《デフォが棒読み・無表の年は何故旅に出るのか【凍結】》17 古本屋にて
「し、失禮しま~す……」
シータが若干震えた聲で言う。
ドアを開けた先はお店の外見通りに狹い。
全的に明かりがなく、店の奧がよく見えない。
お店の経営的にどうなのだろう。
そしてカウンター。
本屋に來たことは一度もないけれど、本を売っているからには手にとって見られるのかと思ったがそうではないらしい。
「フーク、早く帰ろうぜ、こんなとこ出て」
ツツラに小聲で耳打ちされる。
……興味あるんだけどな。
一応聞こえたことを示すために首を縦に振った。
「ーー何をお求めで?」
四人揃って飛び上がった。
「おやおや小さいお客さん方で。いつもの子も居るみたいだがね」
やはりそれはアニセラを指しているのだろう。
気配のじられなかったその
人はカウンターに座っていた。
フードをすっぽり被った小柄なひと。
店の外で聞こえたイメージした老婆と見事一致する。
だがアニセラのとんでも発言によって店外でもはっきりと聲が聞こえたことに対する訝しさは吹き飛ばされてしまった。
「今日は、お婆さん、なんだね」
「スッスッスッ……そうねえ。お嬢ちゃんが前回來た時は中年のオヤジだったかね?」
「そうだった。その前、はわたしと同じくらいのの子」
不思議な笑い方をする老婆との會話は理解の範疇を超えていた。
姿が変わっている、ということ?
シータ、ツツラと顔を見合わせる。
二人の表にも疑問が表れていた。
代表して怖じしないツツラが訊く。
「お婆さんは……魔法が使えるの?」
「そう、だよ」
答えたのはアニセラだった。
「來る度に容姿が、変わるんだよ」
その容に驚きをじえない。
村にはそもそも魔法など存在しなければ、また想像の産と思われていた。
それが、こんな寂れているいるどころか何人に認知されているかも分からない店の店主が魔法を扱えるとは。
確かめたい。
その求が抑えられない。
「本當に、それは魔法……?」
特に深い意味があって発した問いではなかったが思わぬ返答があった。
「初めて問われたね、それは。よく疑った。ご褒に一つ本當のことを教えてやろう」
スッスッスッスッ。
非常に不可解な笑いだ。
「これはわしが自分でやった魔法ではない。そりゃあ魔法の嗜みはあるがね、これは違う。じゃあ何かと訊かれれば答えづらいのじゃが、敢えて言葉にするなら
呪い
じゃな」
〜*〜*〜*〜*〜
運営ネ申。
バ○ドリ復舊できました!
うぇーい!
そしてこころちゃんが出ますようにと願った結果!
なんと!
☆4さや と ☆3正月りんこ×2。
何があってもこころちゃんは出ない。
石ためよう!
喜びに酔いしれる17話でしたー。
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