《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》椎名 蒼の章:6
「紅菜、私の負けだよ」
竹刀を地面に置いて私は両腕を上げて降伏の意を示した。
ああ。あれほどに私は見栄を張ったのに。
負けを認めないと心に決めたのに。
私は負けてしまった。
けれどもなんだか悪い気はしない。いっそ清々しいまである。
一方の紅菜はどこか誇らしげに竹刀を収めた。忌々しい9月の県大會の時も、やってやった、という表をしていたかもしれないけれど今の紅菜のものとは違うと思う。
今の紅菜は一切の驕りも見せずに己の勝利を喜んでいる。そして、そんな紅菜をみて私も何故だか心が安らいだ。安心してしまい、どこか誇らしげに思えてしまった。
それと同時にの力が抜ける。
私と紅菜は試合に熱中しすぎたからか、防をいだ瞬間に地面に寢転がってしまった。
「ねえ、蒼?私達の人生ってこれで終わっちゃうのかなぁ?」
芝生の心地よいの中、紅菜は突如私にそんな話題をふってきた。
「さぁね?でも私は今最高の気分だからこのまま死んでも悪くは思わないわ」
「うっわ〜...蒼意外と淡白だね。やり殘したこととか無いの?」
やり殘したことなんて何も殘ってない。私は紅菜と最後に試合をして彼にしっかりと敗北をし、彼へのうやむやな気持ちをなくすことができたのだ。
もはややり殘したことなんて...いや、一つだけあった。いつから私は錯覚をしていたのであろう。いつから忘れ去ってしまっていたのだろう。
私の願い。心からしていた願を。
「私...紅菜に追いつきたかったな」
紅菜は一瞬だけ驚いたような表を見せるもすぐにいつもの笑みを浮かべてこんなことを言ってきた。
「そんなんじゃアンタ、いつまで経っても死ねないじゃん」、って。
世界終末最後の日。
私は最高のライバルと過ごすことにした。
さっきは追いつきたかったなんて言ってみたものの、私はこの関係のままでありたいと思っていたのかもしれない。
紅菜が前を進んでいって私がその後を追い続ける。私が一切追いつくことなく、彼が遠くに行くこともない。
そんな関係を私はんでしまってたのかもしれない。
河川敷の向かい側から一筋のが天に昇っていき、いつのまにか消えていた。
そんな景を最後に私と紅菜はそっと目を閉じた。
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