《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》文化祭 3
メイド姿のわたしと執事姿の加奈は、たちまち1番人気になり、あちこちから接客指名がかかり、てんてこ舞いだった。
近くの公立中學から來たという子グループの子がSNSに寫真をアップしたらしく、その途端に集客は発的に増えた。今更ながらネットの力に驚く…
人気No.2は、そうちゃんのパイレーツだった。かわいらしい子中學生やら、他高校の子に囲まれてるそうちゃんの姿にモヤモヤが止まらない…
あ、そうちゃんにれてる…
そんなにくっついて寫真撮らないで…
他の子にそんな風に笑いかけたりしないで…
やだ…わたしってこんなにヤキモチ妬く子だったの?
ちょっと気持ち切り替えに行ってこよう
「加奈、ちょっとわたしトイレ行ってくるね」
ひと聲かけて教室を出た。
そうちゃんがモテるってこと忘れてたな…
そりゃそうだよな、あんなにカッコイイそうちゃんがモテないわけがないもんな...
ため息をつきながらトイレに向かっていると
「ねえ君?」
と肩を叩かれた。
振り返ると、そこには見知らぬ大人の男。
「はい…なんですか?」
「校舎の育館ってどの階段で行けばいいの?4階だって聞いたんだけど…」
「あ、それなら、この廊下を真っ直ぐ行った突き當たりを左に曲がってすぐの階段で上がって頂ければ…」
會話の途中で、もう1人男が駆け寄って來た
「ちょっと瀬名さーん、待ってくださいよー、こっちであってるんすかー?」
「この先の階段だって」
わたしは軽く會釈をして立ち去ろうとすると
「ありがとね!」
〈瀬名〉と呼ばれた彼は、そう言ってもう1人の男と育館へ向かって行った。
心霊便利屋
物語の主人公、黒衣晃(くろいあきら)ある事件をきっかけに親友である相良徹(さがらとおる)に誘われ半ば強引に設立した心霊便利屋。相良と共同代表として、超自然的な事件やそうではない事件の解決に奔走する。 ある日相良が連れてきた美しい依頼人。彼女の周りで頻発する恐ろしい事件の裏側にあるものとは?
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『突然ですが、世界をゲーム仕様にしました』 何の前觸れもなく世界中に突然知らされた。 何を言っているかさっぱり分からなかったが、どういうことかすぐに知る事になった。 普通に高校生活を送るはずだったのに、どうしてこんなことになるんだよ!? 學校では、そんな聲が嫌という程聞こえる。 外では、ゲームでモンスターや化け物と呼ばれる今まで存在しなかった仮想の生物が徘徊している。 やがてそれぞれのステータスが知らされ、特殊能力を持つ者、著しくステータスが低い者、逆に高い者。 ゲームらしく、勇者と呼ばれる者も存在するようになった。 そして、 ステータス=その人の価値。 そんな法則が成り立つような世界になる。 これは、そんな世界で何の特殊能力も持たない普通の高校生が大切な人と懸命に生きていく物語。 ※更新不定期です。
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8 112朝、流れ星を見たんだ
天涯孤獨の少年竜也と、病に身體を蝕まれている少年大翔。 大翔の最期を看取ってやりたい竜也だが、大翔の命の期限が迫った時、竜也は一ヶ月間イギリスに行くことになってしまう。 その一ヶ月間、大翔は病に耐え続けられるのか、それとも竜也のいない間にその目を永遠に閉じてしまうのか――――未來は誰にもわからない。
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