《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》酒井 東夜の章:11
そこからの時間は一瞬のように思えた。
なんてこともないくだらない會話。
特別人特有のイチャつきもせずにダラダラと今までのことを話す。
田中は相変わらずヘマばっかりしていた、佐藤と紫央は付き合っていたとか。
咲希さんが引っ越してしまった後の話をダラダラと続けていた。
特になんの山場もない會話。
それ故にそれにはいつかは飽きがくる。
僕が大きな欠をした頃だろう、肩にグッと重がかかる。
その正は咲希さん。
咲希さんは僕にもたれかかり、スゥスゥと寢息をたてて寢ていた。
さびれて半壊した教會の時計を確認するとその針は11時を指している。良い子はもう寢る時間だろうが、さすがに生活ルーティンが整い過ぎの咲希さんである。
11時になってはいてもやはり空は紅く染まっており、刻一刻と世界終末を言葉なく告げていた。
世界終末最後の日。
僕は最の人と過ごすことにした。
家族を大切にしろと言われてしまいそうだが、僕はこれが正解だと思う。
大好きな人と死ねることはなんて幸せなのだろう、そんな歪んだ思想を持ってしまうのもなんだか頷けてしまう。
それほどに幸せなのだ。
地表から一筋のが放たれて、それはいつ間にか消えていた。
そんな景を最後に僕もそっと目を閉じた。
12ハロンの閑話道【書籍化】
拙作「12ハロンのチクショー道」の閑話集です。 本編をお読みで無い方はそちらからお読みいただけると幸いです。 完全に蛇足の話も含むので本編とは別けての投稿です。 2021/07/05 本編「12ハロンのチクショー道」が書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 本編が12/25日に書籍発売いたします。予約始まっているのでよかったら僕に馬券代恵んでください(切実) 公式hp→ https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824000668&vid=&cat=NVL&swrd=
8 141【書籍化】勝手に勇者パーティの暗部を擔っていたけど不要だと追放されたので、本當に不要だったのか見極めます
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