《お姉ちゃんがしいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。》36話 人は、努力は裏切らないという。

會まで後3日となり、そわそわしている琴音です。社會人になってから、特に夜勤有りのシフト制になってからというもの運といえば筋トレぐらいしかしてなかった前世の私はめちゃくちゃを持て余していた為、こうやって思いっ切りかすことが新鮮で何より楽しいとじてます。

今思うと懐かしい……。運用なのに月平均190もあって夜勤もある。そんなん運する気力も湧かなかったわけだけど、こうしてをバーってうやーってかすのがなんと気持ち良いことか……。健全な魂は健全なに宿ると言うけれど正にその通りであると実しております。

やっぱ人間運しないとダメっすよ。調が悪くなるっていうのもあるけれど、何よりも神がクリーンになるよね。皆も運しよう!

さて、あれからリレーの練習は順調に進んでいて、今ではかなり出來上がっている。當初懸念されていたバトンの渡しもスムーズに行えるようになっていた。それはひとえに皆の頑張りがあってこそだろう。

私も心をれ替えた結果、途端にタイミングを摑めるようになったので仲間を信頼するということがどれだけ大事かをもう一度學ぶことができた。というか初心に帰ったというべきか。

兎にも角にもにゅーじぇねれーしょん琴音ちゃんになってから一皮むけて更に姉みを高めたというところだろう!くっふっふっ!

さて、いつもの様に練習を終えた私は帰ってからもしだけトレーニングをするよ。私の基本スペックは高いようだけれど……まぁそれはちーと(笑)があるからであって、私自は凡人でしかない。

凡人である以上、本當の天才や才能ある人達に勝るためにはただ愚直に努力するしかないのだ。それでもいつかはきっと追い抜かれてしまうことだろう。だからと言って努力を諦めていい理由にはならない。これはもう戒めでしかないんだけど、何度でも言うよ。

因みに私の持論でしかないけど、才能とはその事に対する練習や特訓を自の知らないうちに積み重ねられることだと思っている。一般の、所謂才能を持たない人達はそれを意識しなければできないだけだという考えだ。

小さな時から無意識のにそうゆうことを反復練習してる人と、何も知らずに何も知らない人で差が出るのは當たり前のことだ。無意識とはいえ練習してるのだ。そりゃ人と差がつくというもの。そして大抵の人はそれが圧倒的な差になって漸く気付くから「あいつぁすげぇや」みたいな結果になるのだ。

逆に言えば、だ。

才能のある人との差を埋める唯一の方法が、早くに知り、それを自らの意思で練習していくことである。

無意識と違って、自分の意思を持って、自分を律して努力しなければいけないので大変ではあるが、早くに気付きそれをこなしていけば、才能ある人にだって勝てる可能は十分にある。ようは本人の努力次第でどうとでもなるということ。

努力は人を裏切らないと言う。

しかしそれは詭弁だと言う人もいる。

確かに間違ったやり方で努力しようとそのび白は低いだろう。相手は敵を倒すことに100の経験値を手にれてるのに対して、自分は雑魚敵を倒して1の経験値しか手にれてなければそりゃ差がつくというもの。だったら自分も100に近い経験値を持つ敵を相手よりも多く倒せばいいわけだ。そうすれば相手がパンピーには無理な量の努力量で巻き返してこない限りは勝てる。理論上はね。

まぁ、実際はその100に近い経験値を手にれる方法を見つけるのが大変なわけで、大きな障害となるのだけれど。

その點私はその壁を、一度経験してから戻ってきているので100に近い経験値と努力量でカバーできているというわけになる。不正プログラムです。

卑怯だとは思う。

でもさ。人間持ってるものを使わずしてどうする。腐らせて放置しておくぐらいであれば、それを利用して高見を目指すのは悪いことではないと思うんだよね。勿論ヒトコロとか他人を傷つけるのはダメだよ。……もしかしたら必要な犠牲ってのもあるだろうけれどさ。世の中は不公平だからね。あ、考え方を変えればそれが公平なのかもしれない。誰にでも等しくそうなる可能があると考えれば。

し話がそれたけれど、つまりは努力しなければ前には進めない。常に努力し続ける必要はないと思うけれど、ここぞという時に力を発揮できるように心構えと準備はしておくべきだろう。

なので私は帰宅後もトレーニングをする。

トレーニングと言ってもちょっとした走り込みと縄跳びぐらいだけれどね。いやぁ、し前は走り込みまではしなくていいでしょとか思ってたのに、今じゃこれだよ。本當なにが起こるかわからんね。

「なー姉ちゃん」

「んー?」

二重飛びをしていると、いつの間にいたのやらけーちゃんが聲をかけてきた。私はそのまま相返事をする。

「學校でもリレーの練習してんだろ?家に帰ってきてからも練習って大変じゃね?」

けーちゃんは車庫の中から取り出したキャンプ用の折り畳み椅子に座りながら訪ねてきた。

んー。大変、大変かぁ……。まぁ大変ではあるよね。普通に疲れるし、汗も一杯かいちゃうし。最近なんてお風呂ってると寢ちゃいそうになっちゃうしね。でもね、不思議と苦しくはないんだよね。苦痛ではない。

寧ろやりがいがあって、それでいて楽しい。苦痛が快楽に変わっているというか。……あれ?私Mではないですよ??

「大変だよ?でもね、今の、私には、頑張れる、源が、あるから」

「ふーん、俺だったらやめたくなっちゃうな。源ってなんだよ」

「そりゃ、けーちゃんや、よーちゃんでしょ。それに、お母さんとか、お父さん、とか。後はまぁ、運會を、一杯、楽しみたい、からとか、々だよっ」

「そんなんで頑張れるもんか?」

「頑張れるよっ!けーちゃんには、し早かった、かなぁ~?」

「子ども扱いすんなっ!」

「あはははははは」

けーちゃんは私の答えにし機嫌を悪くしたようだ。プイッとそっぽを向いてしまう。けれどその場からかないということはそれ程怒ってはいないのだろう。し前の狀況から考えてみれば大分私とけーちゃんのは埋まってきているのかなぁ、なんて思う。

「……縄跳びって走るのに関係あんの?」

そろそろ縄跳びも疲れてきたなぁと思っていた時、再度、けーちゃんから質問が上がる。確かに走るのと飛ぶのになんの関係があるのだろうと思うのは當然だろう。しかーし、し走ることについて知っている人であればわかるだろう。

縄跳びは短距離練習のにおいて最適であるということを!

「めちゃくちゃ関係あるよ!縄跳びが上手ければ走るのが速いに直結するくらい!」

「へ、へぇ~。なんで?」

けーちゃんは私の勢いにし驚いたように目を丸くする。

私は縄跳びを一旦止め説明をする。

「縄跳びっていうのはね、瞬発力を鍛えるからだよ。短距離は力というよりも、瞬発力がものを言う競技だからね。後、腕を振る練習とか、幹、つまりはのバランス覚を養う最高の練習方法なんだよっ」

そう、縄跳びとは短距離を速く走るための要素がギュッと詰まったものなのだ!

足が速い人というのは、総じて縄跳びが上手い傾向にある。二重飛びとか三重跳びをポンポン飛んでたりね。逆に言えば、縄跳びが苦手な人は足が遅い傾向にあるということ。

つまり勿論縄跳びだけやっててもダメだけれど、一粒で何度も味しいといった、短距離における強壯剤みたいなものなのだ!

「そうなんだ……じゃあさ、俺も縄跳びやったら足早くなるかな」

けーちゃんはそわそわとしたじで訪ねてきた。

おほー、ほほー、ほーん。これはあれですね。一緒にやりたい的なあれじゃないですか?そんなの……そんなのばっちこいだよ!姉弟で一緒に運とか最高でしょ!たまらんよっ!ついにこの時が來たのね!うひょー!

っていうのは表面上は出さないように、努めて、努めて冷靜で余裕のある姉を保ちつつ尋ねる。

「ん、なると思うよ。一緒にやる?」

「……やる」

けーちゃんが上目遣いで言った。

ふひぁー!

あはっ!だめ!何その表!可すぎなっ!!

頬を赤らめて恥ずかしそうに……それでいてちょっと不遜な小生意気なじ!ツンデれ王子様ってじよね!グッド!ベリーベリーグッドですわっ!尊いですわっ!

「くふっ……くふふふっ……えぇ、えぇ……お姉ちゃんと一緒に縄跳びしましょうか……くふふふふふふふふふ……」

まだよ。まだだめよ!ここで余裕のある姉を保てなければまた「姉ちゃんキモい」とか言われちゃう。私は理想の姉になるのであってキモい姉にはなりたくないーー。

「……姉ちゃんのそーゆーとこ……ホントキモいよな」

「なじぇ?!」

けーちゃんからは何故か蔑みと侮蔑の表で言われ引かれてしまった。目なんか絶対零度なんだけど!真の英雄は目で殺すとかどっかで見た気がするけれど、うちの場合は真の弟は目で姉を殺す勢いだよ!!なんでぇ!?

「はぁ……普段はいいのに……なんか殘念だよな、うちの姉」

「どこがっ?!ねぇどこが殘念なのっ?!ねぇっ?!」

「そーゆーとこだよ、殘姉」

「殘姉?!!!!」

殘姉って!行き遅れたお姉ちゃんみたいでなんかヤダよ!私、まだぴちぴちのじゅーしーなJC12歳ですよ!……神的にはさんじゅー……ん゛ん゛!ですけど!

けーちゃんは私が抗議をするも、やれやれと妙に大人ぶった態度で余った縄跳びを手に取り飛び始めた。

うう、おかしい。おかしいですわ。最近は理想の姉の片鱗を見せ始めてきたっていうのに、何故殘姉になってしまうのか……。なぜなにをしていっても原因がわからない。これじゃ対策の取りようが無いというもの。リスクアセスメントできないんですがっ!

「うーん……姉ちゃん、二重跳びができないんだけど」

「え?あーそれはね、腕で回すていうより手首で回すんだよ。腕だと稼働半徑が大きすぎて……あーと、大きくふっちゃうから先に足が著いちゃうの。だからこうして――」

私が永遠に見つからないであろう原因追求をしていると、けーちゃんからヘルプがかかる。なので説明とそれを元に実施をする。するとけーちゃんは私の説明通り飛び始める。まだできてはいないが、先程よりもずっと惜しいじにはなった。後は反復練習をすればできるようになるだろう。

……くふふ、私頼られてるよ。お姉ちゃんしてる。

そう言えばなんか永遠の課題みたいなのがあった気がするけど、けーちゃんの闘を見てたらどうでも良くなった。

お、2回飛べた!

流石けーちゃん!我が弟よ!くっはははは!

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