《(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~》鬼の里、鬼娘の決意・承
鬼の里。
もともと何か別の地名があったらしいけれど、結局のところ、その地名は私たち鬼族には忘れ去られていて、私たちの中ではただ『里』としか呼ばれていない。
そんなところで生まれた私たちは、心がついたときから、人間に対して恨んだ気持ちを持つよう言われて育ってきた。
人間は、自分たちの住処を奪った悪い存在である――と。そう言われて育ってきた。だから、人間に憎悪を抱くようになるのも當然だということになる。
「シュテン、ウラ、來なさい」
大人の鬼――というと、語弊があるかもしれない。その里に居るのは、全員が鬼なのだから――に聲を掛けられて私は頷く。隣に立っている、ボールを持っているシュテンもまた、私にワンテンポ遅れた形で従った。
シュテンと私は仲良しだった。小さいころから家族ぐるみで付き合いがあるから、だからかもしれないけれど、私とシュテンはいつも一緒に行していた。
その大人は、シュテンは知らないかもしれないけれど、私は誰だか知っていた。
ソンチョウと呼ばれる男は、ほかの大人から敬われている存在のようだった。私やシュテンも、おのずとその男に尊敬の念を持つようになった。そのソンチョウという存在が里で一番偉い存在であるということは、暫くしてから知ったことになるのだけれど。
ソンチョウの家にり、私たちは客間へと案される。シュテンと私は、それぞれ慣れない正座をして待機していた。いったい自分たちは何のためにここにやってきたのだろうか、と考えていたけれど、その疑念はすぐに払われることとなった。
「やあ、シュテンとウラ。……別にそれほど張しなくていいよ。それどころか、楽にしてもらって構わない」
ソンチョウが私たちの前にやってきて、そのまま安座で腰かけた。
そういわれたので、私たちもそれに従う形で安座にした。
「……今、君たちを呼んだのはほかでもない。この世界は人間が多く蔓延っている。そのことは君たちも知っていることだと思う」
ソンチョウは深い溜息を吐いたのち、さらに話をつづけた。
「この世界がどうなっていくか……それは君たちも知らない、いや、或いは気付いていることだろう。人間だけではなく、吸鬼や獣人……正確に言えば『亜人』と呼ばれる存在がこの世界を統治するようになっていった」
それくらい、別に勉強さえしていれば自然と手にれる知識だった。
そして、それに続く『策』についても。
「我々は、ずっとげられ続けているこの時代に、終わりを告げなければならない。このような狀態を、お前たちのような次の世代に殘すわけにはいかないのだ」
「……話が見えてきません。ソンチョウ。いったい、私たちに何をさせようとしているのでしょうか?」
私が訊ねると、長く目を瞑り――やがてゆっくりとソンチョウは話し始めた。
- 連載中111 章
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