《お姉ちゃんがしいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。》46話 明日からはどんな日々?お休みだよ!

時はし遡り5月2日——。

はろー、今日も元気な琴音です!今日はいつにも増して元気っす!めっちゃ元気っす!ご機嫌な鼻歌もふんふんふーん♪

どうしてこんなにもご機嫌か……それはね……ごぉぉるぅでんうぃぃくぅ!!

黃金週間!皆さん!黃金ですよ!日々がキラッキラ輝いてますの!ますの!

社畜時代にはゴールデンウィークなんてものは存在しなかった……。周りがキャッキャ楽しそうにしてるのを目に職場で仕事に従事してましたよ。

それを思えば一何年ぶりのまとまったお休みだろうかっ!!

學生時代なんて大したありがたみをじなかったけれど、今ならそのありがたみが骨に染みますよ。おでんの煮玉子みたいなじ。

いい出がとれてまっせ!

學校生活も楽しいけれど、やっぱりお休みはお休みでワクワクするじゃない?しませんこと?

しかも何年ぶりの地元よ!こんなん楽しむしかないでしょ!

……いやまぁ、1番の目的はブラザーズとイチャイチャするコトですケドね。

「琴ちゃんご機嫌だね〜」

私が鼻歌を唄いながらスクールバッグに教材をしまっているとみーちゃんがニコニコしながら聲をかけてきた。

いつ見ても君の笑顔は輝いてるねっ★

「そうかな〜。わかっちゃうかな〜」

「その様子見てわからない人はいないと思うよ?そんなにお休みが楽しみなの?」

何を愚問をおっしゃいますかリトルレディ!これが、楽しみに、せずに、いられますかっ!

だって黃金だよっ?!

古來より人は黃金が大好きなのよっ?!

黃金を求めてなまぐさい爭いが起きるほどに人が求めてならないもの!それが金だ!金は全てをせいす!とある知り合いが言ってたけれど。

『貴音サン!お金があれば……なんでもできル!』

これを聞いた私たち家族はみんな納得したよ。青森から東京に行くにはバスか電車か飛行機。

バスは6000円前後で済むけれど力と時間がメリメリ削られる。

電車、というか新幹線だと3時間くらい。でも17000円くらいするし、飛行機なんて2時間掛からずに20000円くらいする。

旅行や帰省を楽しむなら移時間はなければない程いいけれど、それと比例して料金も釣り上がっていくのだ。

大抵の人はその料金の壁に泣く泣くバスを選んだりする。ちょっと頑張って新幹線。でも片道というとこだ。

しかし!金があれば往復飛行機なんてちょー…………贅沢ができるのだ!

素晴らしい金!お金こそ全て!あればあるだけ困らないのはお金と時間だ!

……あれ?大分ズレてる気がする。金は金でも黃金違いだぜ琴音ちゃん!HAHAHA!

…………。

ごめんなさい。しばかりテンションが高かったようだわ。

「楽しみに決まってるじゃん!逆にみーちゃんは楽しみじゃないの??4連休だよ?!」

4連休もあれば々できてしまう。あいや、學生、しかもJCだからやれることは限られているけれど、子供らしい範囲でなら沢山やれることがある。

例えば桜祭り。

毎年弘前公園で行われるお祭りだ。外堀の周りに植えられた桜は弘前城……天守閣だけれど……それを囲んでおり、中にも沢山の桜で溢れかえっている。桜盡くしだね!

めっちゃ綺麗だよ!

さくらぁ~ひら~ひら〜舞い~おりぃておーちてぇ〜♪

桜吹雪に水面に浮かぶ桜の花びら、そしてどんしゃかどんしゃかと様々な屋臺があるし!楽しみー!

あ、時期が遅くないって?

それは関東圏とかのお話。こっちは下手すりゃ4月頭まで雪が殘ってたりするからね。桜が咲く頃はちょうどゴールデンウィークし前くらいで、今年は運良くゴールデンウィークに満開予想となっている。なのでこれを楽しまないなんてのはナイナイのありえない。

ブラザーズとイチャつくのも自然な流でできるので一石二鳥である。

後はそう、イラストとかもできるね。これはどちらかと言うと私の趣味の話になっちゃうけれど、こうして時間があるのならば思いきって描いてみるのもありだと思うのだ。

あとはあとはー、ハイキングとか?あ、これだと桜祭りと被りそう。もうさ、桜祭り2回くらい行っていいんじゃないかしら。

「うーん、ゴロゴロできるから楽しみだけど……」

なーんてみーちゃんはにへらと笑いながら言った。

休みの日にゴロゴロ、それもまた過ごし方の1つだろう。私は否定しないよ。前までの私は仕事に疲れ休みの日は家でダウンしてたからね!……それとはまたちょっと別だろうけど。ただ、こーゆー適度に暖かくて涼しい時期ってお外に出て芝生の上にごろーんてしたくない?私はなるなぁ。お日様の日をいっぱいに浴びてするの……。私ってば地球に優しい??

「桜祭りには行かないの?」

とは言え流石に4日間全てゴロゴロしてる訳では無いだろう。瀬家と言えばイベント大好きなとこだから何だかんだ桜祭りは絶対行くと思うのだけれど。

「あれ?琴ちゃん聞いてないの?うちと琴ちゃんのところで合同お花見するんだよ?」

「え?そうなの?聞いてない……」

おや、どうやらうちとみーちゃんファミリーでお花見をすることになっているらしい。私、何も聞いてない。まぁお母さんのうっかりだろうなぁ。

「ねね、いつ行くの?」

「明日だよ」

「明日っ!」

ママン……明日のことは前もって教えてよ……。報連相大事だょ?相談はする迄もなく大賛一択だけれど準備とかあるし早く教えてくれ……。知ってる?報告がないとインシデントになっちゃうものもあったりするんだよ。つまり重大な障害に発展することもあるんだから。報連相大事!

「楽しみだね〜」

「そうだね〜」

とは言え、楽しみは楽しみなのでワクワク。早速1つ予定が埋まったのは良きことかな!

私とみーちゃんはうふふ~と周りにお花を浮かばせながら微笑みあった。會話は他にないのかって?私とみーちゃんは心が通じあってるからね!言葉をわさなくとも分かり合える何かがあるのよ。

……時たま一方的に知られていることがあるけれど……それだけみーちゃんは私のことよく見てくれてるってことよね!ありがと!流石心の友!マブダチ!

「あ、そうだ。明日は何時からなの??」

とは言えとは言え。何時からかわからなければ私の心の準備などができない。乙には々な準備が必要だからねっ!

…………。

…………今失笑した子、素直に言いなさい。お姉ちゃん怒らないから。

「11時に現地集合だよ。場所は貴音さんに聞いた方がわかりやすいかも」

「11時ね……。ん、わかった。じゃあ帰ったら速攻で準備しなきゃだよね!」

「そうだね〜」

私とみーちゃんは帰り道で別れるまで明日のことはどうだーとか話し合いながら歩いた。

くふ、明日から始まるゴールデンウィーク。こりゃもう楽しい予しかしないわね!

「ただいまー!」

程なくして家に著いてしまった私はお姉ちゃんが帰ってきたぞーと自己主張する。

「あら?おかえりなさい」

「うんただいまっ……て、おばあちゃん?」

いつも通りお母さんが出迎えてくれるのかと思ったら予想外の人が出迎えてくれた。

小山。お母さんである貴音の母であり私のおばあちゃんだ。

見た目は如何にもおばあ様みたいなじで常にすましているじだ。なんかじが多用されてて分かりにくいじになってるじだけど、私の語彙力のじが悪いじなので気にしないじが嬉しいじ。

話がズレたけれど、おばあちゃんと言えばほんと背筋がピンとびている。ついでに凩こがらし先生に通ずるような切れ長の瞳の持ち主なので、凄く怖い印象がある。

話し方もマダムというか、しっかりとしたものなので尚更である。現役社長だからって言うのもあるかもしれない。

因みに私ら家族の目は間違いなくおばあちゃんの伝だと思われる。

「あら、琴音。まず著替えてきなさい」

ついで、お母さんが顔を出した。若干その表はいつもよりい気がする。

私はお母さんの言う通り部屋に戻り著替える。普段ならラフな格好にするんだけれど、おばあちゃんがいるしとしばかりきちんとした服裝にする。

白のブラウスにシックな黒のスカート。ちょっとしたお嬢様スタイルだ。

髪も多は指でとかしてぴょんとハネっがないことを確認する。

準備萬端と、私はお母さんやおばあちゃんの待ちける部屋へと向かう。

うぅ、一何事??

この時期ってなんかやらかしたっけ??

いや、私になってからは特にやらかした覚えは……な、ないです。

「琴音さん、座りなさい」

「は、はぃ」

お祖母様はそう言うとテーブルを挾んで目の前を指す。相変わらず聲は平坦だし正座だし、背中ピンとしてるし!

私は張しながら向かいに座る。お祖母様が正座してる以上私もそうしなければいけない気がするので、なれない正座で座る。

うちのお母様はと言うと、お誕生日席にアグラをかきタバコを吸ってらっしゃった。

……私もそっちがいぃ。

「最近はいかがですか?學校ではきちんとできていますか?」

お祖母様は私が座り一息したところで質問してきた。と言っても中はありふれたもの。言い方はいけれど、私が學校でどうしているのか気になるのだろう。

私は気付かれないように鼻で深呼吸をする。

これが子供であれば今ので既にしどろもどろになってしまうだろう。私も昔はおばあちゃんが苦手だったけれど、今の私にならどーゆー人なのかわかるし。

出鼻はくじかれたけれどこっからは本気を出してやろう。

「はい。特に問題はなく過ごせています。友人も居ますし、勉強についても日々の復習を大切にしています。あぁ、そう言えば再來週に運會を開くんです。よろしければおばあちゃんも來てくださいね」

最後には貞淑スマイルを付け加えてジ・エンド。

おばあちゃんは軽く目を見開きし驚いた様な表をした。

お母さんの方にチラッと視線を向けるとそこにはドヤ顔を隠しきれないでニヤニヤとする姿があった。

しは隠そうよママン。

「琴音さん、変わったわね。以前まではお転婆でしたからし心配でしたが……」

「あったりまえでしょ?あたしの娘だもの」

「あなただから心配だったのですよ」

「さいですか。あたしはそんなあんたの娘なんですけどね」

わお。わぁお。

目の前で戦爭が発しそうですよ、奧さん。しかもどっちも靜かに言うもんだから冷戦だよ。ひぇ、私の神ポイントがメリメリと減ってくんですが。

明日から始まるはゴールデンウィーク。文字通り黃金に輝く休日が待っているはずなのだが……どうやら今から始まるのは修羅場?!

私の明日はあるの?!!

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