《聲の神に顔はいらない。》75 トラウマが、生き方が、殻を厚くしてく
「先生とは付き合ってない……んですよね?」
「今は、今はね」
なんか涙ぐましい言い訳をしてる靜川秋華。こんな人でもうまくいかないことというのはあるんだね。人なら何でも手にれることが出來る。そう思ってた。流石にこの世のすべてとか言う気はないが、靜川秋華クラスの人ならそれこそなんでもって思ってたよ。
たいていはなんでも思い通りになりそうだし、生きやすそうだなって……それは間違ってないと思うけど……
「ふふふ」
「ちょ!? なんで笑うんですか!」
しまった、ばれてしまった。私の嫌な部分が出てしまった。けどさ、靜川秋華の様な人がフラれたって事だよ。それは私の様なブスにはなかなかに楽しい話題じゃん。だって普段はこっちが笑われる立場なんだよ? たまにはこっちが笑ってもいいとおもう。
こっちは普通に生きてるだけなのに……リア充共ときたら……
「な……なんか怖い」
しまった、過去の嫌な思い出が私に黒いものを出させたようだ。靜川秋華がなんか引いてるし。
「えっと、ちょっと嫌な思い出が……」
「そっか、匙川さんも失した出來事を思い出したんだね」
いや全く……といいたいところだが、なんか勝手に共してくれてるからそのままでいよう。下手に否定して靜川秋華を敵に回してもいいことないし。
「私、初めてだった……自分から告白するの。今まではずっと男の方から勝手に寄ってきたし」
でしょうね。なに、この自慢。私の容姿を見てそれ、言えるか? なんか自然に自慢してくるなこの。天然か? 天然なのか。悪意が一切ないから、逆にえぐってくるっていうか……
「靜川さんから告白したんですね」
「うん、初めて先生の作品に出たときの、そのアニメの打ち上げでね。人がいない時を見計らって……もうめっちゃドキドキしました。ライブとかよりも張したな~」
なんかその時の景を思いうかべてるのか、靜川秋華は宙をみてぽやーとしてる。
「でも斷られたんだ」
「う……意地悪ですね匙川さん」
「それは自覚してる」
だってフラれたのにその時の景を恍惚そうな表で思い出してるとか……なんか悔しい。私なら、絶対に嫌な思い出にしかならない。なのに靜川秋華はフラれたって前をみてる。なにそれ……
「普通振りますか? 私ですよ」
「それは同意だけど、よく言えるねそれ」
自信しかあふれてないのかこいつは。
「言えますよ。匙川さんが自分をイケてないって自覚してるのと同じにように、私はイケてるって自覚してますから」
カランと飲みの氷が音を立てた。靜川秋華を見ると、私をじっとみてる。なに……それ? これはどういう反応を期待されてる? 睨み返すとかした方がいいの? なんか、既にさっきまでの緩い空気がなくなって、張り詰めてる様な……
「あはは、私なんかと比べないで下さいよ。そんな月とスッポンじゃないですか……」
私は靜川秋華と事を構える気はないし、先生とどうこう……どうこうなる気なんて頭ない。そんなみ鼻から持ってないし。圧倒的に、誰がどうみても……百人中百人が、私よりも先生には靜川秋華が必要だというだろう。
私は……それを知ってるよ。
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