《神様にツカれています。》第一章 9
「もちろん、この神のような『カリスマ』的な數字はんでいない。しかし、この畫像でも分かるように」
何だか評論家のような口ぶりだった、麻神様は。今がスマホ全盛で良かったとしみじみ思った。麻神様は他人には見えないのだから、一人で話しているヘンな人と思われただろう。ただ、今はスマホの々な機能で――誠司だって使いこなせてはいない――歩きながらハンズフリーで話していると道行く學生達に思われるに違いない。
「聞いておるのか?」
麻神様は演説を中斷されたじの不本意そうな表で誠司を覗き込んでいる。
「はい。『カリスマ的な數字はんでいない』トコまでは聞きました」
「宜しい。それでは、この畫像で分かるように、神は人間から何らかのアクションがあればあるほど、容姿もグレードアップする仕組みになっている。昔は詐欺の神様よりもお米の神様とかそういった農業系の神の方がより神々しい姿をしておったが、今は農業も後継者不足に加えて、過疎化などの問題でなかなか厳しいから、こうなっている」
空中に畫像が現れた。二回目のことなので誠司ももう驚いてはいないが。
「へー。なんていうか……リストラされたばかりの無気力な中年といったじですね。ハゲかけた頭がよりいっそう哀れを……」
ザビエルハゲに――正式名稱は知らないが――手をやった麻神様の怒りと哀愁の滲んだ目に慌てて口を閉じる。男にとって髪問題は深刻だ。
「以前はこうだった。この畫像は江戸時代のものだ」
畫像がれ替わって、時代劇に出てくるお殿様か將軍のような立派かつ豪華な裝だったし、顔も何だか引き締まっているじだった。
「えと。つまり、お米を作る人がたくさん居ればその神様のグレードも上がって、それに相応しい容姿になるということですね」
我ながら冴えていると誠司は心してしまう。
「そうじゃ。やっと分かってくれたようで、頭の出來が殘念な……いやいや。まあそれはともかく。ワシも10月に行われるカミットに行く際には、皆の憐れみの目とか蔑さげすんだ冷たい眼差しから逃れたいと思ってな」
「頭の出來が殘念」と普段から気にしていることをズバリと言われたことにカチンと來た誠司だったが「かみっと」なる謎の言葉を聞いて何だかはぐらかされたような気になった。
「『かみっと』って何ですか?」
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