《人違いで異世界に召喚されたが、その後ハーレム狀態になった件》第17話 降ってきたはとんでもないだった件

「親方!空からの子が!」

こんなセリフを一度は聞いたことがあるだろう。

だがな、このセリフを日常的に使うことはほとんどないだろう。

というか、あったら困るがな。

でもさ、この景を見て、言わないわけにはいかないだろう。

今俺の目の前には、空から降ってきた謎のが、うつ伏せの狀態で地面にめり込んでいる。

「ううぅ……」

え?なんでこいつ生きてんの?

突然目の前にめり込んでいるが、うめき聲をあげた。

ルイもシリアも驚きのあまり目をパチクリさせている。無論、俺もだ。

いやだってあり得ないだろ!何!?空から降ってきて生きてる人とか見たことある!?というか!何で空から人間が降ってくんだよ!

すると、目の前のが突然むくりと起き上がった。

「「「いやあああああああ!!」」」

俺を含め、3人とも驚愕の表びながら後ずさりする。

無理無理無理!!何で起き上がれんの!?

「痛ったた、あ〜あ、服汚れちゃったじゃない」

「「「ぎゃああああああ!!喋ったああああ!!」」」

俺たち3人、ものずごいスピードで近くの木のに隠れる。

そして、3人で木のからの行を観察することにした。

は今、汚れてしまった服を手ではたいている。

のワンピースをにつけていて、背は俺と同じくらいだ。茶髪のロングヘアーで、顔は大人の人といったじだ。

そして……なぜか、右手にタブレットのようなものを持っている。

ああ、察しのいい方はお気づきだろう。無論、俺も気づいている。

この、俺をこの世界に理不盡にぶち込んだクソあまだ。

「なんでこの世界に來たんだよ……」

はあ、とため息をついた。

俺の目の前で木に隠れながらあのクソを観察していたルイとシリアが、俺の発言に首を傾げた。

「ええと…翔太さん、あの方を知っているんですか?」

「ああ、それはもう十分過ぎるくらいにな」

忘れるわけがない。つーか、ウザすぎて忘れられないんだよ。

「あんのクソ。何しに來やがった」

するとシリアが、はっと何かを思い出したように言った。

「クソって、もしかしてお兄ちゃんの言ってた外界の人?」

「ああ、そうだ」

ちなみに、シリアにも俺が別の世界から來たことを説明しておいた。昨日のうちに。

すると、俺たちの気配に気づいたクソが、こっちに歩いて來た。

って言うか、俺たちあんなにんでたのに何で気づかなかったのか……。

気がつくと、目の前でルイとシリアがブルブルと震えていた。

「大丈夫だよ。俺に任せろ」

そう言って、俺はを潛めていた木から出て、クソのもとに向かって歩いた。

すると、俺を見るなりクソは驚きの表を見せた。

「もも、もしかして龍之介さん!?」

「だから違うっつうの!俺は寺尾翔太だ!!」

この、またも間違えやがった。

俺が龍之介とかいうやつじゃないと知った瞬間、このは肩を落とした。

「なーんだ、龍之介さんじゃないのね…はあ」

あー、どうしよう。すっごい毆りたい。

……て言うか、なんか初めて會った時と雰囲気が違うんだけど。ウザさ増してね?

「ていうか!聞いてよ翔太!」

おい、いきなり呼び捨てかよ毆るぞ?

「私たちの天界が乗っ取られちゃったのよ!助けて!」

ああ?助けてだあ?毆るぞ。

毆りたい衝を抑えて、俺はこのに聞いた。

報量が多すぎていまいち頭にってこない。一個ずつ説明しろ」

すると、は、はあとため息をついた。

ねえもう毆っていいよね?

「だからー………」

今更だが、このの名前はリーナというらしい。知りたくもないが。

とまあとにかく、リーナの説明を要約すると、リーナの仕事場である、俺が連れてこられたあの真っ白の部屋。実はあの部屋はいくつもあって、死んだ人間の行き先を決める部屋なのだそうだ。

行き先は主に、天界、地獄、別世界、生まれ変わりの四つだと言う。ちなみに俺は、知っての通り別世界だ。

この行き先を決める部屋が、何者かによって乗っ取られてしまったらしい。そんで、リーナを含めた8人もの神々(一応リーナは神らしい)がこの世界に送りつけられたんだとか。

んで、リーナの仕事場である天界に帰るには、8人の神の力を合わせないといけないらしい。

本題は、その神々、8人を一緒に探してしいとのことだ。

この、説明下手すぎて1時間ぶっ通しで喋りやがった。蹴り飛ばしたい。

「なるほどな」

だいたいを理解した俺は、顎に手を當てて考えている。助けるべきか、そうでないか。

俺が悩んでいる様子を見て、リーナは土下座をしながら懇願してきた。

「お願い!早く帰りたいの!」

プライドというものが無いのかこいつには。

土下座されるのは嫌なので、止むを得ずれることにした。

「分かったから、もう土下座をやめろって」

……おい。今お前ニヤリって笑っただろ。やっぱ手伝うのやめようかな。

「はあ〜……」

こうして俺たちは、8人のリーナの仲間を見つけ出すことになった。

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