《闇夜の世界と消滅者》十三話 あくまで可能
「君が彼を殺すんだよ」
そう放たれたティナの言葉にイルディーナは絶句する。
「殺す、ね………隨分と騒だな」
「仕方ないじゃない。なにせこの學園のトップである生徒會長がそんな怪しげな罠に引っかかったとなったら、この學園はおろか八柱聖域サンクチュアリを擔うほかの學園にも迷がかかる。だからそのことをなかったことにするために殺すしかない」
「なるほど。面子を立てるために生徒會長には犠牲になってもらう。こういうことか?」
「概ね間違いじゃないね」
「そ、そんなのあんまりです!」
そうイルディーナがぶ。
「ただ學園のためを思って行するのに、殺されるってどういうことですか!?」
「イルディーナさん。気持ちはわかるけどし落ちついて。別に必ず殺すとは言ってないから」
「…………?」
イルディーナは訝しげにティナを見やる。
「あくまで相手の中にはまったらという可能だから。それに君がいるし、たとえ何かあっても君が何とかしてくれるよ」
いや、そんなに期待されても困るんだけど。
そう言いたいのはやまやだが、は心の中にしまい込んだ。
「じゃあ決まりだね。はイルディーナさんと一緒に行すること。學園に通いながらだから行するのは夜になっちゃうけど」
「別にかまわない。それじゃあ、今度こそ失禮するぜ」
そう言っては校長室を後にした。
………………………………。
ティナが思い出したように呟いた。
「そういえば、君って宿どうするんだろ?」
「あ………………」
イルディーナの気の抜けた聲が校長室に木霊した。
包帯の下の君は誰よりも可愛い 〜いじめられてた包帯少女を助けたら包帯の下は美少女で、そんな彼女からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜
雛倉晴の通っていた小學校には、包帯で顔を覆った女の子――ユキがいた。小學校に通う誰もが一度もユキの素顔を見た事がなく、周囲の子供達は包帯で顔を覆うユキの姿を気味悪がって陰濕ないじめを繰り返す。そんな彼女を晴が助けたその日から二人の関係は始まった。 ユキにとって初めての友達になった晴。周囲のいじめからユキを守り、ユキも晴を頼ってとても良く懐いた。晴とユキは毎日のように遊び、次第に二人の間には戀心が芽生えていく。けれど、別れの日は突然やってくる。ユキの治療が出來る病院が見つかって、それは遠い海外にあるのだという。 晴とユキは再會を誓い合い、離れ離れになっても互いを想い続けた。そして數年後、二人は遂に再會を果たす。高校への入學式の日、包帯を外して晴の前に現れたユキ。 彼女の包帯の下は、初めて見る彼女の素顔は――まるで天使のように美しかった。 そして離れ離れになっていた數年間で、ユキの想いがどれだけ強くなっていたのかを晴は思い知る事になる。彼女からの恩返しという名の、とろけた蜜のように甘く迫られる日々によって。 キャラクターデザイン:raru。(@waiwararu) 背景:歩夢 ※イラストの無斷転載、自作発言、二次利用などを固く禁じます。 ※日間/週間ランキング1位、月間ランキング3位(現実世界/戀愛)ありがとうございました。
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拙作「12ハロンのチクショー道」の閑話集です。 本編をお読みで無い方はそちらからお読みいただけると幸いです。 完全に蛇足の話も含むので本編とは別けての投稿です。 2021/07/05 本編「12ハロンのチクショー道」が書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 本編が12/25日に書籍発売いたします。予約始まっているのでよかったら僕に馬券代恵んでください(切実) 公式hp→ https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824000668&vid=&cat=NVL&swrd=
8 141【書籍化&コミカライズ】私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります(原題『追放された聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~』
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