《俺の周りのは全員なんだが必ず何か重大な欠點がある!》35話 我が奴隷の笑顔は破壊力が半端ない!

 「どうやらアオイちゃんは無事パーティにれたようだね。 いや~本當によかったよ」

 

 そう言いながら愚王は、 玉座の間にってきた。

 「一何の用だよ愚王」

 「お見送りだよ。 君たちもうやることは終わったわけだし、 そろそろ出発するんでしょう?」

 「いや、 肝心の次の目的地がまだ決まって……」

 「シュン様安心してください。 その點については、 子會の時に話し合っておきました」

 「そ、 そうですか……」

 あれ? このパーティのリーダーって俺だよね? なのに俺の意見が反映されてないのはおかしくない?

 

 「それで次の目的地は一どこなんですか?」

 「港町サファイアよ」

 「なるほど。 あそこですか」

 「あ、 あのそれって一どこのあるので......」

 「もっとはっきり喋りなさい! イライラするわね!」

 「す、 すみま……」

 「それぐらいで謝るんじゃないわよ!」

 「おい千鶴。 そんなに怒ることないだろう」

 「何? 俊は、 このを味方しようっていうの?」

 「そうだよ。 だって今のお前の言い方いくら何でも理不盡すぎるだろ」

流石に今の千鶴の態度には俺も腹が立ったからな。

 「まあまあお二人ともし落ち著いて......」

 「「変態は黙ってろ!(なさい)」」

 「す、 すみません……」

 「アオイ様。 港町サファイアと言うのはここから南西の方にまっすぐ進むとある場所です。 主に魚が特産の町なんですよ」

 「そ、 そうなんですか……お、 教えてくださってありがとうございます……」

 「いえいえ。 これから一緒に旅をするわけですから遠慮しなくても構いませんよ」

 「おい、 そんなことよりチヅルを止めるのを手伝ってくれ! 今にもシュンに包丁で切りかかろうとしているんだ!」

 「わ、 わかったのだ!」

 「ちょっと離しなさいよハク! それとエルザ! あんた何私の包丁を取り上げようとしてんのよ!」

 「ははは! 君たちは、 見てて本當に退屈しないな!」

 「お父様。 この狀況を笑うなんて最低です」

 「ク、 クリスちゃん? なんか昨日からお父さんに対して厳しくない?」

 ヤーイ! 娘に怒られてやんの! ザマァ!

 

 「さてと方針も決まったことだし出発するとするか」

 「あ、 シュン君。 城を出る前に君に渡したいものがあるんだ」

  「渡したいもの? 金か何かか?」

 「違うよ。 まあし待っててよ」

 王は俺にそう言うと近くにいた兵士に何かを命じ、兵士は部屋から出て行った。

 王に命じられた兵士は、 數分したら戻ってきた。

 兵士の手には俺にとって見覚えがあるものが握られていた。

 「なあそれって……」

 「そう。 君を一度殺した兇のゲイボルグだよ。 そして僕は君にこれをあげようと思うんだ」

 俺はその申し出に対し、 し微妙な表をしていたと思う。

 

 「あれ? あまり嬉しくなさそうだね?」

 「當たり前ですよ! だってそれはシュン様を殺した兇なんですよ! そんなものもらって喜べるわけないじゃないですか! だからお父様は國民からバカ王だとかチャランポランだとか馬鹿にされるんですよ!」

 「あれ? 僕って國民からそんなに馬鹿にされてたの? いや~それは知らなかったな。 あははは!」

 「え~とその槍を俺にくれるのには、 當然理由があるんだろ?」

 「もちろん! 君はをもってしただろうから知っているだろうけどこの槍の能って相當チートだよね? だからこの槍を魔王討伐に役立ててしいってわけだよ。 まあどうしてもこの槍を使いたくないっていうなら売ってくれても構わないよ」

 「売らねぇよ」

 「そうなのかい? その槍売ったら多分國家予算並みの値段すると思うんだけど?」

 「そんな大金どの店も払えるわけだろ!」

 「あははは! バレた?」

 本當にこいつふざけた格してやがるな。

 「それでシュン君は、 この槍いるの?」

 「いる。 だからさっさとよこせ」

 俺がそう言うと兵士は槍を渡してくれた。

 

 「葵」

 「あ、 あの何かようですか……」

 「これをお前にやる」

 

 俺は、 そう言うとゲイボルグを葵に投げた。

 

 「ふ、 ふぇぇぇぇぇ!」

 葵は、 俺がゲイボルグを自分に渡したことが予想外だったのだろうか慌てふためきながらけ取った。

 「ちょっと俊! あんた何考えてるの!」 

 「そうですよ! あの裝備を俊さんが裝備すれば完全無敵のアルティメット俊さんが完したというのに!」

 

 アルティメットな俺ってどんな存在だよ。

 「シュン様は、 なぜあの槍をアオイ様に渡したのでしょうか?」

 「そんなの単純ですよ。 あの武が葵の馴染であるあのバカ勇者の裝備だからですよ」

 

 俺がそう言うとラピスさんは、 何処か納得したような表をした後とても優しそうな笑みを浮かべた。

 「すまんシュン。 私にはお前がその理由であれをアオイに渡すのが理解できないのだが教えてくれないか?」

 「仕方ないな。 説明してやるよ。 アオイがもともとあの勇者のパーティにいたのはお前も理解しているだろう?」

 「當然だ」

 「そしてあの武を使っていたのは、 葵の馴染の馬鹿勇者だ。 それに葵は、 あの勇者の事を大事に思っている。 だからこそあいつの武があかの他人に使われるのは嫌だろう。 だから俺は葵に渡したんだよ」

 「なるほど。 お前がそこまで考えていてアオイに渡したとは知らなかった」

 「流石です! クリスはしました!」

 「シュンらしい理由なのだ」

 なんかそう褒められと照れるな。

 千鶴とルビーも俺の渡した理由を聞くと反論できなかったのか黙ってしまった。

 「あ、 あの本當に私がもらってもいいんですか?」

 「ああ、 男に二言はない!」

 「あ、 あのほ、 本當にありがとうございます!」

 葵は、 そう言いながら何度も俺に頭を下げてきた。

 「だが! 無料でやるとは言っていない! 何せ世の中は何事も等価換の原則でり立っているからな!」

 俺がそう言うと葵は固まった。

 「ま、 まさかこれを対価に私のを……」

 「俊。 そうなの? それなら100回はお仕置きしなくちゃね......」

 「私よりその暗を選ぶんですか!」

 「シュン! お前は一何を要求するつもりなんだ!」

 「さっきのクリスのを返してください!」

 「シュン。 そう言うことはいけないと思うのだ!」

 「お、 お前ら落ち著け! それと千鶴は包丁をしまえ! ハクは俺の頭を噛みつこうとするな!」

 

 こいつら本當に人の話を聞かないな! 

 「それでシュン様は一どんなことを要求なさるおつもりなんですか?」

 「葵の笑った顔ですよ」

 

 俺がそう言うと非難していた連中はきを止めた。

 「わ、 私の笑顔ですか?」

 「そうだよ。 だってお前いっつもどこかけない顔しかしてないじゃないか。 だから俺はお前の笑顔が一度でいいから見てみたいんだよ」

 俺がそう言うと葵は、 大きく深呼吸をした。

 そして……

 「私と俊の出會いはあまり素敵なじゃなかったけど、 私は俊が私のご主人様であったことを本當に良かったと思っているよ」

 

 葵はそう言い切った後、 始めて笑顔を俺に見せてくれた。

 「あ、 あう......」

 葵の奴。 きちんと喋ろうと思えば喋れるじゃないか。

 それに葵の笑顔の破壊力。 半端ないな。

 しかもあんな恥ずかしい事も言ってくるなんて完全に不意打ちだったわ。

 そのせいでこの俺があんな変な聲をだしてしまったぜ……

 「あ、 あの俊さんがデレただと!?」

 「あの殺す!」

 「ふ、 ふぇぇぇぇぇぇぇ……」

 

 葵はその後千鶴に10分ほど追い回された。

 「さてそれじゃあ俺達もう行くわ」

 「君たちが魔王を討伐してまたこの國に帰ってくることを僕は楽しみにしているよ!」

 「シュン様。 私は一度服を著替えてから行くので先に検問所の前で待っててください」

 「わかった」

 「あ、 クリス。 君に一つ伝えたいことがあるんだ。 だからしこっちにきて」

 「わかりました」

 クリスは、 愚王王に近づくと愚王はクリスにだけ聞こえるよう何かをつぶやいていた。

 クリスはそれを聞くと顔を真っ赤にして何処かに行ってしまった。

 あの愚王。 クリスに一何を伝えたんだ?

 まあそれは後から聞けばいいか。

 そして俺たちは、 城を出て検問所へと向かった。 

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