《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》後藤 慎二の章:2
ただ一つだけ心殘りがあった。
それは俺が未だにを知らないということ、ストレートに言ってしまえば未だに貞であるということだ。
高校生になってもずっと音楽一筋だったからバンドメンバー以外の親友すらいなかったのだ。
盜んだは全てがそれなりの値段だったが、所詮はそれなりだった。必要最低限の生活費だけを引き抜いても月々の貯金額は雀の涙ほど。
娯楽に使うなんてもっともだ。
でも、もう何も迷うことはない。
どうせ今日で終わる。
全てが今日で崩れ去る。
苦しみから解放されるのだ。
現在の貯金額はおよそ二萬円。
五年かけて貯めたにしてはややないような気がするが、まあ仕方ない。
自分の才能なんてものにも気付けずに、ここまで生きてしまったしょうがない自分へのツケなのだ。
はは、と乾いた笑い聲が口かられて出てくる。
みっともねえの。
僕は僕に失の一言を投げた。
高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170シスコンと姉妹と異世界と。
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