《聲の神に顔はいらない。》37 プレゼン4
「俺たちの主張はそこに書いたとおりだよ。最高のを作りたいんだろ? なら、ここにいる奴らなんかじゃダメだろ。なんもわかってねえ。俺しかいないぜ。俺があんたの作品を映像作品として昇華してやるよ」
その言葉は衝撃だった。なぜなら今までそんな事を言った奴はいなかったからだ。てか社會人的にありえない。自分がまだ新人の時はなんかネット上がりの奴が來た……とかで下に見られてたが、今はそんな事ない。寧ろ誰もがへこへこするのがこっち的にやりづらい。
流石にもう慣れたが……だからこそ、この無ひげの男の言葉は真剣だった。やる気無さそうに見えたんだが……本気なのか?
「なんという無禮な! 何様だ貴様は!」
「そうだ! こんな不確かな紙一枚で何を示せる!!」
このプレゼンの場に集まった何社かの人達がそういってる。まあそういう反応になるのもわかる。だって皆さん真剣に勝負しに來てる。それはプレゼンを見ればわかる。気合ってる。それがたとえ上司や會社からの命令だとしても、賭けてるがあるんだろう。
それなのに、この髭面のおっさんからはテキトーな事を言ってるじをうけるんだろう。吐いた言葉は大言壯語だ。それは確かに自分の頭をガツンと叩いた衝撃があった。だが、それだけだ。世の中には大きな事をまずは吐く奴がいる。
自分に出來もしないことを吹聴する輩だ。この人は違うのかもしれないが……
「あの人はああいってますが、それだけの実力が?」
結構有名な人達とは一度は顔を合わせた事があったりするはずだが、この人はしらない。なので知らないことは聞いてみる事に限る。
このプレゼンを主催した人たちはちゃんとここに集まった人たちの資料を持ってる筈だ。まあ実寫関係の方は監督……とかがきてるって訳でもなさそう。いや、來てる所は來てるが、それなりに地位が高そうな人が來てたりもしてる。
どっちがいいかは知らないが、業界の慣習とかがあるんたろう。自分は一応大人気作家だし、自分の作品は映像化するとヒット間違いなしとまで言われてる。だからプレゼンする側からもそれなりの地位の人を行かせないと失禮となったのかも。
まあどっちが重要かは……ね。こっちからしたら実際制作するのは現場の人達なんだし、一人はその方面の人も連れてきてほしくはある。逆にアニメ會社の方は最初から監督とプロデューサー的な人が來てる。これもまた規模の違いか?
注目のあのおっさんはどっちなんだろうか? なんか見るからに金無さそうだし、アニメ業界か? けどあのふてぶてしい態度は実寫で適當やってる奴もある。まあけど言葉に力はあった。自分が知らないだけで有名な人なのかもしれない。
「あの方は『酒井 武夫』アニメ監督です。作品はというと……」
タブレットを作して何やらWikipediaを參照してる様に見える。いや、便利だよねWikipedia。でも絶対に正しいとも限らない報ではなかろうか? まあ大まかにはわかるのは確かだが。それからわかった事は彼、『酒井武夫』さんは最近はまで……うん、なんとういうか干されてた監督らしい。
代表作は十年くらい前に二作。これまでどうやって食いつないできたのか謎である。多分クレジットされない様な仕事をしてきたんだろう。フリーらしかったが、ここ數年のうちに新たなアニメ會社を立ち上げて、自らここのプレゼンに立候補してきたみたいな?
って事は監督であり社長なのか。あれで? と思う。本當にこれに賭けてるのか? 大丈夫?
「ごちゃごゃうるせえ外野は黙ってろや! 俺も黙ってただろうが! 今は俺の時間なんだよ!!」
機を打ち付けて周囲を強制的に黙らせる酒井武夫。ヤバイなこいつ……彼は獰猛な食の様な瞳で自分を見てる。なんか立場が逆になってないか?
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