

裝備しないと

あれ?無い

「俺のジャージは?」

「返してしいなら大人しく選んだ服を著なさい解った?」

「………はい」

「それ!」

「!?」

「ちょっとそこで待っといて服を選んでくるから」

ここって更室だよな

ここでもあったんだ

てか寒いな、

だし

うぅ俺のジャージを取り戻すためには

ラピスの選んだ服を著ないといけないんだよな

カッコいい服がいいなぁ、男

………絶対の服だよなぁ

はぁ

あぁため息、またやっちまったよ

はぁ

俺にはどうせ無理だよ

ため息しないようにするなんてさ

何をしても俺は

他人と比べられ

出來が悪いと馬鹿にされて

頑張っても頑張っても認められない

どれだけ努力しても

結果は出ない

何でいつも

こうなって仕舞うんだろうな

はぁ

仕方ないよな

所詮、俺だし

まぁ、結局いくら努力したって

本人が言っても

結果がでなければ

それは努力したって認められないし

努力したって事にもらない

結局世の中

結果だけなんだよ

過程に何があったって

誰かが不幸になろうが

結果が良いのであれば

問題にはらない

酷いものだよなぁ

そんな事、早く忘れてしまいたいよ

いくら嘆こうが

今の俺には関係無いのだから

「はい、服持ってきたよ!ってどうしたの?アズマ」

「ラピスか、いいや何でもないよ」

「そうじゃあ著たらいってね」

………これを著ろと言うのか?

どうやって著ればいいんだ?

チュートリアルとか無いのか

ジャージは普段から著ているからわかったがこれは

無理だ

よりにもよって

は駄目だろ

下著でさえ解らないというのに

もとか無理だろ

はい

何か々と言葉では

表せないものを失った気がするよ

結局著せて貰いました

ラピスに

「似合ってるよ、アズマ!」

「そうか、どう反応すればいいのか解らないんだが?」

「喜べばいいと思うよ」

「いや、男としてそれは違うだろ」

「今はだよ!」

「それは、そうなんだが」

何だかなぁ

「じゃあ服も著替えたし行こっか!」

「え!?」

「服著替えて終わりだと思ってた?殘念まだまだ終わらないよ」

「そんなー」

「今日は祭りだからね、楽しんで行こー」

「こんな格好じゃ無理だよ」

「気にしちゃ駄目だよ」

「気にするだろ、普通」

 祭りか………

賑やかでいいなぁ

今の世界で祭りをやっても

人は集まらず 

寂しい事になるからな

そもそも

祭り事態も廃れてしまった

なら今日は思う存分

楽しもうか

初めての祭りだ

そう思うとワクワクしてきた

「ん?どうしたの?」

「いや、こんなに賑やかな祭りは生まれて初めてだからな、ちょっと戸っていただけだ」

「そうなんだ、じゃあなおさら楽しまないとね」

「あぁ」

「綿菓子あるよ!」

「綿菓子?」

「知らないの?」

「あぁ、どういったもの何だ?」

「えっとね、甘くてふわふわして味しいんだよ」

「おぉ食べて來てもいいか?」

「いいよ」

「綿菓子1個ください」

「ハイよ、嬢ちゃん」

「じょっ嬢ちゃん!?」!!(゜ロ゜ノ)ノ

「ん?どうした?」

「なんでもないです」

「ははは!そうかまだまだ祭りは終わらねぇから嬢ちゃんも楽しんでこいよ!」

「はーい」

おぉこれが綿菓子

思ったよりも大きい

どうやって食えばいいんだ

ほっぺたに當たるよな

かぶりついたら

ラピスに聞こう

「ラピス!これどうやって食えばいいんだ?」

「そのままこうやって食えばいいんだよ」パクリ

「あっ」

パクリ

!?口の中で溶けた

甘くてうまい(≧∇≦)

パクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク

ハッ!?

夢中になってた

うぅ口の周りがベタベタする……

味しかった?」

「うん」

「一心不に食べてたもんね可かったよ食べてた時のアズマ」

「むぅ」

いとかなんか複雑だ

だがしかし、綿菓子がおいしいのだから仕方ないよな

「なぁラピスあれ買ってきてもいいか?」

「ん?いいよ」

「おじさん、それ1個ください」

「ん?どれだ?々あるんだ、それじゃ解らない」

いっぱい種類あるんだ

どれも味しそうだなぁ

「全部!1個づつください」

「おう、ハイよ、落とすんじゃねえぞ」

「はい」

これも味しそうだなぁ

もぐもぐ

おいしい~

あっ

でもこれって確か脳に直接こういう味だよって

刷り込んでいるんだっけ

だから実際にこんな味とは限らないのか……

はぁ

嫌なことを思い出してしまった

あんなに味しくて楽しかったのに

何故だか

虛しい

味は変わっていないのに

もういいや

祭りは

楽しくない

これ以上ここにいても虛しいだけだ

「なぁラピスもう帰ろ」

「え?あんなに楽しんでたのにもう帰るの?」

「うん、なんか虛しくなってきたし」

「そっか~じゃあ最後に花火だけ見て帰ろ」

「花火?」

「あっもうすぐ上がるよ」

ピュ~~~~~~~~~~~~~~~~バゴーン

綺麗だ

目に焼き付く

今まで自分が気にしていたことがとても

ちっぽけなだったんだなと

思った

そうじさせるほどに

初めて見た花火は

綺麗だった

「やっぱり、來て良かったよ」

「本當!?綺麗だよね、花火」

「本當に綺麗だなぁ」

「あはは」

「いきなりどうした?」

「さっきまで虛しいとか言ってたのにねぇ」

「花火を見てそれが些細なだと気づいただけだ」

「でも楽しんで貰えて良かった」

本當にありがとうラピス

《アカウント名 Ryota1080がログアウトしました》

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