《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》バンド名會議

〈來蘭side〉

わたしは學校にも復帰し、右手は不自由ながらも、まわりのみんなに助けてもらいながら、どうにか學校生活を送ることが出來るようになって來た。

10月にり、學校中が文化祭に向けての準備に追われていた。そうちゃんとわたしは學級委員長と副委員長だから、もう目が回る忙しさだった。

うちのクラスは話し合いの末、コスプレカフェをやることになった。それぞれが好きなコスプレをして、當番制で接客をするシステム。

みんな、どのコスプレをするかの話題でクラス中がもちきりだ。

「ねえ來蘭!一緒にメイドと執事のコスプレしようよ!」

加奈が張り切ってる

「メイドと執事?」

「そう!もちろん來蘭がメイドで、あたしは執事!どう?」

もうこれはヤダとは言えない空気…

「それとも、ミニスカポリスと警にする?」

うわぁ…エスカレートしてる…ミニスカポリスはさすがに無理だ…

「どちらかと言ったら、メイドと執事かな…」

「おっけー!裝の方は任せて!」

まぁ加奈が楽しそうにしてるから、よしとしよう…

クラスの出しも大事だけど、それよりも!ライブ!!

先輩たちのバンドとのライブが、コロラドミュージックの協力のもとに行なわれ、その模様はネット生配信される!

ライブ構のプロデュースは、優輝くんが一手に擔ってくれることになり、もうすでに何度かコロラドミュージックのスタッフの方との打ち合わせをしているようだ。

今頭を悩ませているのは、バンド名だ。

未だにバンド名を決めずに來てしまっていて、ここ數日メンバーみんなで頭を抱えている…

今日も、部室である第2音楽室に集まり〈バンド名會議〉が行われていた。

「いっちばん最初はなー、奏太と俺と來蘭ちゃんの3人だったから、赤青黃で信號、シグナルとかでいいんじゃね?とか思ってたけど、今や優輝と加奈が加わって5人だもんな」

介くんが言う

「やっぱりうちの歌姫來蘭ちゃんを全面に出してくべきだと思うんだ。たとえば來蘭の〈蘭〉を英語で言うと…orchid(オーキッド)か…聞き慣れないし、蘭=オーキッドって知らないもんなぁ…」

優輝くんも行き詰まってる…

「來蘭を全面に出してくって言うのは、あたしも賛。バンド名も來蘭をテーマにした名前がいいと思う。來蘭の背負った運命とかを名前に落とし込むと言うか…」

加奈も真剣だ。

「わたしのこのかぬ右手のこととかってことだよね?」

みんながれにくそうにしている空気をじたわたしは、自分かられることで、それをタブー化しなくていいよ、と意思表示した。

「右は英語でright(ライト)か…同じライトでLight、…」

そうちゃんが初めて発言した。

「右手を失くす…lose(ロス)失くす、right hand(右手)…

右手を失くしても希は失っていないよ!的な言葉はどう?」

わたしの発想に、みんなが頷く。

それぞれスマホで々調べ始めた。

「やばい!これキタかも!!」

優輝くんが聲を上げた。

「リライト!」

「リライト?」

優輝くん以外の4人が口を揃えた

優輝くんは、手元にあったノートの新しいページにこう書いた

『Re Light』(リ ライト)

「relight(リライト)は、再び點火するって意味。

右手を失ったって、再び心に火は燈る…って意味で、『Re Light』

どうかな?」

「うん!凄くいいと思う!!」

わたしの言葉にみんなも頷く

よし!決まったな!

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