《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》紫音先生の過去 2
もうここ數年は、忙しい毎日の中で咲を思い出すことも隨分なくなっていたのにな...
來蘭と出會ってから、咲のことをよく思い出すな...
今日のリハビリルームの業務を終え、やれやれと自販機橫のベンチで缶コーヒーを飲んでいた。
窓からオレンジの西日が斜めに差し込む様を、ぼんやりと見ていた...
1人のがジュースを買いに來た。
ゴトンと落ちてきた缶ジュースを取り出し、開けようとするが、なかなか開かないらしくカチカチやってる...見兼ねた俺は、貸してみろと聲をかけて開けてやった。
「ありがとう」と言っては笑顔を見せた...と思ったら俺の手を取り「來て!」と引っ張る。
に連れられて來たのは、さっきまで居たリハビリルーム...
部屋の一番奧、リハビリ用のキーボードを弾く、咲の姿がそこにあった。
咲はゆっくり振り返ると
「そうちゃん」
彼しかそう呼ぶことのなかった呼び名で、俺の名を呼んだ...
紫音 創一(しおん そういち)、それが俺のフルネーム。苗字が珍しいから、友達も先生もみな「紫音」と呼んだが、彼だけは俺のことを「そうちゃん」と呼んだ。
「そうちゃん老けたね」
「うるせーよ、ばーか」
「おっさんじゃん」
「まだ28だわ、ボケ!」
あの頃みたいに咲と、子気味よく軽口を叩く
「ねぇそうちゃん、もうそろそろ幸せになりなよ...」
「咲...」
「好きなんでしょ...あの子のこと...」
「......」
「今のあの子のこと救えるのは、そうちゃんだけだよ...あの子が無理して笑ってるの、気が付いてるんでしょう?」
「俺には幸せになる資格なんかないよ...」
「そうちゃん...もうその十字架降ろしていいよ...」
そう言って咲は俺を抱きしめた。
「紫音先生?こんなとこで寢たら風邪引くよ?」
そこに居たのは來蘭だった。
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8 179高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170小さなヒカリの物語
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8 165異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー
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8 160異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?
「全ての條件は揃いました」 平凡な高校生活を送っていた佐野 祐。 だが神の都合で、異世界に強制転移させられてしまう。 そして、祐が神からもらった力、それはもしかしたら神にも匹敵する力だった。 ※投稿頻度は不定期ですが約1週間周期を目標にしてます。
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