《朝起きたらの子になってた。》旅行 part21

「紗香さん?」

「何?お兄ちゃん・・・・・?」

聞いただろうか?

母さん達が溫泉に向かった後、紗香は俺の事を「お兄ちゃん」と呼んでくるのだ。

まぁ、それもある。

そして帰ってきて早々、布団の上にダイブした俺の上に覆い被さってきてから離れてくれない。

「そろそろ、降りてくれないか?風呂もお湯が溜まっているだろうし……」

「そんなに早く溜まるわけないでしょ?」

その返しの言葉を紗香は言い終えると、覆い被さっている狀態からお腹に手を回してきてお様をもっと押し付けて來る。そしてワンピースの上からお腹を優しくぷにられる。

「お兄ちゃんのお腹ぷにぷにだね」

「それ何回も聞いたぞ。それより重かけてくるな、重い」

「酷い……でも、そうだね。お兄ちゃんは小さいから私の重でも重かったよね」

紗香は俺のお腹をぷにりながら、ぐるんと橫になった。俺を摑んだまま橫になったので、巻き込まれて俺も橫にさせられた。

「これで良いでしょ?」

「ま、まぁ、良いか……」

(そういう訳じゃないんだよな……それに、紗香にお腹をぷにられ続けて、大分耐が付いてきてしまったぞ。仕方ない、紗香には『ぷにりすと』という稱號を與えよう) 

*****

お腹をぷにられ続けて數年後、いや數分後。

紗香はぷにるのからさわさわに変更して話しかけてきた。

「今日は楽しかったね」

「そうだな」

(クソじじいに俺のちっぱい様とおられるのを除いたらな)

「ごめんね、私が側に居たら嫌な思いしなくて済んだのに」

(ん?口に出してたか?)

「直ぐに助けてくれたぞ」

「あれは、偶々近くを通りかかっただけ。その偶々が無ければお兄ちゃんは……」

「そうだ、俺がやってしまうところだったぜ」

「はぁ……お兄ちゃんは弱いの。男の子の時もそうだったけど」

「それは、流石に酷くない?」

だが、紗香はその言葉の返事をしないで続ける。それに著度も増した様な気がする。

「でも、男の子のお兄ちゃんよりも、今のの子のお兄ちゃんはもっと弱い」

「當たり前だ。が男より強かったら世の中、変わってるわ」

「でも私は、強いの子」

「そ、そうだな」

(あんな飛び蹴りとかしてる紗香が弱いってなったら、世の中のは全員弱いな。いや、姉貴とかボクサーが普通ぐらいになるのか?)

「だからねお兄ちゃん、

───強い私が弱いお兄ちゃんの側に、"ずっと"一緒にいてあげるね」

「え?」

「じゃあ、お風呂行こっか」

「あ、あぁ」

紗香は俺のお腹から手を離して立ち上がり、著替えを持って洗面所に行ってしまった。

(ど、どうしよう、俺が弱いせいで紗香があんな事を……。こ、これは、紗香より強くならないといけないな……)

そう弱々しく決意して、紗香を追いかける様に著替えを持って洗面所に向かうのだった。

*****

【紗香視點】

私が逃げる様・・・・に洗面所に向かった後、お兄ちゃんも直ぐに洗面所に來て、一緒に服をいでいるところ。

(あぁぁぁぁぁ、恥ずかしいぃぃぃ、お兄ちゃんに、あぁぁぁ、お兄ちゃんって言うのも恥ずかしいぃぃ。せ、せめて、ここだけは沙雪にしておこう。そうしよう)

「どうした?がないのか?」

「ぬ、ぐ?お、お兄ちゃんの変態!」

「は?」

(ど、どうして、沙雪はあんな事言われたのに普通でいられるの……)

私は皮の如く、服をいで浴室にる逃走する。

「おいおい、ぎっぱなしでいくのかよ。畳んでおくぞ」

(さ、沙雪に私の下著が……あれ?どうして?いつもなら沙雪に見られても平気なのに、今はすごく恥ずかしい……だ、ダメ、冷靜にならないと)

とりあえず、私は浴槽に注がれ続けているお湯を止める為に、蛇口を捻る。それから、シャワーでを慣らしてから浴槽にる。

(あぁ〜極楽〜じゃないんだよね……)

それから、直ぐに沙雪も浴室にってきた。

「あ!」

「な、何?」

沙雪がってきて早々に、私に近づいてくる。

(か、顔がち、近いよ。冷靜になろうとしたのに……)

そして、沙雪は手をばして、私の後頭部をろうとしてくる。

(も、もしかして、頭を引き寄せてき、キス!? ダメだよ、沙雪、私達にはまだ早いよ……)

そんな事を言っているが、私は目を閉じて來るであろう衝撃にを備える。

だが、沙雪は私の後頭部ではなく、髪を摑んだ。

「髪がお湯の中にってるぞ。俺に教えておきながら、紗香がそれをするとはな……。明日は、何か起こるかもしれんな」

「……」

(最近、沙雪の子力が上がってる様な気がする)

私はその事が分かって、急激に冷靜になっていく様な覚をけるのだった。

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