《ロング・ロング・ラブ・ストーリーズ 4度目のさようなら that had occurred during the 172 years》第3章 1983年 プラス20 – 始まりから20年後 〜 5 過去と未來(4)
5 過去と未來(4)
智子の知る児玉剛志とは、もはやここにいる自分ではない。と同時に、剛志が思いを寄せていた智子という存在も、完全に消え失せてしまったということなのだ。
もし、智子がこの二十年幽閉されていたのなら、二人の未來はこれからだってあったかもしれない。その間、彼のに何が起きていようとも、乗り越えられる自信もあったし、二十年前の二人に戻ることだってできただろう。
ところがだ。歳を取ったのは自分だけ。
智子は見事に、行方不明になった時のままときた。
となればもう、過去のなんて忘れ去ってしまうしかない。彼を元の時代に戻してやるのが何より大事で、さらに言うなら、今あるこのひと時を楽しい時間にしてあげたい。
そんな思いを心に刻み、彼が再び智子の元に戻ってみると、智子はなぜか中腰で、リビング奧に置かれたテレビを必死に覗き込んでいる。
もちろん電源はってないから、畫面は何も映らず真っ暗なままだ。剛志がどうしたのかと尋ねると、智子はゆっくり振り返り、
「これって、テレビですよね? あの……チャンネルとかは、どこにあるんですか?」
そう言って、再びテレビ畫面に顔を向けた。
あの時代、テレビには普通丸型のツマミが付いていた。今のような電子制じゃないから、そのツマミを見たいチャンネルまでガチャガチャ回し続けるのだ。
ところがこれはそうじゃなかった。〝αデジタル〟という最新式で、シンプルなモニター風のデザインに、ツマミなんてどこにも付いてない。さらに畫期的だったのは、著式なんかじゃない無線リモコンに、MSXパソコンと接続可能なRGB端子を搭載していることだ。
智子が知っているリモコンと言えば、模型をかす時のラジコンくらいのものだろう。
剛志はテーブルに置かれていたリモコンを手に取り、早速テレビ電源のスイッチをれた。
いきなり畫面が明るくなって、智子が驚いて剛志の方を振り返る。そしてそのまま、手にあるリモコンを手渡そうとした時だった。
そんな時ちょうど、テレビから聞き覚えのある音楽が響き渡った。
たまたまチャンネルがNHKで、「ニュースセンター9時」のオープニングシーンが映し出される。その途端、智子がテレビに顔を向け、驚きの聲をあげたのだった。
「え! これって天然なんですか? すごいすごい、すごく綺麗! でも、今やってるのってニュースですよね? なのに、白黒じゃないなんて、なんかもったいなくないですか? 今はもう、そんなことないのかな?」
そう言いながらも、顔はテレビを向いたままだ。
あの頃、テレビはもちろん白黒だった。それでも邦畫などではしずつ、総天然のカラー作品も制作されるようになっていた。ただしカラーの作品を作るには、比べにならない費用がかかる。そんな事を當時の人も知っていて、だから智子もそんなことまで考えたのだろう。
それから剛志は、智子を連れて自宅マンションを説明して回った。
すると智子は何を見ても、それなりにしっかりと驚いてくれる。さすがに発売されたばかりのウォシュレットではなかったが、洋式で水洗ってだけで智子は目を丸くした。そうしてバスルームまでを見終わって、彼がポツリと言ったのだ。
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