《聲の神に顔はいらない。》56 月明かりに姫が去る
「ひゃっほー、旦那今日はどこにいきやしょう?」
そんな事を言ってるのかは知らないが、脳変換してそういってると思う事にして、自分は今日もガム噛んでる白人野郎の運転でハリウッドの街へと繰り出す。乗ってるのは真っ赤なオープンカーである。ハッキリ言って結構恥ずかしい。
バルクさんは沢山の車を所有してる。それこそ、あの家にはガレージに二桁に行く車があった。そしてもちろんどれも高級車だ。なら、日に乗り換えるとかしてもいいと思うんだが、何故か自分を乗せる車はこれと決めてるらしい。
多分これが一番高級なのか……それとも一番気にってるかだと思う。この真っ赤なオープンカーにガム食っちゃ食っちゃしてる奴と筋質な黒人と、スーツをビシッと決めた此花さんと、老齢のジェントルマンと、そして自分である。
自分に特徴はない。あえて言うなら、日本人? まあそれは此花さんもその筈だが、彼は出來るバリバリだからな。あの白人と黒人にも「姉!」とか呼ばれてそうである。いや、実際は名前で呼ばれてるんだがな。でもそれを聞くとなんかちょっとモヤっとする。
勿論そこに深い意味はないと思う。ただ此花という苗字が外國人にとっては言いにくいんだろう。でもなんか、モヤっとする。自分は此花さんとしか呼んでないのに……いや、特に下の名前を呼ぶ理由なんてない……から。
そんな事を思ってると、何やら街にある服屋についた。服屋ってダサい? アパレル関係の店とか言った方がいいのだろうか? まあとりあえずなんか服を見繕うらしい。既にバルクさんに沢山服は買ってもらってるんだが?
別に自分で買えない訳じゃない。自分だってそこそこヒット作を飛ばしてる作家だ。確かに目ん玉飛び出るくらいの価格の服をこの街に來て初めて見たが、それでも買えないわけじゃない。
なのにバルクさんはもうとにかく気にったら、「じゃあ、これも」という覚で買う人なのだ。うまい棒一本足す覚で、數十萬をだす。これが本の富豪である。自分は稼いでるが、やっぱり世界を回す経済の中で稼いでる人は格が違う。
ちなみにここは米國なので円ではなくドルである。
「なんだか、ここはものが多いような?」
「どうだい? 彼に君の甲斐を見せてみては?」
そんな事をいってくるのはバルクさんだ。こそこそと話してきたから、翻訳機を使ってる。翻訳機はもっと機械っぽい訳を出してるが、これまでのバルクさんの印象から自分の中では今の様なじだ。てか甲斐とは?
(いや、甲斐か……)
バルクさんが言わんとしてる事もわからなくもない。米國では此花さんにお世話になりっぱなしだ。彼はそれが使命と思ってる様だから、何も自分からの見返りなんて求めないだろうが、だからってこっちは何かしたくなるものだ。
白人と黒人の奴らに囲まれて何か話してる此花さんをチラリとみる。ふむ……
「今夜、彼もディナーパーティーにくるんだろう? なら、その服や、彼を飾るもの一式、どうだ? 男だろう」
なんか翻訳おかしいが、強ちまちがってもない。それに実際、此花さんのドレス姿を見たいというがある。此花さんはハッキリ言って人だ。ハリウッドのスターたちに並べるかと言われると、わからないが、個人的にはそんなに負けてないといいたい。
更にここの……ハリウッドの力で著飾ってメイクまで完璧に仕上げれば……それはそれはとても興味がそそられる。というか、インスピレーションを刺激されるといっても過言じゃない。自分は、右手を差し出した。そしてその意図が伝わったんだろう。バルクさんと固い握手をした。
ここからはいつも頑張ってる此花さんへのサプライズだ!
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