《(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~》竜人≪ドラゴンメイド≫の宿命・承
「そもそも、ドラゴンにそれほどの価値を見出したのは、いったいどれくらい前の話になると思う?」
「どれくらい……って、そんなこと解るわけが無いですよ。だって俺はこの世界の歴史なんてちんぷんかんぷんなんですよ?」
「それはお前がこの世界のことを知りたくない、否、知ろうとしないだけだ。何ヶ月この世界に片足突っ込んでいるのか知らないが、普通ならしくらい知っていてもおかしくない。寧ろ嫌でもってくるレベルのはずだ。だってあの喫茶店にはいろんな世界からいろんな人間がやってくるのだから」
それを聞いて僕は目を丸くする。つまり、ミルシア王はそのことに気付いていた――ということになる。
目を丸くしていた僕を見て、くすりと微笑むミルシア王。
「何だ? その素振りだと……まるで私が何も知らない存在のように扱っていたように見えるなぁ。だが、解るのだよ。そんな小細工が解らぬのならば、王としてやっていくことは出來まいよ」
「それは……」
「言い過ぎだと思うか? 殘念ながら私はそんなこと考えたこともない。考えるまでも無いのだよ。別にあの喫茶店にめられたオーバーテクノロジーが軍事転用可能だったとしても、私はそれを使わない」
「何故……だ?」
「あの喫茶店を利用し続けてきた、たくさんの客への裏切りになるからだ」
それを聞いて、僕は何も言えなかった。何も言い返せなかった。
彼がそこまで発言するということは、即ちそれほどまでにあの店をしているということになる。
そこまで彼が思っているなんて、知らなかった。
そして、その話を聞けば、殊更メリューさんたちを急いで助けなくてはならない――そう考える。
語はそれほど単純ではなく、奇々怪々としたものとなっているのかもしれない。
だが、それでも。
僕は二人を助けないとならない。
僕は二人を――救出せねばならない。
だって僕は、ドラゴンメイド喫茶『ボルケイノ』の店員なのだから。
「……どうやら固まったようだね。どうだい、お前さえ良ければ直ぐにでも出発することが出來る。あぁ、大丈夫だ。別にお前だけで行かせようとか、そんな鬼畜なことは考えちゃいないよ。我が國が誇る屈強な兵士をお供に連れて行かせよう。あぁ、お禮なんて考えるんじゃないぞ。私は普段からボルケイノを贔屓にしているからな、これくらい當然だ。それでも何かお返しがしたいと言うのなら……そいつはお店のサービスで返してもらうことにしようか。どうする? お前が『今すぐ出発したい』と言うのなら今からでも出発出來るぞ?」
「俺は……」
俺はどうしたい?
ミルシア王にそんなことを問い質された。
……何言っているんだ、って思わず毆りたくなったが、ギリギリのところで理が勝った。
俺がどうしたいかなんてそんなことは決まっている。
メリューさんとティアさんを助けるんだ!
だから俺は――誰にも解るように、しっかりと、それでいて若干オーバーリアクション気味に頷いた。
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