《転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~》87 モンスター討伐依頼 青と赤の獨壇場
2のゴーレムが悠々と歩を進める。
グレータウルフが唸り聲をあげた。ゴーレムに警戒しているようだ。
無理もない。自分の何倍も大きな敵がいるというのに、ゴーレム達はそれ意に介している様子が全くない。まるで歩き慣れた道をいつものように散歩しているかのようだ。
「んー? そんなにビビっちゃってどうしたの? 強そうなのは図だけなのかな☆」
「わざわざ挑発するな。まってる今なら即滅殺可能」
「……グルルルル! グルォォオオオン!」
グレータウルフは言葉を理解しているのか、赤武者の聲に反応したように苛立った様子で遠吠えをした。すると周りにいたウルフ達が一斉にゴーレムへ向かって走り出す。
統率が取れたように見えるきだ。あの2のグレータウルフがこの群れのボスなのかもしれない。俺が初めて出會ったグレータウルフは一匹狼だった。やはりモンスターによって個差があるようだ。
「ちっ。言わんこっちゃ無いな。クソ赤のせいだぞ」
「あは! これでしは楽しめそうかな☆」
「ぬかせ。クソ赤の出番など無い。私一人で全滅殺、だ」
青武者の姿がかき消える。次の瞬間には遙か向こうにいたウルフが首を飛ばしていた。
青武者の超スピードで瞬く間に距離を詰め、これまた超高速の居合抜きでウルフの首を飛ばしたのだ。限界ギリギリまで出力を上げた腳部と、裝甲を捨てて軽量化されたボディ、そして英霊の箱レプリカントボックスの能力で宿った魂の技がせる技だ。どうやらこの能力は過去の達人達の魂を模してゴーレムに宿らせるらしい。らしいというのは、貓の特魔は契約者毎に能力が変わるので、コン先生にも分からなかったのだ。
「滅。滅。滅。滅」
みるみる間にウルフ達の數が減っていく。スピード特化にした甲斐があった。……ちょっと甲斐があり過ぎる気がするが。
「グルルルァアアア!」
青武者の居合抜きをグレータウルフが爪で弾き飛ばした。あのスピードに追い付くとは、やはりグレータウルフは侮れない。
「ちっ! デカブツめ」
たまらず青武者が距離を取る。スピード特化の青武者にとって、あのパワーは脅威だ。一撃でやられかねない。
「青ちゃん、こいつはあたしに任せて☆ いっくよー! 赤武者ボンバー!」
上空から落ちてきた赤武者の上段切り。せっかくの不意打ちだったのにでかい聲で話しながら攻撃したせいでグレータウルフの爪に弾かれてしまう。
「グゥゥゥ」
しかしグレータウルフは反撃することなく、赤武者から距離を取った。見れば、その巨大な爪が元から斷ち切られていた。
赤武者はその重厚な裝甲を生かすため、腕部にパワーを集中させている。を切らせて骨を斷つ戦法だ。前に赤武者ボンバーとやらをやって見せてもらった時は、ちょっとしたクレーターが出來ていた。そういう意味では、グレータウルフの爪はなかなかの強度だったのだろう。今回は地面にヒビがる程度で済んでいるからだ。
「青ちゃん、デカいのはあたしがもらうよ☆」
「ふん。適材適所。致し方無し」
青武者はそう言うと、再びウルフの首を飛ばす作業に戻る。凄まじい殲滅力だ。こいつを一町に放てば、一晩で住民を殲滅できるだろう。いや、やらないけどね。そういう実力があるというだけね。
スピードの青武者。パワーの赤武者。このコンビは俺の想定以上のポテンシャルを持っているようだ。
「赤武者、蒼武者、あとは頼んでも大丈夫か?」
「任されたり☆」
「褒はきっちりともらう。頭なでなで10分間だ。無論、私がなでなでする」
よし、大丈夫そうだな。青武者が何か言っていた気がするが、プログラムのバクかな。あとできっちりメンテナンスしておこう。
「というわけで千春さん、あとはあいつらがなんとかしてくれると思いますので。僕は行きますね」
「……はあ。……最近はけない巧魔氏を見てたので忘れかけてましたが、やっぱり巧魔氏は規格外なのです」
「鈴音、行けるか?」
「うむ。急ぐぞあるじ」
鈴音が貓の姿になり、俺の肩にのった。時間があまりない。俺はサポートゴーレムを起し、人気の無い場所を目指して走り出した。
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