《聲の神に顔はいらない。》58 ポエム @ 黒歴史
私は空を見る。ぎらつく太がを焦がす程にでてきて、地上を彩る蟬の合唱が季節をじさせてその蒼さに磨きをかけてる気がする今日この頃。何とはなしに、スマホでパシャリと風景を切り取った。
最近、こうやって私は日常の何気ない風景を切り取っては、ちょっとした一文を添えてSMSへと投稿してる。ハッキリ言って恥ずかしい事をしてる自覚はある。昔はこんなの投稿してる奴らを鼻で笑ってたはだ。絶対に後で見返したら黒歴史になるってわかるじゃん。
けど別にいいかなって……私は最近ちょっとだけ前向きになったのだ。だからこうやって世界の隅っこでどうでもいい事を呟いてもいいかなって。
(どうせフォロワーゼロ人だし)
悲しいが、実際フォローされたいとも思ってないのだ。だって誰かに読まれてるとか思うだけで恥ずかしい。なら発信するなよってところだが、なんかこのワクワクにちょっとした満足みたいなのをじてるというかね。だって一応全世界の人が見る事が出來る訳だ。
なのにフォロワーゼロ人。けどだからって実際は誰も見てないって事はないのかもしれないってのが、味噌だよ。フォロワーはいない。けど、見られてるかもしれない。その可能があるからドキドキする。ちょっとしたスリルを味わえるというね。これがフォロワー一人でもいたら、なんかその一人に確実に見られてる気がして、私はなにも発信しないだろう。
ゼロ人だからいいのだ。ちなみに私は本名とかでやってないし、勿論特定される様な発信は何一つしてない。時々こうやって寫真と共にポエム的な文章を添えてるだけ。これなら誰が何を言ってるかなんてわからない。なくとも私という人間にたどり著くなんて事はないし、そんな事に労力を費やす奇特な奴は……多分いないでしょう。
(よし、行こう)
私は最近前を向いてると自分で思ってる。前は足元ばかり見てた。だって自分に自信がないし、自分が褒められた容姿でもない事を、自分自がよくわかってたからだ。だからこそ、誰かに笑われてないかとかを怖がって足元ばっかりみてた。
今だって他人の目は怖い。直ぐに人は変われないと知ってる。けど、私はこの顔と付き合っていかなきゃいけない訳で、そしてようやく私も世間にしだけ、この聲で評価されて來たから……だからちょっとだけ自信がついたんだとおもう。
「海外……か」
スタジオに行く道中、電車の中でそう呟いた。それは連絡先を換した先生からきたメッセージだった。なんで私に? とか思ったが、來たからには返さなくてはいけない。けど現実問題として、私はなんとまだ返信してない。
なんと返せばいいのか、あんまり簡潔な言葉ではかえって失禮なのでは? とか変に意識してしまうんだ。それに言いたい事は実はいっぱいある。海外だよ? 危険がいっぱいな所だ。それに先生は私と違ってお金もある。強盜とかに會わないといいけど……
(でもそんなのを私が心配するのも変だよね……)
なんだが丁度いい文章というのが浮かばない。そしてズルズルと……數日経ってる訳で……今やもう返信しない方がいいのでは? とも思う。だって既に無視してるじだ。でもでも……折角メッセージくれたのに……
(うううう……)
私はどうしたらいいのだろう。最近、空き時間があるとスマホとにらめっこをしてる。するとその時だ。ピコンと通知が來た。それは例の黒歴史を製造してるSMSからだった。
「え? なに……いいねとかされちゃった?」
何とはなしに通知をタップした。するとそのアプリに飛ぶ。そしてそれは表示された。
『いつもかに拝見してます。意を決して今回送りましたのは、知ってしかったからです。ちゃんと見てる人もいるって。そして今日の文章は、とても共できました。遠い地にいる人を想う気持ち。この暑さと、きっとその人への思いの暑さを暗に込めてるんですよね? 素敵でした」
私の世界はその文章を読んだ後、完全に止まった。
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