《お姉ちゃんがしいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。》正月SS 元旦と言えば初詣!初詣と言えば振袖!
「ほら早くしないと!初詣だよ!?新たな1年の始まりだよ!?」
はろー!いつもニコニコあなたの隣に琴音ちゃんだよ!
今日は!1月1日!つまり新年の始まりの日!!今日から新しい年が始まるんですよ!!もうね、テンションヤバいよね!一年の始まりだもの!元気よくいかないとダメでしょ!
「わかってるって。あんまりじゃわめぐわし」
「じゃ、じゃわ……ジャワカレー?ちょっと津軽弁きつすぎてわからないよ?」
「わいは!あんたも津軽さ住んでるんだからこれぐらいわかるべさぁ」
ちょっとお母さん!そんなのわかるわけないよ!周りに使ってる人いないよ!使うことがあるとしても「けっぱる」とか「んだ」とかぐらいしかないよ。そこまでディープな津軽人じゃないよ!
「今どきの子はそんな言葉使わないよ……」
「落ち著きねってこと。ほら、帯曲がってらよ……よし、直った」
私は思っている以上にテンションが上がって激しくいていたらしい。割としっかりと締めたはずの振袖の帯が曲がっていた。お母さんがそれに気付き直してくれる。うぐ、しきついけどこれくらい締められたらそう簡単には曲がらないよね。謝!
「うそー!ありがとっ!ていうか私落ち著いてるよ!!」
「どこがよ……まぁいいや。ほらお父さんのこと起こして」
そうかな?テンションは上がってるけどこれはまだ落ち著いてるうちにるよ!もうねー、私が本當に落ち著きがなくなればこんなもんじゃすまないんですよ?もー、バー!ってなってうやー!ってなってドーンてじなんだから!!
それにね、落ち著けって方が無理なんですよ!だって初詣だよ?!振袖著て初詣とかちょぉぉぉ……最高じゃん!!ぢゃん!!こんなの気分上がっちまうよ!Hey!!
「任せて!!」
仕方ないのでこのテンションをしでも落ち著けるためお父さんを叩き起こす。普段は単赴任で青森市にいるお父さんだが、流石に年始年末は帰ってくる。しかし普段の疲れからか基本寢て過ごしているのだ。今日も大晦日で夜遅くまでお酒を飲んでいたのでこうして朝起きられずベッドでダウン中よ。本當、ほんっとう!この男は!!こういう日くらい早く起きて家族の時間を大切にしなさいよ!!だからベ〇ータみたいなM字禿になるのよ!!
「おとーさーん?朝だよ!起きて!ほら初詣行くよ!!」
「ん、ん~……」
私の聲に反応して唸り聲で返事をするお父様。そして起きるのか?とじろぎしたが――。
ゴロン。
寢返りをうっただけでした☆
こいつ……どないしはりましょか……。そっちがその気ならうちにも考えがありますえ?
「は・や・くぅ……起きてぇ゛ぇ゛!!」
私は乙にあるまじき聲を上げながら布団にダイブする。目標は勿論この男。地面からななめに出されたミサイルの如く、私は綺麗にお父さんのお腹の上へドン!その様子を見てお母さんは「はぁ……また振袖がれる」と額に手を當てている。中々の高威力ミサイル攻撃だと思うんだけどお父さんのことを心配するそぶりは全くなかった。
「グェフゥ!!?」
案の定、お父さんは蛙の潰されたような聲をあげ跳ね起きた。その際に私はコロコロ~とベッドから落とされてしまったがオールパーフェクト。ミッション完了であります!!
「起きた?」
「起きたっ!起きたよ!でもお前、ありゃないだろう!」
「起きない方が悪いんですぅ!私前から一日は初詣行くよって言ってたじゃん!しかもお父さんそれをおkしたでしょ?だったら約束は守らないとダメでしょ!」
「だからと言ってだなぁ!」
あぁやだやだ。私ののあるミサイル撃で起こしてあげったっていうのに、睡眠を邪魔された怒りを一番にするなんて、なんて心の小さい男なのでしょう。だいたい前から約束してたことを忘れて前日にばかすかお酒を飲んで惰眠を貪るなんて誰が許しますか!そこんとこ理解しているのかしら、全く。
でもこやつ怒り出すと頑固だからめんどうなのよね。仕方ないけどここはまず怒りを鎮めるために必殺技を使ってやりましょう。
まず、お父さんの正面に行きます。次に両手をの前に置きます。そして切なそうな表をし上目使いでお父さんを見上げます。そして最後はとどめをさします。
「ねぇお父さん……私どうしてもみんなと初詣に行きたかっただけなの……ダメ……?」
そして追撃とばかりに涙目+コテンと首をし橫に倒すとあら不思議!大抵の男は撃沈します。今までけーちゃんとお父さんと真にしかしてませんが百発百中です。強い。
「……っ!あぁすまん!わかったよ!だからその顔やめろ!」
完 全 勝 利。
お父さんはこれに激弱ですよ。昔は何かさせるのにも気と時間が必要だったけれど私がの子になっただけでめっちゃ時間効率よくなりました。これやると一発KOだもんね。
さて後はけーちゃんとよーちゃんだけど……。うんうん♪やっぱりブラザーズは最高だね!もうしっかり準備終えてるよ!あぁ……だめどっちも可い……。二人は私服だけどいつもと雰囲気が違うというか、かっこよくもあって可くもあって。一粒で二度味しいよね。あ、二人だから二粒で四度味しいよね!無事一年を駆け抜けた今でもブラザーズに対するは変わらないよ!ていうか寧ろ更に上がってるよ!んふ~超可い!めちゃ可い!抱き枕にして寢たい……。
「姉ちゃんからの視線が怖い……」
「そ、そんなことないよ!」
なんてことっ……!私の熱的な視線がけーちゃんには怖く映ったらしい。そんなことないのに!別に食が草食を狩る時のような目なんてしてないんだから!私が視線にのせるとしたらそれはよ!らぶぱわーだよ!ほらけ取ってお姉ちゃんのを!Here, take this!!
「お、お母さん!早くしないと姉ちゃんに襲われる!早くいこ!!」
「あ、お、お兄ちゃん!オレ置いてかないで!!」
けーちゃんとよーちゃんは私から逃げるように外に出て行ってしまった。なじぇ?!どうして、どうしてお姉ちゃんを避けるの……?私はこぉんなに貴方達をしているっていうのに……。絶対、逃がさないんだから……。くふ、くふふふふふ……。
私は幽鬼の如くゆらゆらとブラザーズの後を追う。それにお父さんとお母さんが苦笑しながらついてきて、みんなで車に乗り込んだ。勿論車の中は逃げ場がないので私は後部座席の真ん中に座り、ブラザーズに挾まれる至福を味わったよ!もう常ににっこにっこにーできる狀態っていうの?へぶんだよね!これが桃源郷か!!!
「ついた!!」
私たちは巖木山神社に來た。弘前に住んでいるならやっぱりここだよね!ここじゃないとこもあるんだろうけれど、私たちの初詣と言えばやはりここだ。前世でもここ以外で初詣に行ったことはないんだよね。
私は車から降りて正面から巖木山神社へと続く階段を見上げる。どこもかしこも人だらけ。普段はそんなに人はいないんだけれど、やはり一年の始まりを記念する日だけあって數倍以上の人が沢山だ。東京にいた頃はこれだけの人が常にいるじなので辟易としてものだけれど、今日という日に限ってはそんな嫌なじはしない。寧ろこれだけの人がこうして新たな一年を祝っているのだと思うと気持ちが良いとゆーか、清々しい。
続々と降りてきた家族を急かし、私は階段を昇って行き、遂に賽銭箱の前につく。小さな巾著から財布を取り出し115円を取り出し賽銭箱へぽーい。そして鈴をガラガラと鳴らし、二拝二拍手一拝。そこでようやく今年一年が良くなるようにお祈りをする。
(今年一年も家族でこうして幸せに暮らせますように)
前世でもそれなりにいい家族だったとは思う。々な問題はあったけれど、それでもお互いに心配し合えるようなそんな家族だった。ただ一人そこには父がいなかっただけ。でも今は違う。今はまだ家族が全員揃っているんだ。父も母もけーちゃんもよーちゃんも……そして私も。これから先どうなるのかはある程度予想がついている。なら未來を知る私がそれを回避すべくくべきだろう。後悔したことは凄く多い。だからこそ私が上手く立ち回り、今度こそ家族がまとまれるように、溫かな家族であるようにすべきだろう。
本當は神様に願っても仕方ない。私は無神論者だから神なんて存在しないと思っている。どんなことも當人の問題で、偶然など存在しないと思っている。それでもこうして生まれ変わったという奇跡があったのだからしくらいは信じてみてもいいのかな、なーんてちょっと罰當たりなことを考える。
そして願うのだ。
ミリ単位で存在しているかもしれない神様に希う。どうか家族みんなが幸せであってしいと、バラバラになることはありませんようにと。
(あ、でも……もっとブラザーズと仲良くなれるように願わないと……今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように今年こそ添い寢できますように――)
「……姉ちゃん全部聲に出てる」
唐突に聲を掛けられ隣を見てみれば、超絶嫌なものを見たという顔でこちらを見るけーちゃんがいた。さっきまでそれなりに近かったのに、何故か今は距離をじる。ていうか、え?聲に出てた?私の願が聲に出てたってそれマジ??
「え?噓?!」
思わず聲に出す。いやだってこういうのって他の人に聞かれたら葉わないって言うじゃん?つまり私の願が聞かれていたとあれば、それは――。
「マジだよ……あと絶対に添い寢とかさせないからな」
「そんな……!!殺生なぁ!!」
ほら見ろ!私の願い一つ潰えたよ!目の前で、リアルタイムで!どいひー!神様なんてやっぱ存在しないんだ!!
それどころか折角まってきた距離が遠くなったよ!悪化したよ!ここに祀られてるの祟り神なんじゃないの!?じゃなきゃこんなことにならないよ!!でもお姉ちゃんのは不滅なのでそれでもグイグイ行くけどね!覚えてろよ!寢ったら問答無用でベッドに忍び込んでやるから!!
私はジリジリとけーちゃんに近寄っていく。けーちゃんは引き攣った顔で後退り。それを見てお父さんもお母さんもよーちゃんも笑っている。
こんな風にできるのって本當に幸せだと思う。當たり前の幸せってやつ。目の前にあり過ぎて気付けないもの。以前の私じゃ気付けなかった尊いものだ。この當たり前の一瞬一瞬がその時にしかない唯一で、それらは當たり前に過ぎ去っていく。だからこそ大事にしなければいけないんだ。
だから何度でも願うよ。
またこうして來年も再來年も……ううん。ずっとこうしていられますように。
あ、笑っているけどよーちゃんも対象者なんだからね♪逃がさなぃ……。
反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇女様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼女を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】
【書籍化&コミカライズ決定!】 引き続きよろしくお願い致します! 発売時期、出版社様、レーベル、イラストレーター様に関しては情報解禁されるまで暫くお待ちください。 「アルディア=グレーツ、反逆罪を認める……ということで良いのだな?」 選択肢なんてものは最初からなかった……。 王國に盡くしてきた騎士の一人、アルディア=グレーツは敵國と通じていたという罪をかけられ、処刑されてしまう。 彼が最後に頭に思い浮かべたのは敵國の優しき皇女の姿であった。 『──私は貴方のことが欲しい』 かつて投げかけられた、あの言葉。 それは敵同士という相容れぬ関係性が邪魔をして、成就することのなかった彼女の願いだった。 ヴァルカン帝國の皇女、 ヴァルトルーネ=フォン=フェルシュドルフ。 生まれ変わったら、また皇女様に會いたい。 そして、もしまた出會えることが出來たら……今度はきっと──あの人の味方であり続けたい。王國のために盡くした一人の騎士はそう力強く願いながら、斷頭臺の上で空を見上げた。 死の間際に唱えた淡く、非現実的な願い。 葉うはずもない願いを唱えた彼は、苦しみながらその生涯に幕を下ろす。 ……はずだった。 しかし、その強い願いはアルディアの消えかけた未來を再び照らす──。 彼の波亂に満ちた人生が再び動き出した。 【2022.4.22-24】 ハイファンタジー日間ランキング1位を獲得致しました。 (日間総合も4日にランクイン!) 総合50000pt達成。 ブックマーク10000達成。 本當にありがとうございます! このまま頑張って參りますので、今後ともよろしくお願い致します。 【ハイファンタジー】 日間1位 週間2位 月間4位 四半期10位 年間64位 【総合】 日間4位 週間6位 月間15位 四半期38位 【4,500,000pv達成!】 【500,000ua達成!】 ※短時間で読みやすいように1話ごとは短め(1000字〜2000字程度)で作っております。ご了承願います。
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