《験生でしたが転生したので異世界で念願の教師やります -B級教師はS級生徒に囲まれて努力の果を見せつける-》不満
「冗談などではなく?」
「冗談を言うためにわざわざこっちに來たりしないよ」
「冗談であってくれと思ってるけどな」
第二皇子が自國を潰そうとしてるとか冗談でも聞きたくない。
「真面目も真面目、大真面目さ」
「……理由は?」
「今の帝國に魅力をじないから」
ばっさりと切り捨てるマリオットに胡散臭い顔を向けると、つらつらと話し出す。
「大、気にらなかったらとりあえず戦爭っていうのが気に食わないよね。時代に即してないっていうか。手段の一つとして戦爭があるのは當然だと思うし、うちにとっては強い手札だとは思うけど、それ一択っていうのはおかしいよね。しかも最近は別に他國を圧倒する力がなくて勝算が薄くても仕掛けようとか言ってる馬鹿もいるしね。考えることを放棄してるだけで何も格好良くないし、意味ないよね」
橫で神妙な顔をしているランボルも何も口を挾まない。
騎士であるランボル。
命令されれば戦うという男でさえ、思うところがあるという事か。
「それで、なんでそれを俺たちのところに持ってきたんだ」
「最初は君たちに話すつもりはなかったさ。ただ、キリシュライトがそういうのは君に頼ったほうがいいというからね」
ぐりんっ! とキリシュライトの方を向く。
「怖いですよ……。ライヤさん、そういうの得意でしょう?」
「得意だったとして! おかしいでしょ! 何勝手にの手伝いさせようとしてるんだ!?」
「でも、もう聞いちゃいましたし……。ここから協力しないというのはちょっと無理があるような……」
「……アン。お前の弟はどうなってるんだ」
「昔はこんな子じゃなかったのにね。誰と會ってから変わっちゃったのかしら」
俺のせいか!?
「の手伝いって言っても、そっちのをこっちに伝えることはできないだろ? そんな狀態で何が出來るって言うんだ」
「あぁ、その辺りは心配しなくてもいいよ」
ランボルが後ろの方からどさっと大きな荷を持ってくる。
「これだけあれば帝國がどうなってるのかは割と詳細にわかるはずだ」
「國家機……」
「今からぶっ壊す國の報なんていくら渡しても構うもんか。その代わり、新しく僕が國を創るときには友好的でいてくれると嬉しいな」
「こっちのメリットは?」
「この大陸に王國に敵対的な國がいなくなるってことかな?」
「うーむ……」
実に魅力的だな……。
「ただなぁ、こっちは教師なんだ。そう簡単に時間は取れない」
「……教師!? 軍人じゃなくて?」
「どう聞き間違えてもそうはならんやろうが。まごう事なき教師だ」
今日一大きなリアクションをするマリオットを衝的にはたきたくなるが、どうにか抑える。
「だから、やるとしても夏休みにってから。で、キリシュ」
「はい」
「やってもいいけど、俺個人への報酬がないとぜったいやらない。何を用意できる?」
「えー……。やってくれてもいいじゃないですかー……」
「ただ働きは免だ」
「お金はいらないですもんね」
「むしろ有り余ってるからな」
自分の得がないのにやるほどお人好しじゃない。
絶対に俺じゃないといけないってわけでもないしな。
「夏休みまでまだ時間ありますよね」
「まぁ、ひと月もないけど」
「し待ってもらっていいですか。その間に何か考えるので」
そしてその日はお開きになった。
「えー、今日は見學者がいますが、気にしないように……」
その後、マリオットたちはどうしたのか。
すぐに帰るんだろうと高を括っていたライヤだが、最悪な形で裏目に出た。
授業の見學に來たのだ。
もちろんランボルもいる。
生徒たちはランボルがヤバいやつだとは気づいていないようだが、どこか落ち著きがない。
何かじているのだろうか。
「僕學校ってきたことないからワクワクするね!」
「そこ、靜かに」
しかも無駄にテンションが高い。
なんやねんお前は。
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