《朝起きたらの子になってた。》沙雪ちゃんの人格がでてたところ。
私は今、沙耶お姉ちゃんに試著室で制服を可く著こなさせてもらって鏡の前で自分の姿を見ています。私の肩ぐらいまである黒髪と相まってすごく自分でも可いと自負しています。
「うふふ、沙耶お姉ちゃんありがと!すっごく可くて私、嬉しい!」
私は沙耶お姉ちゃんに嬉しそうに禮を言うと、すっごいびっくりな顔をして口をパクパクさせています。
(くふ、私が可すぎて何も言えないんだね!)
それにしてもこの制服すっごく可いの。紗香お姉ちゃんが羨ましい。まぁ、私も今年から著る事になるから許しちゃう。
ブレザータイプの制服なんだけど上著は紺でボタン2つで前を止めるタイプです。両腕の方にも2つボタンが付いています。そして元には水のリボンが付いており、スカートの方は濃い青と薄い青、白に近い青の生地が使われたボックススカートです。
紗香お姉ちゃんと手を繋いで早く登校してみたいですね。あ、紗香お姉ちゃんにも早くこの姿見せなきゃ!そうと決まれば試著室を出て紗香お姉ちゃんに聲をかける。
「紗香お姉ちゃん~~」
「ッ!?」
あれ、紗香お姉ちゃんも私を見た瞬間驚いてる。そんなに私が可いの?やだもう、罪作りな私ね!
「ねぇ、紗香お姉ちゃん、似合ってるよね?可いよね?」
「あ、え、う、うん」
そんなに狼狽えなくてもいいのにそれとも私に何か期待しているのかな?でも殘念だね、何も出ないよ?出るとしたら笑顔とウインクくらいかな?
「どう、紗香お姉ちゃん♪」
と言いながら可くウインクをした。そうしたら紗香お姉ちゃんは俯いて、沙耶お姉ちゃんは何だか何も言えない様な雰囲気を醸し出し始める。
あれ?ちょっと不安になってきちゃった...どうしよう...私が暗い雰囲気になってくると紗香お姉ちゃんが私を見て急に謝りそして、
「ご、ごめん、沙雪!」
「え?」
パチンっ!
「ブフッ」
び、ビンタされたの?何で?あ、あれ?何か眠くなってきちゃった...よく分からないけど、ごめんね、紗香お...ね...え...ち...ゃ...ん...
そうして、私の意識は沈んでいった。
***
「んんぅ~?」
あれ、俺いつの間に寢てたんだ?それに何故か紗香の膝を枕にして長椅子に寢転がっていた。
「目は覚めた?」
「うん。というか何で俺寢てたんだ?それにちょっと頬っぺたが痛い」
「あー、うん、沙雪が暴走してたから私がビンタして目を覚まさせたの」
「そうだったのか?ありがとう。それで、暴走してた俺は何かしてたか?」
「・・・」
おいおい、沈黙はまずいんじゃないですかね?何したんだよ俺。思い出そうとしても何か靄みたいなものがかかっていて何も分からん。うぬぬぬ・・・ってあれ?何で俺制服著てるんだ?それにスカート履いてるんじゃが?ふふふふ・・・
「ふはははははははは」
「き、急にどうしたの?」
「こんなもの著ていられるか!今すぐ著替えてくるぞ。いくぞ我が妹!」
「そ、そうだよね、それでこそ沙雪だよ!」
我が妹も聲援を送ってくれる事だし俺は姉貴を探し出して必ず黒の剣士モードに戻るんだ。だから、待っていてくれみんな!
【書籍化作品】離婚屆を出す朝に…
書籍化作品です。 加筆修正した書籍のほうは、書店での購入は難しいですがネットではまだ購入できると思いますので、興味を持たれた方はそちらも手に取って頂ければ嬉しいです。 こちらのWEB版は、誤字脫字や伏線未回収の部分もあり(完成版があるので、こちらでの修正は行いません。すみません)しばらく非公開にしていましたが、少しの間だけ公開することにしました。 一か月ほどで非公開に戻すか、続編を投稿することになれば、続編連載の間は公開します。 まだ未定です。すみません。 あらすじ 離婚屆を出す朝、事故に遭った。高卒後すぐに結婚した紫奈は、8才年上のセレブな青年実業家、那人さんと勝ち組結婚を果たしたはずだった。しかし幼な妻の特権に甘え、わがまま放題だったせいで7年で破局を迎えた。しかも彼は離婚後、紫奈の親友の優華と再婚し息子の由人と共に暮らすようだ。 思えば幼い頃から、優華に何一つ勝った事がなかった。 生まれ変わったら優華のような完璧な女性になって、また那人さんと出會いたいと望む紫奈だったが……。 脳死して行き著いた霊界裁判で地獄行きを命じられる。 リベンジシステムの治験者となって地獄行きを逃れるべく、現世に戻ってリベンジしようとする紫奈だが、改めて自分の數々の自分勝手な振る舞いを思い出し……。 果たして紫奈は無事リベンジシステムを終え、地獄行きを逃れる事が出來るのか……。
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