《僕は彼に脅迫されて……る?》第15話 大型連休が明けて
々あったゴールデンウィークも終わり、夏休までの大型連休は無くなってしまった。
最初こそ心休まるゴールデンウィークになるだろうと思っていたけれど、そんなことはまぁないよね!
あの麗華さんが許すわけがない!
まぁ、楽しかったには楽しかったし、怖かったには怖かったし、疲れたには超疲れたんだけど、まぁなによりも無事にゴールデンウィークを過ごせて良かったと僕は思っているよ。
「なぁ太知ってるか?って、なんでそんなに疲れた顔してだ?」
「え、そんな疲れた顔してる?」
朝のホームルーム前、まさか偶然カラオケで會うなんて思ってもいなかった太郎に話しかけられた。
「あぁ、なんかあったのか?」
「まぁね」
あったと言われればあったね。朝に。
麗華さんと橘さんにいろいろツッコミをれて疲れたせいなのかどうやら顔にそれが出ていた見たいだ。
「まぁ、なんでもないよ。で、知ってるってなにが?」
「あぁ。そのことなんだがな?なんか今日転校生が來るらしいぜ」
「転校生?」
「なんでも金持ちらしくてな。しかも福沢って名字らしいんだよ」
福沢と聞いて、僕には1人の顔が思い浮かんだ。
まさか、いや、まさかね。
なんでかは知らないけれど、僕は嫌な予がしてたまらなかった。
あれでも確か年齢は1個上だったはずだよね?
じゃー関係ないか!
☆
「福沢龍吉だ。よろしく。あ、ちなみにかの福沢諭吉とは何の関係もない」
ちくしょう!
やっぱりこの人だったよ!!
なんでこう僕の嫌な予ってやつはこうも當たるんだ!
「えーとまぁそうだな」
福沢くんはくるっとあたりを見渡すと、僕と目が合う。
そして、ニヤッとしながら
「とりあえず柳瀬!お前を殺す」
とどこかのロボットアニメの主人公が言いそうなセリフを言い放った。
「え?」
僕も、そしてクラスのみんなもキョトンとしたと思う。
けど、すぐに注目は僕にと集まった。
「お前を殺して華麗を俺のものにするからなっ!」
間髪れずに福沢くんは、こう宣言した。
☆
「太くん大丈夫?」
「あ、うん。大丈夫だよ」
「ご主人様大丈夫ですか?」
「うん。ありがとう。でも、もう大丈夫だよ」
福沢くんから殺す宣言されてからあの後々あった。
殺すと言ってしまったためか福沢くんはそのまんま擔任の先生に生徒指導室へと連行されるということになり、転校初日から授業をけないという破天荒ぶりを見せつけた。
僕は僕で、ながいゴールデンウィークという休みの間に忘れていた嫉妬心を再び燃やしだしたクラスの男どもに、1時間の育のドッチボールで集中打を浴びるという不幸に襲われた。
ある程度長している男子が本気でボールを投げるとすごい痛いんだね!
おかげで僕は命の危険もじたし、痣ができるしで酷い目にあったよ。
見かねた太郎が、保健室に逃げこめっていってくれたから僕は先生に斷って保健室へと避難したんだ。
てもね?太郎。
僕は知ってるんだよ?太郎も僕に思いっきりボールを投げてたことをね。
やられたらやり返すからね?もちろん倍で。
あと、どうでもいい報なんだけれど、大型連休が終わってからと言うもの橘さんの喋り方が前よりもおしとやかになったんだよね。
なんでもとある教材を參考にして勉強していたらどれもこれもおしとやかに話してたとかで。
ここでし疑問に思うんだけれど、橘さんは一何を目指しているのだろう?そして、何を參考にどんな教材を見たんだろう?メイドさんのなんちゃらってタイトルまでは聞いたんだけど、怖いからそれ以上は聞けなかったよね。
「というかなんで2人は僕が保健室に來てたことをしってたの?」
僕が保健室に來た時はこの2人はもちろん居なかった。
なんなら保健の先生すら居なかったから、僕は勝手にベッドで橫になることに。
そしたらすぐにこの2人がってきて、なんて言えばいいのか膝枕を麗華さんに。
僕のふくらはぎを橘さんが自分の膝にのっけ始めた。
ちなみに、男子と子で育をやる場所は別れているからどっちもお互いの狀況が分からないはずなんだよね。
なんで僕が保健室に來てることをこの2人はしってるんだろう?
「太くん?言わせるつもりなの?」
「そうですよご主人様。まさか言わせる気ですか?」
「あぁ、うん。言えないのなら大丈夫だよ?」
僕はただ普通にどうして知っているのかを聞きたかっただけなんだけれど、どうやらこの質問はこの2人には不躾だったみたいだ。
やれやれ僕は僕自にがっかりだよ。
自分がされて嫌なことはやらないようにして……なるべくやらないようにしていこうと思っていたのに、まさか言いづらいことを言わせようとするなんてさ。
「まぁでもね?太くん。別に言えないことではないのよ?ただの子である私が言うのはどうなのかなって思っただけであって」
「そうですよご主人様。別に言えないことではないのですが、である私が言うにはちょっとってだけであって」
なんだろう。
ここまで言われてしまうと逆に気になってしまってしょうがない。
この福沢くんよりも破天荒な2人が言いづらいというか、の子が言うのがはばかられる容ってなんなんだろうってなるよね。
まぁでも無粋な真似は出來ないから聞かないけどさ。
「そんなに聞きたいの?しょうがない太くんね」
「そんなに聞きたいのですか?しょうがないご主人様ですね」
そんなに僕は聞きたい顔をしていのだろうか?
いや、してないはずだ。
だって膝枕ⅹ2をされていてガッチガチに張していて顔の筋が1ミリたりともかせないからさ。
そんな僕の疑問を他所に、2人はなんと言いづらいであろう僕が保健室に來ていることを知っている理由を話してくれるという。
麗華さんはそのまんま顔を近付けてきて、橘さんはし移して僕の顔の方に自の顔を近付けてきて、僕の両耳は2人のがあと數センチでれるくらいまで近づいたと思う。
そして、こそばゆい聲で。甘くけそうな聲で、僕の耳が2人のの聲で癒されるように2人は理由を明かしてくれた。
『視していたからに決まっているじゃない(ですか)』
……
…
2人は打ち合わせなんてしてないはずなのに、その聲は見事にハモった。
「ちくしょう!!ほんとに言いづらいことだったよ!!」
僕は大きな聲でツッコンでしまった。
というかツッコムしかないよねこれは。
「ねぇ!視ってどいうことなの!?」
「あら?太くん。まさか視を知らないわけないわよ ね?太くんがたまーに制服のの子をこれでもかと言うくらい舐めまわすように見ているあれよ?」
「ななな何を言っているのかなー?」
しょうがないじゃない!
だって、男の子なんだもの!
「ご主人様そんなにみたいの?しょ、しょうがないわよね?ご主人様の命令だもんね……。分かったわ今服をぐから待っててね?」
「どうしてそうなるの!!」
今の會話の流れでどうしてぐって判斷になるの!?
僕にはさっぱりわからないよ!
「ダメよ橘さん。太くんの目の保養を補ってあげるのは彼である私の役目よ?貴方は黙って見ていなさい!今服をぐからっ♩♬♡」
「どうして僕の両サイドにいるの子たちは服をぐことに躊躇いがないんだ!」
「ちょ、待ちなさい!麗華華麗!ご主人様を喜ばすのは奴隷である私の役目よ!?あなたはすっこんでなさい!」
「橘さん。じゃあ、あなたは本當にこの太くんを喜ばせることができると言うの?この逞しい聖剣をあなたは研げるというの?ちなみに私はできるわよ?」
「わ、私だってできるわよ!」
僕の顔の上で頭のおかしなことをいう2人。
なんでこんなにもすごい剣幕で言い合っているのに、容が下ネタなんだ!
「せんせーサボりに來ましたーって柳瀬太と華麗!?」
ここで珍客福沢くんがやってきた。
福沢くんが來てくれたおかげでようやくこの場は
「まぁあいいわ!見てなさい!麗華華麗!ご主人様の逞しい聖剣を私の鞘に収めて見せるからっ!ご、ご主人様失禮しますね?私初めてだからうまく収まらないかもしれないですけど、頑張りましたますから!」
治まるわけがないよね!この狀況がさ!
「だめよ橘さん!太くんの貞……どうて」
「言い直さなくていいから!お願いだから生き恥を曬さないで!麗華さん!」
「お、お前ら何やってんだ?」
し引いたじで福沢くんはこっちを見ていた。
というか見ていないで助けてしい!
「ちょ福沢くん助けて!」
「お前にくん呼びされる覚えはねぇ!俺は年上だぞ?」
「じゃあなんで學年一緒なの?」
「そんなの華麗と同じになりたくて大金叩いてどうにかしてもらったに決まってるだろ?」
これだから金持ちは!そしてドヤ顔がウザいっ!
「でもいいから福沢くん助けて!襲われちゃってるんだ!」
「そりゃあ見たら分かるが……柳瀬太。お前を殺ればいいんだな?」
「なんでそうなるの!」
「その方が手っ取り早い。目的も完遂するしな」
「ちょっと福沢くん何をしているの?」
福沢くんが僕のことを本當に殺そうとしたのかは分からないけれど、僕のにれそうになった時、橘さんと小競り合いをしていた麗華さんが凍るようなつめたい聲音で福沢くんに言い寄った。
「な、なにってこいつを」
「コイツを……なに?」
「それは……」
つめたい聲音で言いよる華麗さんに萎している福沢くん。僕も福沢くんの立場で華麗さんにこんなつめたい聲音で言われたからオシッコちびっちゃうよ。
「いい?太くんにれていいのは彼である私と、その太くんの奴隷である彼だけよ?あなたなんかがれていいわけないじゃない。本當は橘さんにもれてしくないのだけれど、太くんのを満たすのが奴隷の役目でもあるあるから仕方なく認めているのよ?まぁ私の方が満たすことができるんだけどね!」
すごくいい笑顔ですごくおかしなことを言ったよ?
麗華さんは。
「分かったら席を外してくれるかしら?あと呼び捨てしないで?太くんにプレイ中に言われたいんだから♪」
「言わない!プレイ中とか言わない!」
「す、すまねぇ。ちっ。覚えとけよ柳瀬太!近々あるスポーツ大會で俺はお前をボコすからな!」
気まずくなったのか、福沢くんはこの場を逃げるように去っていった。
去っていったのはいいんだけどさ?いいんだけど。
狀況が変わってないんだよねこれが。
誰かこの2人を何とかして!
☆
「スポーツ大會かぁどんなものがあるんだろう」
帰り道、僕は福沢くんが保健室から去り際に言っていたスポーツ大會のことを思い出していた。
たしか今月か來月あるんだよね?
期末テストが終わったくらいに。
「夜の部あればいいわね太くん!」
「うん。絶対ないと思うよ麗華さん」
「犬の散歩とかあればいいですよねご主人様」
「それはスポーツじゃないよね!」
「皆が見ている中で、ご主人様は私に首とリードをつけてグラウンドまたは校舎の中を散歩させて……犬が服を著ているのはおかしいよな?とかいって無理やり私の服をがし始めて……ダメよ私。これは奴隷としての私の役目なんだから。ご主人様の命令は絶対なんだから」
「みんなの前では絶対しないし、出來ないからね!?」
「みんなの前では……ということは家ではしたいと?」
「したくないわけないじゃないわけでもないよ!」
もう言ってることがめちゃくちゃだ!
だってしょうがないじゃない。男の子なんだもの!
「そういえばスポーツ大會の前に期末テストがあるわね太くん。どうかしら?一緒にについて勉強しない?」
「なんでそんなナチュラルに勉強會をしよう的なじでおかしなことを言えるの!」
「ご主人様私も勉強したいです!」
「普通の勉強をだよね!?」
「……」
「なんで黙るの!?」
「太くんは普通の勉強をしたいの?」
「そりゃあね。頭も良くないしね」
「夜の勉強は金際したくないの?」
「……しはしたいよ」
ずるい!ずるいよ麗華さん!
「じゃあ決まりね!」
「何が!?」
「ご主人様。どうか私のを機替わりにして使ってください。邪魔でしたら服は処分するので」
「橘さん!変なこと言わないで!大丈夫だからテーブルでちゃんと勉強するから!」
「大ゴミの日はいつだったっけ?」
「捨てないから!テーブル捨てないから!」
「ちなみに私の危険日は」
「言わなくていいから麗華さん!」
「あ、ご主人様私の危険日は」
「橘さんも言わなくていいから!」
「だめよ太くん」
急に真面目になる麗華さん。
真剣な表をする麗華さんを僕は見つめた。
「ちゃんと危険日をしっておかないと子供を作れないじゃない!」
「今の真面目な空気を返して!」
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