《Licht・Ritter:リッチ・リッター》11話
辺りに張が走る...
燈里の目の前でさっきまでいた練が破されたのだ...
だが、鬼懐は燈里にお構い無しにこう言った。
「隣でイチャイチャしやがって...腹立つんだよ...」
「鬼懐はリア充嫌いだもんねぇ...」
「うるせぇ...おい!!!!!!」
燈里はずっとさっきまで練のいたところを眺める...
それに呆れて遊助がこう言う。
「シカトされてるねぇ...それどころじゃないんじゃなぁい?」
「クソッ!!めんどくせぇ...まぁ...最後に一発いれとくか...」
そう言うと鬼懐は再び右手をさっきまで練のいた方へとかざし、気団を生しはじめた。
燈里はその景をし離れた場所から見ることしか出來なかった。
(なんで...なんでがかないの?...耀くん...耀くん!!!!)
次の瞬間、鬼懐はその気団を放った、その気団は練の方へ一直線に向かう。
だが次の瞬間、鬼懐達の頭の中で衝撃が走る。
さっき鬼懐の打った気団が凄いスピードで鬼懐のもとへ戻ってきたのだ。
「何!?」
そう言うと、鬼懐達は跳んで気団をわした。
気団は鬼懐達の間を通って後ろの壁にぶつかった、その衝撃で煙が舞い辺りは見えなくなった。
鬼懐達は驚きのあまりこう言った。
「危ないねぇ...ていうかぁ...今の.......何ぃ?」
「もしかして、殺し損ねたか...」
そこに聞いたことある聲がこう言った。
「そのまさか...だよ?」
「何?」
鬼懐は自分の目の前の景に驚いた。
なんと、さっき死んだと思っていた練が生きていて、鬼懐達の目の前に立っていたのだ。
ただ、いつもの練ではなかった...そう、あの時の、燈里とショッピングモールに行った時の黒いオーラを放った練であった。
練は鬼懐達を睨み、こう言った。
「ぜってぇ...許さねぇ...燈里を...燈里の思いやりのある言葉を...茶番劇...だと...」
「あぁあぁあぁ...キレちゃったぁ...」
「おい...遊助...一応警戒はしとけ。」
「あぁ...分かってるさぁ...」
「お前らは...殺しはいけねぇから......半殺しか...」
練はそう言うと、続けて呟いた。
「闇力100%以上ダークネスオーバー!!!!!!!!」
練がそうんだ次の瞬間、辺りは闇のオーラで真っ暗になる、鬼懐達は腕で顔を覆い、目を瞑り防態勢にはいった、それはおそらく、練に対する恐怖...いや、一周回った恐怖でとった行であろう。
いっぽう燈里は、突然のことで驚いたが、練が生きていたことの喜びと、練からくる闇の深さに驚く気持ちがりじったじだった。
(耀...くん?...これは...)
だが次の瞬間、そのオーラは何事もなかったようにパッと消えた、辺りは一瞬にして靜まる...
鬼懐達は安心して目を開けると目の前の景に驚いた。
「あぁ...やばいねぇ...」
「これが...耀 練の...力...」
そこにはまた違った練がいた、それはまるで、神話にでてくる悪魔ようだった、前に姿を変えた時には両肩にれ墨のようなものがあったがそれが、両腕にまで侵食されそこから悪魔の羽のようなものがはえていた、力の方は前よりは遙かに上をいく力だった。
燈里ですらその練の姿にし恐怖を覚えるほどだった。
鬼懐達は慌てたのか攻撃制にはいる。
「お前をこれ以上ほっとく訳にもいかない...殺ってやる...」
「僕もぉ...やるよぉ...」
そう言うと鬼懐達は気を集中させ始めた。
辺りは嵐のように風が吹き荒れる。
「やるぞぉぉぉ!!!!」
「へへへへへへへへへへへへへへへへっ!!!!」
鬼懐達は人が変わったように変わっていた。
例えるなら、鬼懐はさっきまでの冷靜さが無くなり、戦いをしようなら一気に攻めてきそうなじだった、遊助はただただ狂人に変わっていた。
その様子を見て練はし驚く。
「おぉ...なんか強くなったけど...格変わった?」
「リミッター解除フルパワーバースト...俺達はこの力を使い貴様を倒す!!!!」
「倒す!!!倒すぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!」
「お前ら...パワーはいいけどなんで格までバーストさせるんだよ。」
「うるさいぃぃぃぃ!!!!シネェェェェェェェェ!!!!!!!!!」
遊助は両手を大きく練に向けて振りかざす、その手にはなにかただならぬオーラをじた。
「グギギギギギギ...っへ!!へへへへへへへ!!!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!シネェェェェェェェェ!!!!」
次の瞬間、練の足元が何かにガシッと摑まれるようなじがした、きがとれない。
咄嗟に練は足元を見ると濃い紫の手が練の足を摑んでいた、その手からはなにか不のオーラをじた。
それと同時にその手に摑まれたところからしずつだが、濃い紫ののようなものが徐々に練のを侵食している、しかし、まだ練のに変化はない。
遊助はその様子を見て発狂しこう言う。
「ヒャァァァァァァ!!!!敗者の手ルーザーハンドォォォォォ!!!!!!!!この手に摑まれた者は摑まれたところから次第に侵食され、骨だけでなくの芯から芯までドロドロに溶かされるぞぉ?キキッ!!!!」
「何!?」
「次第にお前はRPGに出てくるスライム敗者だぁぁぁ...キィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!」
そこに鬼懐がこう言う。
「おい!!遊助!!!次は俺の番だ...」
「キキキッ!!分かったぜ!!」
「いくぞぉお!!!はァァァ!!!!!」
鬼懐は拳を握りもう片方の手でその拳を抑える、すると鬼懐はなにかを唱え始めた。
「邪神我手転生彼破壊最兇示邪神よ我が手に転生し彼を破壊し最兇を示したまえ!!!!」
そう言うと鬼懐の拳の周りにはどんどん黒いオーラが集まっていく、それは次第に今まで練が見たことのないほどの力になって言った。
練は危険を察知したのか燈里に聞こえるように大きな聲でこう言った。
「燈里!!!俺が時間を稼ぐ!!!逃げろぉぉぉ!!!!!」
「え?」
「だから!!!早く逃げろぉぉ!!!」
「い、嫌だ!!だって...だって!!今の私には耀くんしかっ!!!!」
「お前には!!咲妃がいるんだろぉぉぉぉ!!!!!!親友のお前が助けてやらなくてどうするんだよ!!!!」
燈里は咲妃のある言葉を思い出した。
「俺は、お前の事、友達...いや...親友として好きだ。」
燈里の落ち込んだ気持ちを一気に晴らしてくれたあの言葉だった。
(そうだ!!私の心の支えは、いつも咲妃だった...あの時咲妃がいなかったら私は學校に來ることも拒んでいただろう、もしかしたらやめていたかもしれない、今、耀くんが時間を稼いでくれると言った、私に出來ることは...)
燈里は決意する。
「分かった!!耀くん!!!!絶対に生きて帰ってね!!!」
「おう、任しとけって!」
そのやり取りをした後、練は鬼懐達の方を向き、大きな聲でこう言った。
「導きガイダンス!!!!」
そう言うと練の両目は一瞬金にり、それと同時に鬼懐達は吹っ飛び、さっきまでは鬼懐達がいて通れなかった育倉庫への道が通れるようになった。
「走れ!!!燈里!!!」
練はそうぶと燈里は後ろを振り返らず育倉庫まで疾走していった。
「させねぇぞぉぉぉ!!!!」
鬼懐は咄嗟に気団を手から生し、走る燈里に向けて的確に飛ばす、だが、その気団は燈里まで後しのところで消えていった。
「ま、まさか!!!!」
「そうはさせねぇ...導きガイダンスはそいつを絶対に目的地まで導く...殺るのは俺だろ?よそ見してんじゃねぇぞクソ共ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
そう言っていたが練の足元は敗者の手ルーザーハンドによってしずつ溶かされていた。
鬼壊もそう言われさすがに腹を立てたのか、もう一度、拳を握りもう片方の手でその拳を抑え、再び唱え始めた。
「邪神我手転生彼破壊最兇示邪神よ我が手に転生し彼を破壊し最兇を示したまえ!!!!」
再び鬼懐の拳の周りに黒いオーラが集まる、さっきより邪悪で強い殺気をじる。
鬼懐は制を変えずそのままこう言った。
「殺るのは俺だァ?そんなに言うなら...早く殺してやらァァァァァァァァ!!!!!」
そう言うと鬼懐はその拳を掲げたまま練のいる方向へと走っていく。
練は冷靜に目を瞑り、心の中でこう思った。
(ごめんな、燈里...生きて帰るって言ったけど、気力が全く殘ってねぇ...多分俺は、ここで死ぬ...きも取れねぇ...おまけに侵食されたところは狀化するときた...終わったな。)
練の頭の中では走馬燈のようなものが流れる...
(これが、走馬燈か...いや、俺まだ學生じゃん...死ぬの早すぎなんだよ...!?)
練はついさっきの事を思い出した。
「分かった!!耀くん!!!!絶対に生きて帰ってね!!!」
燈里の言葉だった。
(あいつの約束を破ったらあいつはどうなる?泣くのか?笑顔になるはずが無い...そんなのは嫌だ!!)
そう思っているあいだに鬼懐はすぐそこまで來ていた。
「死ねぇぇぇぇ!!!!耀ぃぃぃぃぃぃ!!!!」
鬼懐はその殺気に溢れた拳を練の顔面にすごい勢いでぶつける。
ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!!!!
辺りに発音が鳴り響く...
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