《お姉ちゃんがしいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。》6話 弟が可すぎて!
「ごちそうさまでした!」
いやーやっぱお母さんの作るご飯って味しいよね!何杯でもいけちゃう気がする!実際に食べれたのは一杯だけどね!食えねっす!胃袋小せっす!気持ちでは五杯くらい食べたのでおk!
前世では仕事から帰ってきてはめんどくさくなってなしペペロンチーノとか、納豆ご飯とか、挙句の果てには何も食べないなーんてじだった。おかげ様でこんな溫かみのあるご飯ていうのは私にとっては隨分久しぶりのことで、もう……ね、無量ですよ。おふくろの味最高です。
さて、ご飯も食べ終わったしこの後どうするかな。勉強の続きをしてもいいんだけど、流石にガス欠しそう。私は勉強が嫌いなのです。本當何度も言うけど嫌いなのです。どっちかというとゲームとかしてたいのです。虹六とかやりたいです。しかし私の理想のためにはあまり現を抜かすわけにいかない。勉強をしないのではあればすることは一つ!マイブラザーズをでる……ことだったっけ?うん、そうだったよね!なのでここからはブラザーズをでるのだ!
フンスと気合をれ、弟たちの元へ向かう。私たちは兄弟共通部屋であり、普段3兄弟はそこにいる。
私は部屋の扉を開け中にる。弟たちはと……。
けーちゃんはテレビに向かってコントローラーを握っている。どうやらゲームをやっているようだ。中は……とドラ〇エ5かぁ。私もよくやったなぁ、懐かしい。
よーちゃんはベッドで漫畫タイムか。一何読んでるんだろ?この時期だと……シャー〇ンキングかな。あれ面白いんだけど終わり方がなぁ。完全に『俺たちの戦いはこれからだ!』だったからね。どうやってハ〇を倒すんだろってわくわくしてたらあの終わり方……當時は憤慨しましたよ。
それにしてもなんかみんなフリーダムだ。まぁ自由時間なんだし好きなことしてていいと思うんだけど……。
構いたい!ていうか構って!私を構って!お姉ちゃん寂しいよ?ちょっとさっきまで激ローだったんだよ?そんな私を無視して自分の世界にるなんて……なんて塩対応なの!やばい私釣られた魚だっていうのにそのまま放置されちゃってる!そんなあなたたちクール!私クール便で気持ちだけ輸送されて終了です!あなたに屆けふぉーゆー!冷たくされてるはずなのに私の中の好度は常にマックスよ!あぁ、だめだめだめだめだめ!もう溢れまくって、何かが、そう、が溢れてヤバい。これ我慢できない!
「けーちゃん、よーちゃん!ちょっとこっち來て」
我慢できずに思わずそんなことを言ってしまった。するとどうだろう、案の定けーちゃんもよーちゃん遙一もなんやとめんどくさそうに眼を向けてきた。うんわかってるよ。君らその手に持ってるものに夢中だものね。邪魔されるの最高に嫌だよね。わかるわかる、わかるよ~。私もゲーム中にお母さんに聲かけられたりするの凄い嫌だったもの。でもね、お姉ちゃんの中のお姉ちゃんがお姉ちゃんしてお姉ちゃんだからもう耐えられないのです。
「えぇ……なんで?いまいいとこなんだけど」
思ったことがすぐ言葉に出ちゃうよーちゃんが否定を口に出してきた。そりゃそうだよね。うん、でもちょっと今だけはお姉ちゃん絶対強者権限で強突破させていただくよ。
「いいからいいから♪そんな時間取らせないし、お願いっ!」
するとどうだろう、けーちゃんもよーちゃんも凄く、すご~く嫌そうに顔を引きつらせて顔を見合わせている。きっとお互いに「あいつの言うこと聞かないと後々めんどくさそう」とか思ってるんだろうなぁ。うふ、弟たちの考えてることがわかっちゃう私本當お姉ちゃん。……あれ?でもそうだとしたら私ただのうざいお姉ちゃんじゃん。
やがて何かをあきらめたようにブラザーズはため息を吐き私の前までやってくる。うぅ、ごめんね。本當はうざい姉っていやなんだけど……今日だけは、今この瞬間だけは我慢してしいのだ。
にしても、二人が並んで立っているのを見ているとなんだけど……。
「……」
ナニコレナニコレ!めっっっっっっっっちゃ可いんですけど!こう、なんていうの?なんか……くりくりのお目目とか不安げな表とか、むすっとした表だとか!すんごい!プリチーなんですけど!!あー、もうこれは無理だ!
「ねぇなんなのさー。早くマンガの続き見たいんだけど」
そんなことをよーちゃんが言ってくるがもう私の耳には、頭の中にはってこない。私の頭の中を支配するわ『弟可い』これただ一つに限る。あぁやばいね!これもうね!私はもうこの熱い想いを抑えることが――。
「もう我慢できないー!ギューッ!」
「姉ちゃん苦しいー!」
あーん!やばいもう可いー!何?なんなの?犯罪的でしょブラザーズ!あなたたち満點!
「あーもうヤバイ!なんでこんな可いの!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイーー」
「うわー!姉ちゃんあついー!くるしー!はなせー!」
うん!お姉ちゃんがねヤバいのは知ってる!まずTSして時間遡行してるだけでもう人間辭めちゃってる!ついでに弟が強すぎてトリップしてる辺りもね。こう私の腕から逃れようと暴れてくる弟たちが可くてあふぅ♡あ、そんな肘鉄を、肘鉄を私の脇腹にガスガス當てないでグフゥ!でも可いから離せないの!
「あーもー!姉ちゃんはなせー!汗くさいー!」
ビキ!!
ワタシノナカデナニカガコワレルオトガシタヨ……。
フリーズしている間によーちゃんとけーちゃんは私の腕の中から逃げ出してしまった。至福の時間だったはずなのに……。
まじ?私汗臭いの?くさいの?!!なんで?!の子って無條件でいい匂いがするんじゃなかったの!!それは幻想かっ!!てかなんで、汗臭いんだって……汗かくこと々ありましたねぇ!!!もうだらっだらにかいてましたよ!はい!ふぁっきゅー!!!
あ、ヤバい。私が臭いんだって認識しだしたら猛烈に恥じゅかしくなってきた。顔が熱くなってきた。多分今の私茹でタコみたいになってるよ。うぅ、もぅマジムリ。お風呂いこ……。
私は弟たちの怪訝な視線から逃れるように急いでお風呂場に向かった。もうね、嫌なことは全てお湯で流してしまおう。
「そんなことを思っていた時期が私にもありました……」
私は今危機に陥っている。こいつは過去最大級ってやつだ。何が危機って――。
「……全にならないといけないんすよね」
いやね?これもTSものの様式ってやつなんだろうけど……こいつばっかりは、こいつばっかりは誰でもなると思うんです。しかも私の場合は前世で妹であった『琴音』の全を見ることになるんですよ。更に言えば私の ピー とか ピー を ピー することになるんですよね。それが別の全く関係ない人なら問題なかったのだけれど……自分の知ってる人、ましてや妹だったもののを見て洗うとか躊躇するでしょ!
「……どうしよ」
水著でも著るか?いやそれだと洗えないし。ていうかお母さんに変な目で見られちゃう。じゃあ目をつむって?……なんかそっちの方が卑猥というか々想像しちゃうからNG。
「覚悟決めるしか、ないのか……」
ゴクリ。
唾を飲み込む。
私は覚悟を決め、まずはセーターをぐ。ついで中に來ていたTシャツをぐ。するとスポブラがあらわになる。ここまでは朝の著替えでも見ている。スポブラもとってしまえば上は終わりになる。……先に短パンご。
次に短パンをぎ……終わりました。もう殘るは大事なもの二つだけだよ!ひぇええ。
「すーはーすーはー」
取りあえずまずは深呼吸。落ち著こう。私は今お風呂にらなければいけない。そう、お風呂とはつまり人間が汚れを落とすために必要不可欠な行為であり、それはとても自然なもの。つまりこれは毎日付き合っていかなければいけないことで、何もやましいことではないのだ。
「よし!」
私は意を決し、上も下もすぽぽぽーんとぎ去る――。
「ふひぃ……きもひい……」
蓋を開けてみれば何の懸念もありませんでした。
超気まずい気分になるかなぁなんて思ってたけど、いざ自分のを見ても、あまつさえ洗っても特に何も思いませんでした。ていうか何故かいつも通り、そんな風にじた次第であります。そりゃそうだよね。は既に12年も過ごしているんだ。神が前の私になったからと言っての覚える記憶が當たり前としてとっているのだもの。あとは私の気持ち次第だった。
え?洗っているところを実況してしかった?それは足事項です。
それにしてもお風呂ってこんな気持ちよかったっけ。前の時はただただ熱いだけで5分も浸かれればよかった方なんだけど、今ならば30分でもそれ以上でもってれそうなじがする。お母さんとかがやたらお風呂長い理由がわかった気がする。
「それにしても……々あり過ぎだよ」
本當に今日はいろいろあった。
なんか千葉で煙草吸ってたと思ったら気付いたら青森の実家にいるし。妹になっててしかも時間遡行もしてて、立場が妹から姉になってるし。何が何だがわからなすぎ。現実でこんなこと起こるなんて誰が思うよ。本當フィクションの世界にでもり込んでしまったかのようだ。
ちゃぽ、とお湯から腕を出しにかざす。上に上げた手から流れ落ちたお湯が私の頬に當たり、そのまま顎を伝い湯船に戻る。
何もかも。何もかもがリアル。起こったことはリアリティのない非科學的なことだけれど、こうしてじる全ては確かに本だった。
「私、の子なんだ……」
々あり過ぎたせいか今日という一日があっという間だった。今こうしてお湯に浸かっているけれど、これが終われば就寢である。つまりもう今日という日は終わりなのだ。そしてその終わりになってだけれど、ようやく私はの子になってしまったのだということを『理解』した。何だかんだ言いつつさっきまでは勢いとのりだけで過ごしていたけれど、こうして落ち著いている今ならそれがどういうことかわかったのだ。
男として生きてきた習慣はこの先足かせとなるだろう。見てじて経験してきたものは財産となるが、男の習慣だけは捨てなければいけないのだ。でなければ私はきっとどっちにもなれず苦しむことになる。
「私は琴音。12歳のの子。今日から中學生で……そしてけーちゃんたちのお姉ちゃん」
私はあえて聲に出す。聲に出すことで今までの私を捨て、そして今の私を確たるものにするのだ。
うん、大丈夫。私は琴音だ。あの子たちの理想のお姉ちゃんになる琴音ちゃんだ。お湯に映る私の顔も可らしいの子のものだ。
「……そろそろ上がろうかな」
し考えすぎたかな。のぼせちゃったのかも。し私らしくない。普段の私は元気いっぱいの琴音ちゃんなんだから。
私はさっとシャワーを浴びてから浴室を出る。今日はもう疲れた。さっさと寢てしまおう。
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