《聲の神に顔はいらない。》392 運命の日 27
「先生……」
私は先生の今の発言にグッときた。いや、本當ナパ反論なんてされても迷というか……でもちゃんと見てくれてる人がいる……というのは嬉しいものだ。だって私はいままで
ファンとかとれ合った事ない。
イベントに出たりしたら、ファンの人達とれ合えるんだろうけと、私はこんなだから……大アニメのの子は可い。私なんかの百倍は可いのだ。それなのに、聲をあててるのは私。それって殘念に思うと思う。
実際はその場ではそんな事は言わないかもしれない。なにせ當人が目の前に居たら、あからさまにがっかりなんてできないだろう。でも……なくとも、ネットには書き込むだろう。
そしてそれを私は悪いなんて思わない。だってそれが普通だからだ。私だって、アニメで大好きなイケメンキャラの聲優がもう超絶ブサイクな脂ぎった下腹出まくりのおっさんで更にハゲてたりするとがっかりすると思う。
人は自分勝ってないきものなんだ。自分の願いを押し付けたがる。だからがっかりする。そして私は自分ががっかりされる側だってことをよく知ってる。だって今までの人生、ずっとそうだった。
だから私はイベントには出ない。がっかりさせるくらいなら、私はファンの前に出る必要なんてない。だから私はアニメの想をエゴサーチして、それで評判を確かめるしかできない。
それも仕事あって出來ることだっだけどね。いまや、私の事を話題にする人なんていない。だから目の前でこんな風に言われるなんて……
「彼の作品……聲……なるほど、お姉さまも、そう思ってるという事ですか?」
「ええ、そうね。ととのちゃんの聲はかなり凄いわよ」
なんとまあ、次は本郷さんは靜川秋華にきいて、更に靜川秋華もさっきの先生に便乗したような事をいった。そしてそれに対して「お姉さままで……」とか言ってる本郷さん。靜川秋華はこっちに向かってバチバチとウインクしてきてる。
いや、その合図なによ。
「ととのさん、ちゃんと私たちは知ってます」
そう言ってそっと私の背中に手を置いてくれるのは宮ちゃんだ。自分よりも全然若い宮ちゃん……その手の暖かさが、なんだが涙をいそう。
「まあ私が先輩と認めた訳だし、使えるとも思ったんです。それは先輩の聲、一點だけですよ」
淺野芽依はなんかよくわからない事を言ってた。まあでも、なんだかんだ私たちはお互いに認めあってる……とか思ってたからそれがわかって嬉しい。確かに外野ではまだなんやらとガヤガヤ言われてる。
でも……ちゃんと私を認めてくれる人達はいる。後はこの周囲の聲を封殺するほどの演技を私をみせるだけ。すべてのデメリットを塗りつぶしてしても、それでも私を……和田市の聲を使いたいと思わせるだけ。
「さて落ち著いたのなら、僕も戻るよ。皆さんもあまり長く拘束されたくないだろうしね。頑張ってください」
「先生、今回の私は違いますよ」
最期になんか靜川秋華がそんな事を先生に言ってた。しかも決意した目で……靜川秋華は先生の作品では盡く役を外されてる……でも今回はそんな事できないくらいを見せる、聞かせる……という宣言なのかも。
靜川秋華も本気……いやここで本気じゃない聲優なんていない……だから私も更に気合をいれた。
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