《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》紫音先生 2

右手はまだ傷の回復を待たなければならないので、左手の運訓練をいろいろ行った。

文字もこれからは左手で書けるようにしなければならない。練習しなきゃ!

無くしたものを嘆いていても仕方がない!

今在るものに謝しなきゃ!

右手が使えないなら、左手を使えばいい

ベースが弾けないなら、歌を歌えばいい

ん?

左手は使える...右腕の上下は出來る...

「ギターなら弾けるじゃない!」

リハビリルーム中に響く聲で、んでしまった...

「紫音先生!ギターなら、ピック持てなくたって、親指の爪を當ててストロークすれば弾けるよね?」

「うん、そうだな、弾けるな」

「リハビリにもなるよね?」

紫音先生は頷いた。

「ギターなら、俺のやつを使うといい」

「紫音先生ギター弾くの?」

「あぁ、趣味程度にな...後で持ってきてやるよ。 

もう新たな希を見つけたな」

「わたしには下向いてる暇なんかないの。やりたいことがいっぱいあるの。早く退院しなきゃ...」

「そんなに焦るなよ...」

そう言って、紫音先生は大きな手を私の頭に置いた。

「先生!この握力鍛える訓練借りて行ってもいい?病室でもトレーニングしたいの!」

「待て待て待て...いや、まぁ、それは貸してやるけど、そんなに急にやると左手痛めるからやりすぎるなよ?」

「わかった!じゃあ先生、また明日ね!」

借りたハンドグリップをにぎにぎしながら、そうちゃんの待つ病室へと急いだ。

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