夕食を終えて一息ついた頃……。

「ねぇゆうにぃ、お風呂どっち先にる？」

「俺は後でいいぞ。先にってきな」

「うぅーん。……ゆうにぃってさ、いつも私の後だよね。どうして？」

「いや、特に意味はないが」

「あっ！　もしかして私の出が取れたスープを飲むためとか！？」

「ちげぇーよ！　斷じてちげぇーよ！」

どうしていつも意味深な思考をするんだよこの子は……。

「待って！　ってことはゆうにぃが先にれば私が出を飲めるチャンス……！」

「やめろー！　誰得展開になるからー！」

「えぇ？　私得だよぉー？」

詰め寄る彩音だったが、なんとか説得をして先に風呂へらせました。

約二十分後。

「ふぅ、さっぱりぃ～！」

「ちょっ、待て待て待てぇー！」

所の扉が開き、ペタペタの俺の前までやってきた彩音はバスタオル一枚を巻いただけの姿。

ボディーソープの良い香りとから発している熱が彼から伝わってくる。

「そんな顔赤くしちゃって……。ふふ、ゆうにぃも恥ずかしがり屋さんだねっ！」

「お前もしは恥じらいを持ってくれ！　つか服著ろ早く！」

「はぁーい！」

元気よく返事して、くるっと後ろに振り向く彩音。

その瞬間……ほんの一瞬だったが、バスタオルの切れ目から彼のらかなしr……部でんぶが見えた。見てしまった。

これが彩音の策士なのかは分からないが、俺は顔が急激に熱くなっているのをじた。

ご褒……と思ってしまったら多分負けなのだろう、うん。

一方彩音は俺に背中を向けたまま、平然と話し掛ける。

「どうだった？」

「どうって……何が？」

「興した？」

「……の子なんだからそんな言葉を使うんじゃない」

「えへへ、安心してゆうにぃ。こういう事言うのはゆうにぃだけだよ？」

俺の方に向き直ってウインクする彩音。

不覚にもドキッとしてしまったが……まずは服を著てください。