《LIBERTY WORLD ONLINE》プレイヤーキル
「あ~、この量じゃあ足りないかな…」
夕方ごろには作ったポーションを売り終えたため、宿を取って「明日のためにポーション作りをしようかな!」と意気込んで、薬草を詰め込んだ袋を取り出して中を見てみると、アルバさんの家でポーションを作ったため、大分なくなっていた。この量だとすぐになくなってしまいそうだなと思い、私はフィールド採取に出かけることにした。
薬草は基本的に巖山など草木が育たない場所や乾燥していないとこならどこにでも生えている。宿を出た私は、フェンハイルの北門に向かって歩いた。フェンハイルの北にはウル草原がある。西はウルバ鉱山で南にはファーロンへと続くシバの森がある。東はウユラン塩湖だ。どうせならと思い、クエストもついでにけておいた。
・ディグラビット 5匹 報酬:3000G 討伐した証として、証拠となるモンスターの一部を提出すること。
「たぁ!」
「きゅいっ!」
「これで、4匹目」
地面から飛び出してくるディグラビットの攻撃を躱して、空中で無防備となっているディグラビットのを刀で突きさした。獣人化は消費MPが激しいためボス戦以外とかではあまり使いたくない。獣人化で攻撃する時は、スキルを発させて攻撃しなければ大した威力にはならないので、常にMPを消費して攻撃することになるため燃費が相當悪い。こういった雑魚敵なら獣人化を使わないで刀で倒せる。【《赤熊の爪レッドウルステアー》】を纏わせれば、獣人化には及ばないが火力アップがめる。
小さく悲鳴をらして絶命したディグラビットから刀を引き抜いて、討伐証にする耳を剝ぎ取った。
ディグラビットは一度地面に潛ってから攻撃してくる。攻撃してくる直前に地面がボコッっと盛り上がるので、いつ攻撃が來るのか非常にわかりやすい。
一度、どこから來るのか分かっているんだからそこに目掛けて刀を突きさせばいいんじゃない?と思って実戦してみたら、とてもグロい狀態になって後悔した。グロすぎるので、討伐証を剝ぎ取るのもちょっと無理だった。ちゃんと攻撃を躱したうえで倒すことにした。
5匹目のディグラビットを討伐し終えた私は、空が暗くなってきていることにようやく気付いた。夜になれば暗くて薬草を探すのも大変になってくるので、急いで採取を始めた。
「このくらいあれば大丈夫かな……っ!」
3袋くらいまで採取し終え、帰ろうとした一歩踏み出した矢先、足に激痛をじバランスがとれなくなってその場に転がった。暗くなっている視界の中でよく目を凝らして激痛のする自分の足を見てみると、ふくらはぎ辺りに矢が一本刺さっていた。
(モンスターの攻撃?でも弓を使うモンスターなんてここにはいないはずだし…。となるとプレイヤー?どうしてプレイヤーがプレイヤーを…)
この世界にはPKといったものが存在するが、マチはそういったものを経験したことがなかったので、これがPKだとわからなかったが、存在はしっていたのでしばらくしてこれがPKによるものだと気づいた。
「よっしゃぁ!當たったぜ!」
「さっすがぁリーダーだぜ。この暗い中よくあてられるもんだな」
「《夜目》のおかげだけどな。さて、今日の獲は何かな~。遠目ではよくわからなかったが、姿形はだったな」
「か!それはそそられるなぁ!」
「でもよぉ、二つ名持ちだったら危なくねぇか?」
「大丈夫だ。矢に麻痺毒を塗ってあるから、例え二つ名持ちでも麻痺が切れる前にやればいける。解毒薬は殆どで回ってねぇしな」
「そうか、それもそうだな」
(相手の姿はわからないけど、こっちに近付いてくる聲が聞こえる……。なんとかして逃げたいけど足がかない、どうして!?)
自分のステータスを開いて見てみると、麻痺狀態となっていた。早く逃げようと足をかそうとするが、麻痺している。
そうこうしているうちに、お互いの姿が見えるくらいまで迫ってきていた。大分足の痺れが取れてきているような覚があるが、まだくことは出來そうにない。
「おっと、こいつはとんだ大が釣れたぜ」
「まじだ、本の[獣姫]だぜ!」
「まさかイベント大會優勝者の[獣姫]にお目にかかれるたぁ栄だねぇ」
まだ、麻痺の効果は切れそうにない。しでも稼いで麻痺の効果が切れるのを待つしかない。
「何が目的?」
「おっと、そんなに睨むなよ[獣姫]さんよ。…ただ、俺たちは麻痺して弱っている獲を甚振りながら殺したいだけさ」
「卑怯者…」
「俺たちが二つ名持ちに勝つにはこの方法が効果的なのさ」
「…」
「言はもうないか?[獣姫]さんよ。…じゃあな!」
PKのリーダーらしき男が弓から剣に持ち替えて私の首に添えた。そして、別れの挨拶とともに剣を大きく振りかぶって、私の首筋目掛けて振り下ろした。
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