《聲の神に顔はいらない。》85 ここ東京なん!?
私は家から飛び出して駅を目指して走ってた。何故かって? それは勿論、宮ちゃんの為だ。そういうと押し付けがましく聞こえるかもしれないが、全然そんな気はない。私にしては珍しく、ただ宮ちゃんが心配で走ってる。
はっきり言って、私が誰かの為にこんな行を起こすなんて、自分が一番信じられない。だって、私は自分が一番だ。自分至上主義と言っても良い。だって誰も私のことなんて気にしてくれないし、見てもくれないし、バカにされるだけの人生だったんだ。せめて自分だけでも自分自を肯定しないと、きっと私は今頃生きてないと思う。
だから、そんな私がこんなゼーハーゼーハー言いながら誰かの為に走ってるなんて自分が一番不思議でらない。けど、止まれないよ。だってこのままじゃ宮ちゃんが聲優をやめてしまう。普段私は、自分よりも上にいる聲優なんて絶滅しないかなって思ってる。
それは冗談ではなくかなり本気だ。だって上が居なくなれば仕事が回ってくるかも知れない……そんな考えというか妄想は誰でもするだろう。
実際は私じゃなく新人とか使いそうな所が悲慘だけどね。
駅に著くと、電車の発車間近を告げる音が鳴ってた。別段これに急いで乗る必要がある訳じゃない。東京なら電車なんていくらでも來るし、別段まだ終電でもない。けどなんか私はここまで走ってた事でハイになってたんだと思う。
改札を人込みを避けて素早く通り、階段を私史上一番早く駆け下り、そして閉まる電車のドアをすり抜ける。いや、本當ここまでする必要なんてないじゃん……と電車に乗って周囲のなんか気味悪がる視線をけて我に返った。
まずい……この時期に汗だくである。においとか大丈夫だろうか? 不細工なうえに汗臭いとかもう最悪だろう。とりあえずなるべく周囲の人たちにご迷にならないようにしたいが、夜だから人が多い。私はドアの所で小さくなるしかなかった。
それから電車を乗り換えたりしてどんどんと夜の明かりが乏しくなっていく風景を眺めてた。篠塚宮ちゃんは東京でも結構郊外の方とか言ってたが、なるほど……東京にもこんな場所があったんだ……と思うような森が広がって來た気がする。
地方から出てきた人たちは東京とは23區が全て……みたいなじに思ってるが、実は23區なんて東京の一部なのだ。東京は橫に細長い形してて、私はその左側の方に向かってるんだろう
自分の所から一時間くらいかかっただろうか? それとももっと? とりあえず宮ちゃんから聞いた駅まできた。そこは東京なのに無人駅というちょっと信じられない場所だった。いや、地方ではそんなのいくらでもある。でもここ、地図上では東京ですよね? みたいな。
まあ、そんな事を思ってても仕方ない。私は宮ちゃんに著いた事を教える為に電話をかける。するとなんか同じタイミングで近くで電話が鳴ったような? そっちをちらっと見ると、何か蹲ってる何かがいた。駅の壁に寄りかかり、育座りして可能な限りを丸めて、もこもこしたコートにくるまってるから一瞬それが人とは思えなかった。
荷にでも掛けてるのかな? みたいな……けどそれはモゾッといてスマホを取り出して顔を上げたから人間だと分かった。てか宮ちゃんだった。
「宮ちゃん……何してるの?」
「匙川さん……」
彼は私を見つけると私に抱き著いてきた。おお……なんかとってもいい匂いがする。宮ちゃんの……の匂いだ。けどそのは震えてて、それに気づいた私は邪念を追い払い彼の背中をさすってあげる。とりあえず彼が落ち著いたらあったかい所へといってゆっくりと話を聞いてあげよう。
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